獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-201104-245

Re:4/27夕方日テレニュース。原発数キロ圏内の様子
投稿日 2011年4月27日(水)18時49分 投稿者 チッチ

 原発事故災害は、対応する作業従事者の二次災害(被爆)を考慮すると、ほんと難しくなる。

 新庄動物病院の今本獣医師が、4/15日に現地に入られたようですが、スクリーニング検査の数値は1,2ミリシーベルト。
 ”〜程度”とブログで書いていらっしゃいましたが、いろいろ読み漁ると〜程度というような数値ではないように思いますが・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/shinjo_ah/folder/1511653.html?m=lc&p=3

 若ければ若いほど、放射線の影響を受けるそうですし、防護服は放射線を完全に遮断するわけではありません。
 ”被爆した家畜を救うために、お前、被爆しに行って来い” と言うのは躊躇われ、私は口が重くなります。
 私のケアを必要とする人間やら動物やらを抱えていなければ、もしかすると現地に行っていたかもしれないですけどね、他人様をけしかけるようなことは言いたくないです。

 東電や政府は不正直です。
 愛護ビジネスの仮装や隠蔽、二枚舌と嘘が、おままごとに思えるほど犯罪的ですよ。
 知事の一人や議員を束にして始末するくらいの権力構造だし・・・
 東大の大橋教授は、数年前、佐賀県の住民説明会で(プルサーマル計画の場合ですけれど)、事故など起こりえない「技術的な絶対的な安全」を前提に物を言っています。専門家になればなる程、水蒸気爆発など起こりえないんだと言っている。格納庫の破損などあり得ないんだと。

 で、起きたじゃないか。
 大橋教授のコメントを探してもヒットしてこない。
 別に、引きずり出して俎上にのせ、皆で切り刻もうというんじゃないんですよ。
 ネット上でやっている人達はいますけど。
 大橋教授自身が、起きるはずのない事が起きた!こりゃ、なんでだろう?と真摯に対応してしかるべき。
 でも、原子力エネルギー推進の立場をとってきた人は、誰もそうしない。
 起きてしまった事故だから、地球規模で程度の差こそあれ、私達全員が被爆しています。起きてしまったことだ、取り返そうにも取り返す術を人類は持っていないんだから、せめて自分の受ける被害は正確に知りたい。その上で判断したい。地域住民の方は、賠償問題をはっきりして貰いたいというのが、当然ある。

 風当たりを和らげるためか誤魔化すためか知りませんけどね、ともかく事態を正確に知らせることを政府も東電も避けてきた。地域住民は生活の営みを根こそぎ奪われたまま、宙ぶらりん状態が今も続いている。
 菅さんの向こう数十年は誰も住めなくなると口を滑らせて叩かれたけれど、あれが真実でしょう。

 家畜の所有者の意思、許可を得なくては何も出来ない。
 所有者が自主判断、選択出来るような情報提供、賠償額の提示を引き延ばせるだけ、引き延ばしている政府と東電が、間接的に家畜たちの放置を招いたとも言えるんじゃないですか?

 賠償額を畜産農家に提示せよ、と東電に抗議するのがいいかも知れない。
 この問題に関して、環境省は多分、強い発言力はないだろうと、私は考えます。
 

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