意見交換掲示板過去発言No.0000-201108-15
Re:犬の聴覚障害について |
投稿日 2011年8月27日(土)11時40分 投稿者 プロキオン
外耳道炎に対して耳道洗浄を実施することは、ごくごく普通の処置ですから、それによって聴覚障害が生じるということも考えにくいのですが、とりあえずは、やはり鼓膜の確認が前提かと思います。 人間の場合ですと、すぐそこに鼓膜が直視できるのですが、犬や猫の場合は、耳道が垂直耳道・水平耳道という構造をとっていますので、ずいぶんと確認しにくいという難点があります。が、お書きになられているケースであれば、その点を心配なされているわけですから、そこは必要なことのように思います。 実際の聴覚はジオメーターのような機械の力を借りて、音が聞こえたところでボタンを押すという被検査者の協力が必要なわけであって、これが犬が対象となると実施することができません。 したがって、客観的な可聴領域を確認するような検査はできないように考えられます、必然的に日常生活の行動の中で判断していくことが主とならざるをえないと思いますが、動物の場合も、自分に都合の悪いことは聞こえない振りをするということもあります。投稿文の中に記載された内容ですと、必ずしも本人にとって都合の悪い事でもなさそうなので聞こえにくいということはあるのかもしれません。 ただ、聴覚というのも聞こえやすい音域や聞こえにくい音域というのがありますから、全域で聞こえていないとも言えないかもしれませんし、声楽でいう「頭声」も頭蓋骨を使って響かせる発声というのもあるようです。はやい話がベートーベンも聴覚を失った後も作曲を継続していたそうですが、これも頭蓋骨で音を拾って聞いていたと言われていますので、どこまでどのようにということになると一概には言及できないことなのかもしれません。
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