災害と動物掲示板過去発言No.0700-201103-93
3月21日のこの掲示板に |
投稿日 2011年3月27日(日)12時21分 投稿者 プロキオン
3月21日のこの掲示板に、「デマやチェーンメールに御注意下さい」という記事を投稿しました。あちこちのポータルサイトとなるようなところでも、同じ注意を盛んに呼びかけています。災害時に不確定な情報や、噂、あるいはまったく根拠の無い情報が流されて、災害だけでなく、より大きな社会不安を引き起こすからです。 にも、かかわらず、わざわざ、「このメールを他の人にも伝えてください」と拡散を意図したメールが堂々と出回っています。流言飛語への注意を呼びかけている記事の内容では、まずまっさきに、真偽を見分けるべき注意点としてあげられているポイントであるのにかかわらずです。 私達は、一人ひとりが情報の受け手であるだけでなく、発信者でもあります。このようなただ不安を煽るだけの内容のメールを他者へ転送してはいけません。不安や嘘を流布してはなりません。 残念な事に、動物に関わる者の中には、この点の配慮が欠けている人が少なからず存在しているようです。それは、とても残念な事です。 動物が助かりさえすればよいわけではありません。人間がどうなっていても、動物さえ助かれば良いということではありません。飼い主さんがいてこそ、動物の幸せがあります。この点を決しておろそかにして欲しくはありません。 また、混乱している被災地であるからこそ、余計に秩序は必要です。略奪や盗難が、生きるためにしかたないということではあってはならないのです。みんなで生きるためにこそ、秩序が求められるのです。みんなで助け合うためにも秩序は、必要です。外部から被災地へ入る者が、法や秩序を乱すことがあってはならないし、無法を勧めてはならないのです。 自衛隊・警察・消防等、緊急時に現場に赴く者は、常日頃から、より厳しい秩序を規範として求められています。被災地における救護活動の足手まといとなるような「自称救護活動」であってはならないのは、当然の事と言えます。 と、同時に、私達も、不安や嘘を流布させてはならないのです。動物に関わる者が不安や嘘を流布させてしまえば、それ以降、動物達にその報いが来る事になりかねません。私達、一人ひとりが、事の真偽を見極めて錯綜する情報を受け取っていかなくてはならないのです。 不安を煽り立てる事が目的のメールが届いたのであれば、その内容こそを疑ってみることから始めないとなりません。
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