どうやって埋めればいいのでしょう？
君を失って心にあいた大きな穴を。

生命の生き死にを決めているのは誰ですか？
君は人を笑顔にする天才でした、
なのになぜ君が２歳で死ななければならないの？
悪い行いをした事があった？人を不幸にした事があった？

君と出会ったのはペットショップでした、
ガラス越しに見た君は誰よりも輝いていましたね。
お兄ちゃんとお姉ちゃんは君にメロメロでした。

わが家に来た君は色々な物を壊しましたね、
ソファー、布団カバー、クッション。
その小さな身体で君は、生きた証を刻んで行きましたね。

携帯の充電器を噛んだ君はお兄ちゃんに怒られていましたね。
今思えば、君がいてくれるなら充電器なんて毎日買いかえてもいい。
ソファーだって、クッションだって。

君を最期に見たのは、ゲージに入った「寂しそうな目」でした。
雨が降っていましたね。
事故の知らせを聞いたとき、お兄ちゃんは大変だったんだよ。
泣き崩れるお姉ちゃんを支えるのが。

捨てられると思ったのかな？
馬鹿だね、すぐに迎えに行ってあげるのに。
親戚の不幸で一晩あずけただけだったんだよ。

ペットホテルの人たちはひたすら謝るだけでした。
冷たくなった君に頬を寄せお兄ちゃんは一晩中泣いていましたね。
お姉ちゃんは今でも泣いていますよ。
沖縄を旅行した時の君との思い出を見ながら。

生命の生き死にを決めているのは誰ですか？
君は人を幸せにする天才でした、
なのになぜ君が２歳で死ななければならないの？
あの輝く瞳を曇らせたのは誰？

お兄ちゃんとお姉ちゃんは結婚する事にしましたよ、
君が亡くなった６月１０日に入籍する予定です。
小さな小さな君が残した物はあまりにも大きな物でした。

心からありがとう。