災害と動物掲示板過去発言No.0700-201104-241
合意形成 |
投稿日 2011年4月24日(日)22時27分 投稿者 ペット防災ネットワーク
動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針(環境省) http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/laws/guideline_h181031.pdf ※「(合意形成)の項」一部抜粋 (合意形成) 国民が動物に対して抱く意識及び感情は、千差万別である。 (中略) 個々人における動物の愛護及び管理の考え方は、いつの時代にあっても多様であり続けるものであり、また、多様であって然るべきものであろう。しかし、万人に共通して適用されるべき社会的規範としての動物の愛護及び管理の考え方は、国民全体の総意に基づき形成されるべき普遍性及び客観性の高いものでなければならない。また、動物愛護の精神を広く普及し、我々の身についた習いとして定着させるためには、我が国の風土や社会の実情を踏まえた動物の愛護及び管理の考え方を、国民的な合意の下に形成していくことが必要である。 ----------------------------------------------------- 上記リンク先を読んだうえで、今起こっている災害を考えてください。特に一部抜粋の部分。読んでもまだ「国はなにもやってくれない」と腹を立てる人は、この国の動物を取り巻く状況をよくしていくことに足を引っ張っているんだと自覚してほしい。 各地域の動物愛護管理推進計画が、そろそろ折り返しの5年を迎えます。当初の計画には「動物愛護団体・ボランティアとの協働」が必ず記載されています。が、愛護団体・ボランティア側はそれに応えることをこれまでしてきたでしょうか。否です。ごく少数を除き、大半の自称動物愛護団体は自分と価値観の違う相手、なかでも行政を敵対視し、反目しつづけています。 誰だって殺すことを良しとはしていない。スタート地点は同じ。でも、このままでは社会的な合意形成も、行政と愛護団体・ボランティアの合意形成も頓挫し、せっかく作られた動物愛護管理推進計画は中身のともなわないものになります。 行政はこの先ますます予算削減で動物愛護管理にお金と人員を回せなくなるのが明白です。ならば誰がやる? 愛護団体・ボランティアしかいません。 そうなったとき、「うん、任せよう」と行政が思うか、「とてもじゃないけど任せられない」と思うか、動物愛護管理推進計画の折り返しに入る今まさに判断されています。 東日本大震災における仙台市の対応を見ればよくわかります。以前の災害なら中越大震災における新潟県の対応です。 新潟と仙台に学べば、すごいスピードで日本の動物事情は変わっていくと思います。
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