ペットロス(メモリアル ルーム)掲示板過去発言No.0100-201512-65
愛娘ミミへ |
投稿日 2015年10月23日(金)17時39分 投稿者 タルミミ
ミミちゃん、ママを許してね。 ママは少しでも長くミミと一緒にいたくて、手術を選びました。 おっぱいにしこりを見つけてしまって、でも怖がりのミミを、すぐには病院に連れては行けなくて、そうしたらしこりが増えてて、慌てて病院に連れていったね。 極度の怖がりのミミだったから、病院に行くなんて恐ろしい事だったと思うけど、意外に大人しくて先生に可愛いって言ってもらえたね。 猫の乳房のしこりはほとんどが悪性だと知って、ママは絶対治ると確信して先生に手術をお願いしたの。 11才だし、目もキラキラしてるからきっと体力も大丈夫って、太鼓判押してもらったから、余計に安心したんだ。 きっとあと数年は一緒にいれるって信じて疑わなかった。 3泊4日の入院が決まって、入院前日の夜は絶食だったから、お腹がすいていっぱい猫パンチされたね。 それでも、ごめんね、帰ってきたらいっぱい食べさせてあげるからって、ごはんあげられなかった。 手術の日も、本人は自覚もなくて元気なのにまた病院に連れていかれて怖かったでしょ。 本当に元気に入院したミミ。 帰ってくるのは3日後だから、ミミの大好きなごはんやおやつもたくさん買ってたんだよ。 ミミが可愛がってた後輩猫のミルクにも、3日だけの辛抱だからねって言い聞かせて、ミミママが帰るのを寂しがりながら待ってたよ。 先輩猫のタルだって、普段は無関心なココアだって、やっぱりどこかソワソワして待ってたよ。 明日の夜には一緒に寝れるねって、ミルクに言い聞かせながらその日を迎えて。 今日はミミが退院だから、仕事から帰ったらいろいろ忙しくなるから、朝のうちにやる事済ませて、仕事中もママはソワソワしてました。 後ちょっとでミミを迎えに行けるって。 おうちに電話かけたら、昼になってもまだ病院からお迎え催促電話がないって。 4時半まで仕事だったから、一生懸命仕事したよ。 ただミミに会えるのが本当に嬉しくて。 さあ、仕事終わったら父親に迎えに来てもらって、少しでも早くミミに会いに行くんだ!って。 早く早く。 なのに、車の中で父から聞いた言葉は・・・ ミミは死んだ。 え? 意味がわからない。 なんのこと? ミミが? 病院から容体急変の電話があったそう。 私が仕事中だから、家族は私に心配かけないように黙ってたって。 ただ泣くしかできなかった。嗚咽しか漏れなかった。 信じられないまま、まだ病院にいるミミを迎えに行ったら、横たわるミミはまだ温かくて柔らかくて、目を覚まさないのが嘘みたいで、すぐにでもニャアって鳴いてくれそうでした。 でも、いくら顔を近づけても呼んでも全然目を覚ましてくれなくて静かに横たわったままでした。 先生たちも、ショックだと、役に立てなくて申し訳ないと言ってくれたけど、ミミはどうして死んでしまったの? 朝まで元気にごはんも少し食べてたって。 もうすぐ帰ろうねって、病院のゲージから帰宅用のゲージに移そうと先生がゲージに近寄ると、ミミはもうぐったりとしてたそうです。 家族が呼ばれて父は会いに行ったけど、その時は目を見開いて息をしてたと聞きました。 そして父が家に戻ると、その後、ミミが死んだと電話があったそうです。 そんなことも知らずに、その時の私は仕事中で、ただミミともうすぐ会えるのを仕事場で楽しみにしていました。 その日の夜を、そんな風に迎えるなんて想像もつかなくて、信じることができなくて。 これは悪い夢って、ずっとそう思って、目を覚まさないミミと一晩を過ごしたけど、現実には本当に少しずつ冷たく、固くなっていくミミを何度も撫でてた。 朝、目が覚めてもやっぱり夢じゃなくて、ますます冷たく固くなってるミミが横たわってて、現実を受け入れたくない自分と、受け入れなきゃと思う自分との戦いでした。 大好きだった、ぬいぐるみを入れて、大好きだった、おやつも入れて、お花も入れて、そして冷たいミミを何回も撫でた。 ダンボールの蓋を閉じて、ガムテープをして、火葬場のお兄さんが優しかったから、それがママには唯一の救いでした。 昨日の今日で、いろんな葛藤があります。 手術を受けて良かったのか、でも受けなければガンが広がって、いつかミミは苦しんで死んでいく。 でも今は元気だったのに死なせてしまった後悔。 放置すれば少し長く一緒にいられて、いつか少しずつ弱って、苦しんでいくミミを見ることになる。 だけど、手術したらきっと元気になってくれるって、無知なママには手術をするという選択肢しかなかったよ。 ミミがいなくなってから、いろんな事を調べて、手術をしても再発の可能性は高い確率である事。 しなければ、今は元気でも、いつか必ず苦しむ姿を見ることになるということ。 どっちが正しい選択肢だった? でも、ママは治るって信じてたから、100%くらいの気持ちで治るってしんじてたから、だから元気なのに手術を選びました。 ミミが死んでしまった原因はわからない。 ごめんね、って、許してねって。 今はそれしか思えなくて。 ミミの可愛がってたミルクにも、ただごめんね、って謝るしかできないでいます。 寂しそうだよ、みんなが。 ママも。タルも、ミルクも、ココアも。 太陽のような、お花のようなミミ。 ママのお部屋から太陽が消えてしまった。
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