まず最初に、震災で亡くなられた御霊のご冥福をお祈りするとともに、
被災され今もご苦労されている皆さんにお見舞い申し上げます。

震災当日は何が起こったのか実感として理解出来ませんでした。
これは大変なことだぞと慌てだしたのが明くる日くらいですか。
私は動物病院を一人で運営しているので、日曜祝日も休み無し。
そんな人間が何か出来るかと言えば、ネットを通じて情報提供くらい。
幸い、私には、獣医師広報板という個人サイトがある。
また、協力してくれるボランティアスタッフの皆さんがいる。
広報を通じて、被災者の皆さんに少しでもお手伝いしようということに
なりました。
まずは、災害関係の情報交換のために10年前より用意していた災害と動物掲示板の
バナーを作り、皆さんに積極的に利用してもらうことにしました。
次に獣医師広報板と相互リンク関係となっている日本獣医師会が構成メンバーに
なっている緊急災害時動物救援本部のバナーを作ってリンク広報。
また、緊急災害時動物救援本部を紹介するＦＡＱを日本語だけでなく、
英文でも発表しました。
http://www.vets.ne.jp/faq/pc/saigai004.html
http://www.vets.ne.jp/faq/pc/saigai004_english.html
http://www.vets.ne.jp/faq/pc/saigai005_english.html
この際に気を遣ったのは、募金に関することです。
獣医師広報板は団体の説明をしても募金に関してはなるべくタッチしない方針。
これらの団体説明文には募金送金先を記載しませんでした。
情報の利用はあくまでも利用者の自己責任ですが、募金まで関わってしまうのは
避けるべきと考えたからです。
次に、余震が続いているので迷子犬を増やさないように啓蒙のためのＦＡＱを
発表しました。
http://www.vets.ne.jp/faq/pc/saigai002.html
それらと平行して、ペット関連マスコミである野生社にお願いして
震災ニュースを広報転載させていただきました。
http://www.vets.ne.jp/yaseisya/pc/
また、ペットを抱えている被災者のために各種ＦＡＱを発表しました。
http://www.vets.ne.jp/shinsai/anihos/pc/
http://www.vets.ne.jp/shinsai/soudan/pc/
http://www.vets.ne.jp/shinsai/humei/pc/
少し息がつけたのがゴールデンウイーク前ですか。
これらの活動が誰かの役に立ったのか、それとも独りよがりだったのか
分かりません。
もう少しこうすれば良かった、ああすれば良かったと後悔はありますが、個人サイト
としては精一杯でした。
阪神淡路大震災の際なら、もう復興モードにはいっている時期ですが、津波被害
地域だけでなく、放射能汚染地区も抱えてしまった今回の震災。
被災者の皆さんが立ち上がられるまでは、これからも大変な期間が必要だと想像して
います。
広報という情報提供を通じてですから、出来ることは限られていますが、
スタッフ一同、これからも知恵を絞って社会に何かお手伝いが出来ればと願っています。
最後に、個人サイトである獣医師広報板を無償の行為でお手伝いいただいている
ボランティアスタッフの皆さん、また英訳などの活動を通じてお手伝いいただいた
ネット協力者の皆さん、震災ニュースの転載を快く許諾してくれた株式会社野生社様に
こころより感謝いたします。
本当にありがとうございます。