ルーちゃん
あの頃わたしは学校でいじめられていて、私のもとにきてくれたあなたは
もともと体が弱くて、私はいつも「どうしてこの子を治してあげられないんだろう」
と考えていました、あなたはどう思っていたかわからないけど
私は弱弱しくて優しいあなたを見ているのが辛かった

普通の動物病院ではもう診察できないといわれ、専門病院にかからなければ
ならなくなって、そのころすごい対人恐怖だったけど
私なりにがんばってアルバイトをしました

ある朝あなたは冷たく小さくなって旅立ちました

私はやっとあなたが苦しまなくて良くなったんだとおもったけど
泣けませんでした

どうして私みたいな虐められる奴が生きてあなたみたいな
優しい子が死んでしまうんだ、どうして私を見捨てていったんだ
いろいろ考えてずっと忘れられなかった
私は自分を許せなかった

今も三十代で下手な生き方しかできてないど、
うつ病で臨床心理士に話した時

「人間でも動物でも病気の人は周りがどんなに悲しんでも
その命を全うする」といわれ

最近は新しい精神科医の先生に「そこまであなたが忘れないで
今、泣いているのが病気で苦しかったろうけど、その子なりの
しあわせだったと思いますよ」といわれ
やっと泣けるようになったけど、
ごめんなさい、まだ辛いというか、私は自分を許せないんです

あなたにとって、あなたは一応小桜インコだったから、
インコは飼い主を恋人だと思うんだそうですね

私はあなたにとっていい恋人になれなかったけど
あなたの魂を信じます
どこかで神様と一緒に私が歩いていけるように
良ければお祈りしてください
祈っています