獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201401-259

フロントラインプラスについて
投稿日 2014年10月24日(金)21時09分 投稿者 たかみ

16歳のペルシャ猫(虚勢済みのオス)について質問させていただきます。
少し動きが緩慢になりつつも、この夏も食欲も普通にあり毛艶も大変良くなんの症状もなかった猫に、9月12日、フロントラインプラスをやりました。
完全室内飼いなので普段はフロントラインプラスはやっていなかったのですが、同居犬が散歩で大量のダニをつけて来てしまった為です。

すると徐々に食欲がなくなり、25日には一口も食べなくなってしまいました。
その時点で獣医さんに調べていただいたところ、WBC総白血球数が22200、RBC赤血球数が4.32、Hbヘモグロビン濃度が7.2、PCV血液の濃度が26.4、GLU血糖値が190、Caカルシウムが9.7、Kカリウムが3.4で、それ以外は正常値でした。

更にそれ以降も一切食べず、徐々に歩行も困難になってゆき(主に下肢がふらついていました)、水さえも上手く飲めなくなったのでスポイトであげるようにしました。糞は、一度トイレで踏ん張った時に飲んだばかりの水を吐きながら小さいのが出たのが最後で、その後は自力では一切でません。

10月13日には体重も五キロから三キロと激減、胸水がたまった為に呼吸困難になり250cc抜いて貰い、その頃には自力で立つことも出来なくなっておりました。
何かを口にした後(強制給餌、薬など)飲み込むたびに「あー」と物凄い声で叫びながら痙攣を起こします。よだれや嘔吐、咳といった症状はみられません。脱水もチアノーゼも無いのに呼吸が苦しそうで、常に口から息をしようと喘ぐので胃は飲み込んだ空気でパンパンでした。
横になると苦しいようで、一晩中お座りの形で固まっていましたので、なんとか体を支えてやり、低体温でしたので温め続けました。

10月15日、担当獣医さんは「5日前に胸水を抜いたあとはそれぼどたまってはいません。呼吸困難はありますがチアノーゼの所見はありません。吸えても吐くのが困難で沢山の空気を飲み込んで胃が膨らんで苦しくなっているようです。レントゲンで右の後葉に結節性の炎症像があり腫瘍の陰影とは違うようです。ただ、物凄く小さいので、この程度なら普通は犬猫は気がつかない程度です。脱水もしていませんし、正直この猫の症状がどこからきているのかまだ分かりません。何かのアレルギー反応なのかも知れません。ステロイドに反応性の病態ならステロイド治療で劇的によくなるはずですが、効かなければ治癒は困難です」と言われました。
そしてステロイドと抗生物質で様子をみることにしましたが、次の日になっても状態は変わらず、痙攣しながら倒れました。
強制給餌(この時点では既に水にフェノバルビタールを薄く溶かしたものしか入りませんでした)の後などよく苦しそうに呻きながら痙攣しましたがしばらくするとひょいと正気にもどっていましたが、10月16日の朝はそのまま吐いた水を誤嚥して、私の腕の中で苦しみながら逝ってしまいました。
誰よりも守りたかった命がよりによって自らのせいで腕の中で消えてしまった衝撃から、今も立ち直れていません。

ずっと原因もわからず対象療法しか手の施しようが無かったのですが、ふと、担当獣医さんのおっしゃっていたアレルギー反応という言葉を思い出しました。アレルギーの原因といえばフロントラインプラスしか思い当たりません。

フロントラインプラスは老猫にはきつすぎたのでしょうか?
また、万が一、うちの子がたまたま副作用がでてしまったのだとしたら、どのような対処法がありましたでしょうか?
うちには、まだまだ守りたい命がおります。この子の死を無駄にせず、次に万が一同じ事が起こったときには正しい対処をしてやりたく、質問させていただきました。

お忙しいところ申し訳御座いませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。