意見交換掲示板過去発言No.0000-201009-38
Re:ミニパグの去勢手術について |
投稿日 2010年9月13日(月)06時36分 投稿者 パールちゃん
PRINCESSさん、おひさしぶりです。 立派に育ちましたね(パチパチ拍手!) 最初の小ささにはハラハラドキドキしましたが、ホントによかった。。。 やはりミニですか? もし体重がわかったら教えてください。手術の安全性を考えるためにも体重がわかれば判断材料になります。 えーと、まず、そちらの先生とのやり取りが英語なら、英単語と和訳のメモ書きを作り、それを指差して確認しながら先生と会話することをおすすめします。 必要であろう言葉は、、、 「避妊手術」「不妊手術」「去勢手術」←これらは犬と牛とでは英訳が違うし、メスとオスでは使い分けがあるので注意。そのほか「子宮」「卵巣」「卵管」「摘出」「結紮(けっさつ・しばって通過しないようにすること)」「麻酔」「手術適期(いつ手術するのがいいか・避けたほうがいい時期を考えるため)」「手術前の管理(麻酔をかけるため絶食や絶飲が必要なので)」「手術後の管理(切開部保護のため何か着せておくのか首にカラーを装着するのか何もしなくていいのか)」「入院」「日帰り」「縫合の方法(抜糸が必要か必要でないかを知るため)」「緊急時の対応(縫ったところが開いてしまったりジュクジュクしてきたりしたとき)」「化膿」「手術後に飲ませる薬」、、、とりあえずこのくらいかな。 メスの仔の手術についての2通りの方法ですが、先生が絵を描いて説明してくれてPRINCESSさんが卵管だと思ったのは子宮だと思います。人間の子宮は▽こういう三角形にちかいですが、犬の子宮はVの字の形なので卵管だと思ったのでは? > ひとつは卵管??のみを取る手術。こちらだと妊娠はしないけど、生理はくる、と。→子宮のみを摘出して卵巣は残す手術ですね。子宮はなくなるので妊娠はしない。残した卵巣からホルモンが分泌されるので発情に近い様子が現れたり、それにともなう出血があったりする。出血は腹腔内で吸収されたり子宮の断端から膣を通って外に出たりするが、それがおなかのなかの炎症につながったりもする。卵巣がホルモンを出すことで刺激になり乳腺に炎症を起こさせたりもする。なので私はこの手術方法はおすすめしない。いや大丈夫だという説もあるけれど、病気になるかもしれないものを残しておくより取ってしまうほうがいいと思う。 > もうひとつは卵巣と卵管の両方を取る手術。こちらだと妊娠もしないし生理もくる、と。→卵巣と子宮の両方を取る方法ですね。日本ではメス犬の手術はこれが主流。妊娠もしないし、排卵する卵巣がなくなるので生理(発情にともなう出血)もない。子宮だけを摘出する手術より時間が少し長くかかるのと切開部位が少し大きくなるのがリスクといえばリスクだが、犬自身の適応度や執刀医のやり方・経験・技量による個人差があるため、気にするほどのリスクではないときと気にしたほうがいいリスクの場合とがある。 どうせ手術するなら子宮も卵巣もがいいけれど、子宮だけのときとはどう違うのかをきちんと説明を受けるほうがいいと思います。ワンちゃんにとっての体の負担は、普通に健康で体格に見合った骨格・体重で、これが日本でなら、子宮卵巣両方でも負担は気にしなくて大丈夫・・・なのですが、お国が違うし病院の設備がわからないし麻酔管理の技術がわからないし犬種が短頭種のパグだしミニだし・・・負担はぜんぜん大丈夫〜♪とまでは正直言えないです。なので先生としっかりコミュニケーション取って確認してほしい。 体にメスを入れる事自体がよくないのでしょうか・・・については、パグでミニだと出産は命がけになりがちだから、繁殖の予定がないなら手術するのがその子のためです。病気予防とストレス防止のために。産める身体のままで産まない生活はカラダにもココロにも変調の原因になります。発情を繰り返すと子宮の病気になったり乳腺の病気になったり。緊急な病気になるとパパッと言葉の通じない地では深刻なことになるかもしれず、やはり若くて元気な今、準備万端で手術してしまうことをおすすめします。
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