意見交換掲示板過去発言No.0000-201110-39
Re:猫の肥満細胞腫について |
投稿日 2011年10月29日(土)10時57分 投稿者 プロキオン
肥満細胞腫の大きさが小豆大であるのなら、手術侵襲もさほど大きいようには思えませんが、費用となると、その病院が決めるものですので、なんとも言えません。 気をつけなくてはならない点は、細胞からの顆粒の放出であって、これがありますと、さまざまな変化が誘発されることになりますので、切除のマージンを大きめにとる必要があると考えています。 >脾臓に出来ている場合、かなり重篤になるケースもあるようですが、それはどのような検査で調べられますか? 脾臓に肥満細胞腫が形成されているか否かということになりますと、基本的にはその大きさや形態に変化があるかということになりますので、レントゲンやエコーによる継続的な検査ということになると思われます。 また、同時に、抹消血中に肥満細胞が出現しているか、顆粒の存在状況は、グレードはということをチェックしている必要があります。 あらかじめ言っておきますが、脾臓に肥満細胞腫が形成されていたとしても、ある程度の大きさにならないと、外からではなかなか把握できないと思いますよ。ですから、切除できるものは、できうる限り早く切除しておきましょうという話しになるわけです。 >また、初歩的な質問ですが、リンパ腫とは別のものですか?悪性になった場合はリンパ腫と同様のものになるということでしょうか? リンパ腫はリンパ球が腫瘍化したものですし、肥満細胞腫は、肥満細胞が腫瘍化したもので、両者は腫瘍化した細胞でも区別できるものですから、別と言えば別のものです。 どのような意味で尋ねられているのかが、こちらでは分かりかねますが、どのような説明を受けて、あるいはどのような記述を読んでことなのでしょうか? その説明をなさった人がどのような意図でそう説明されたかによって、話の内容が変ってこざるをえないので、こちらにはどう説明してよいのか、ちょっと分かりかねます。
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