獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201312-57

Re2:犬や猫にほうじ茶を与えるのは?
投稿日 2013年8月15日(木)11時47分 投稿者 プロキオン

>カフェインが何故いけないのかも教えて下さると嬉しいです

この点について、簡単に補足しておくと、カフェインの有する作用の中で目的とする主作用に対して、副作用のバランスがとりにくいからです。(薬としても使いにくい成分だからです。)

カフェインの持つ作用というのは、中枢興奮、強心、利尿、気管支弛緩等の作用が知られておりますが、医学的な使用目的となりますと、やはり強心利尿作用かと考えられます。
そして、カフェインの場合、中枢興奮作用が強いために、強心利尿を目的として投薬するのであれば、他の作用がむしろ余計というか、望ましくない点があります。
また、強心利尿作用が目的であれば、他にもっと使いやすい薬剤もありますので、いきおい使用頻度が下がることとなります。

とどのつまり、水分やミネラルの補給を目的としているのであれば、望ましくない成分を有しているお茶で与えるだけのメリットに欠けるということになります。
おそらく、量的な問題で中毒が発現していないのではと考えられますが、長期間の投与となると神経的な依存や循環器における依存は、生じてしまうかもしれません。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。