獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-201103-49

被災地での対処方法など、アドバイスです
投稿日 2011年3月19日(土)23時05分 投稿者 ヨコハマ・ドック・レスキュー 


被災動物の保護について
投稿日 2011年3月19日(土)20時18分 投稿者 ヨコハマ・ドック・レスキュー
YDR北浦です

被災動物について、個別に問い合わせなどがありましたので、当サイトにまとめて記載させて頂きました。具体的にアドバイスが必要な方は直接、YDRにご連絡下さい。

1,被災動物は飼い主宅から1週間+までは動きませんが、それ以降は自活、野犬化してゆきますので、徘徊動物を見たら躊躇無く、直ぐに保護して上げて下さい。

2,保護場所は、各自で保護したほうが安全に命を繋げます。どうしても各自保護出来ない場合には、県の愛護センターに収容して貰うのが良いと思います。通常は、狂犬病予防法による捕獲収容ならば数日で処分しますが、災害時には「保護」してくれると思います。
 阪神の際にも、翌日の処理室にいた犬猫が、保護動物のへ移動してもら、命拾いしていました。

3,徘徊動物の捕獲方法や、保護した後の管理方法などアドバイス致しますので、個別にご連絡下さい。

4,伊豆高原の伊東ハウスにて、避難者が管理できない動物等を受け入れますので、ご相談下さい。

5,徘徊動物が手捕りで保護できない場合には、「捕獲檻」を使用するのが安全です。野犬は警戒心が強く、出産直後や衰弱時でなければ檻に入りませんが、徘徊を始めた家庭動物は檻には無頓着です。各行政機関が持っていますが、混乱が収まれば手配できると思います。

6,福島県の強制避難指示地域内の置き去り家庭動物について
 また、行政は避難指示の際に「直ぐに戻れるから」と家庭動物を一緒に連れて行く事を拒否した事例があり、多数の家庭動物が各家庭に置き去りにされていると思われます。避難人員と保有率から最低でも一万数千頭です。
 各家庭が戻れませんので、餌を与えに帰りたくても、地域内への進入は行政官によって出来ません。

 徘徊動物が自分で生活の場や水を探せるのに比べ、繋がれている犬は2〜3週間しか持ちません。室内の犬や猫は一ヶ月位です。
 各家庭が集まって、当事者から行政へ働きかけるしか、方法はありません。

 有珠山の際にも、話題作りを目的として団体が入り、行政が態度を硬化して国道沿いに多数徘徊する動物への給餌を禁止して大変苦労しましたが、最終的には飼い主さんが自宅に戻るまでは、個人団体での保護は難しいと思います。
 
 義援金構成団体は、その社会的使命を真摯に理解し、この問題を行政に対してアピールし、解決する事を願います。

 
7,徘徊動物が国道や餌場に一頭だけ見付けた場合、その背後に数倍の動物がいますので、注意して下さい。餌場やメリットのある場所は、力の強い個体が占有していて、他の個体は入れません。従って、出てきた個体を一頭ごと捕獲して、その次に出てくるのを待つ必要があります。

8,3週間程度水分を飲んでいない動物には、出来るならば、水ではなく電解質を含んだサプリを獣医師に貰うか、ポカリスエットを与えるのが最良です。回復しないで下痢で死亡する事例がありますので、注意して下さい。


 YDRに直接アドバイスを求められる場合には、下記ブログの記載記事をご参考になさった上で、「連絡先」記載の携帯にお願い致します。

http://blogs.yahoo.co.jp/kikichann2001

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。