災害と動物掲示板過去発言No.0700-201104-231
Re3:20k圏内の家畜 |
投稿日 2011年4月22日(金)21時49分 投稿者 チッチ
感情的にならないで下さいね。 私は、福島の家畜の最後があれでいいと言っているわけではありません。 二度とああいうことが起こらないようにという点で、誰も異論はない事柄です。 私はあの時、部屋に備え付けの洗面台で、水道水を呑んでいました。石灰分の多い飲料に適した水ではありませんが、脱水症状を起こさなかったということは、必要な水分は補充していました。呑むと嘔吐を催すような水でしたが、水分は吸収されていた。 しかし、もし水分を摂らなかったら、脱水症状を起こし電解質のバランスが崩れますね。すると、自分で水分を吸収することは出来ない状態になるんじゃありませんか? 我が家の猫”タロちゃん”は、飲み食い出来なくなってから医者に「もう三途の川を渡ってる」と見離されてから3週間近く生きながらえました。 私は多くの猫を看取ってきました。伝染性腹膜炎で亡くなった猫については、安楽死措置を早めにせずに逝かせたことを今も後悔しています。 タロちゃんも苦しくなかったはずはないのですが、彼女については安楽死措置をとらずに送ったことを後悔する感情はどこを探してもありません。 私が仕事でタロちゃんの部屋を留守にし、戻ると必ず、彼女は精魂尽き果てたようにころがっていました。もしかすると、私がタロちゃんを長くこの世に引き止めてしまったのかもしれないと思うことはありました。 最後はローソクが消えるように逝きました。声をかけて寄り添ってももう目を開かず、そのまま逝きました。心臓も静かに停止したのでしょう。四肢を空に泳がせることも無く、静かに逝きました。 しかし、それは見た目のことです。気配や感じのことです。 私が自分の経験やタロちゃんのことをここに書くのは、獣医学的にはどうなのだろう、私がそう思ったことに裏づけはあるのだろうかと思っていたのが一点。 もう一点は、ここで鎮魂歌を歌ったところで、原発の牛達になんの役にも立たないということです。 「申し訳ないと思わないか」という小友さんのお気持ちはよく分かります。 何も出来ない時、人は鎮魂歌を歌うのですから。
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