獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201401-160

Re2:鳥の診察時の糞便検査について
投稿日 2014年6月29日(日)13時03分 投稿者 プロキオン

妹さんがかかられた動物病院の先生が、どのように小鳥の診療を学んだかに左右されるところが大きいように思います。

臨床獣医師が国家試験に合格して、どこのどのように病院で診療を学んでいくか、あるいは研修先ではそのような診療は無く、本を片手に自ら学んできたとか。
小鳥を始めとするエキゾチックペットについては、系統立てて教えてくれるところは稀であって、とにかくエキゾチックペットの診療をしている病院で見よう見真似で学ぶということが多いように考えています。

患者本人から得られる検査データーが少ないという特徴がありますから、便のように患者を消耗させない検査材料なら、鏡検しておいて損する事はないようには思いますが。
それでも中には、新鮮な糞便でないと診断的な価値が低いと考えたり、素嚢内溶液の方が重要と考えたり、単一の病原体とは限らないから、複数の病原体に効果があるように最初から複数の薬剤を調合して処方として用意しておくという考え方もあります。

獣医師関係の雑誌を読みますと、一時はかなりそのようなそれぞれの病院での診療方法というのが掲載されていた時期がありました。
昨今は、逆にエキゾチックペットの診療のノウハウというのが、掲載されないようになってきており、これらの診療をしようという獣医師が減少してきているのかもしれません。
妹さんがかかられた病院の先生が若い先生であるのなら、教えてくれる先輩や学ぶべき機会というものが失われてきているのかもしれませんね。
伝えられるものが途絶えてしまえば、当たり前のものも、当たり前でなくなる日はやってくるのかもしれませんね。



◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。