意見交換掲示板過去発言No.0000-201106-11
Re2:猫の腎臓病 |
投稿日 2011年6月11日(土)15時41分 投稿者 プロキオン
>>血液検査をして早期の腎臓病(100が良いの80&くらい)の診断。 >私には、ここの意味が理解できませんでした。 ここの箇所について、少し補足しておきます。 おそらく、血液検査をしたところ、「本来を100%ととしたら、今の現状は80%くらいの状態である。」と説明を受けたという意味ではないかと解釈しているのですが、いささか漠然としていすぎるように思います。1対1の話で他にその意味するとことを説明 されているのであれば、よいのですが、これを第三者にその部分だけをそのまま伝えたのであれば、本来の意味を解することができません。 通常は、腎臓であれば、BUNやクレアチニンがその測定項目として用いられますが、その正常とされる目標値は、猫であれば、BUNで20〜30mg/dl、クレアチニンであれば、0,8〜1,8mg/dlくらいの範囲で表されます。(この数値自体が、書籍や検査機関で見解が異なっています。) この正常範囲の上限値の80%に相当するの数値ということであれば、即ち、そのまま正常範囲内ということになります。逆に、正常範囲の上限を80%逸脱しているという数値であったのなら、腎不全か否かは別にして、腎機能に支障が生じていることになり、説明とは異なった状態であることになります。 おそらく、前者の方の解釈がより近いのではないかと考えられますが、検査数値は実測値でないと第三者には伝わりません。20ミリの80%と30ミリの80%では、違う数値となりまので、数値そのもので伝えて頂く必要があります。 そして、前者の解釈であれば、その数値の受け取り方というのも、獣医師によってずいぶんと差があるはずです。 それは、病気の手前にあるとする解釈で、注意するようにという意見にもなりますし、正常範囲内であるのなら、問題なしとする意見でもあります。同じ数値であっても、先生によって受け止め方にも相違が出てくるところですから、今回の投稿においても、読んだ各人によって意見にも相違が出てくるはずなのです。 そのような場合は、当然ながら、実際に診察された先生に、腎臓以外の評価も含めたうえでの判断をもとにして、相談するようにしていただかないとならないと思います。
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