意見交換掲示板過去発言No.0000-201103-31
Re:被災地の動物達、特に原発圏内の |
投稿日 2011年3月17日(木)10時39分 投稿者 プロキオン
>wallkさん 少し誤解があるようです。放射線防護服が必要なのは原発敷地内、それも限られた周辺です。 今、避難指示が出ている地域では特別な装備がいるわけでもなく、検出される放射線量というのも直ちに住民の健康に害をなすというレベルではありません。原子炉が最悪な事態に陥ったときに「避難勧告」や「避難命令」を出しても大勢の住民の避難が滞りなく実施されないかもしれないから、あらかじめ避難しておいて下さいというものです。 問題となっているのは、この原子力という目で見ることが出来ない触れる事ができない、嗅ぐこともできないという、人間の五感では感知できないエネルギーについて、私達があまりに知識をもっていないことが原因なのです。 「不安」が事を大きくしているのです。人間の食料も家畜の餌も、ガソリンも本来であれば、この避難指示地域に入っても支障はありません。ですが、物資輸送車や立ち入れ制限を施している行政側の人達にも、どこからが危険で、どこまでなら安全なのかの判断ができないのです。判断できないから、指定地域を避けてしまうのです。 今朝の報道でも屋内退避指示の市においても、救援物資が届かないで困っている事を市長さんが訴えていました。そこでは、住民は避難することなく、家で物資が届く事を待っている地域です。そこでさえ、誤解から近づきたくないという事が起きているわけなのです。 かかる状況において、放射線防護服に身を包んだ自衛隊員が、物資を届けて歩いたのでは、かえって「不安」を増大させるだけです。避難せずにそこで暮らしている住民がいるのだ、その人達を支えなくてはならないのだという気持ちを持たなくてはならないと思います。とくに、重点的にということであれば、物流関係者にお願いしたところです。 政策とすれば、原子炉周辺の放射線量だけでなく、住民が暮らしている地域の放射線量も時間ごとに自動的に発表することが必要だと思います。 その放射線量が、どのくらい影響があるものなのかは、私達一人ひとりが自ら学ぶことが大切なのだと考えます。知らない・分からないが「不安」をまねくのですから。
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