獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-201107-39

ずっと気にかかっていた事
投稿日 2011年7月28日(木)12時51分 投稿者 プロキオン

4月11日付けの「仙台の獣医さん」という投稿の中で、気にかかって箇所がありました。

「昨日仙台市内、石巻を廻りました、今も余震がありましたがビルやマンションも倒壊したりさらに被害を受けており人や動物もかなりまいっています。
( 中略 )
獣医さんとも2.3人お話ししました、ここを見ている方もおりました。
獣医師会の構成メンバーだが、ここの人間と一緒と思ってほしくない。それを聞いて正直安心いたしました。」

この言葉がどうも腑に落ちなかったのですが、昨日、日本小動物獣医師会の会報が届き、氷解しました。会報の中に、被災地への支援で副会長さんと事務局長さんが、支援物資や義援金を3県の獣医師会や被災された先生方に届けにいかれた報告が掲載されていました。
その内容によりますと、やはり津波による傷跡に「言葉がない」という表現にしかならないというのと、走行された各地での放射線量がとくに記憶に残りました。
放射線量については、あちこちを走り回ったのでどこで被ばくしたのかわからないが、毎時360マイクロシーベルトの量の放射線を被ばくしてしまっていたとありました。普通は、高いと言っても、0.3とか0.5とか数値で心配するわけですから、極めて高い線量と言えます。各獣医師会や被災動物を収容している動物病院を訪れているわけですから、原子力発電所の近くまで行ったということでもないでしょうし、それならそれで、「どこで?」ということにもならなかったことでしょう。道すがらに、そのような高濃度汚染地区が存在したということが、凄いことです。

肝心の部分というのは、副会長さんと事務局長さんが、地元の先生方から現況をお聞きしたところです。

「原発10km圏内にまで某ボランティア団体と称するグループが侵入し、犬猫を収容している。その地区の動物は被爆している恐れもあるが、そのグループは除染もせずに連れてきている。それが第3者に渡されたら、被爆程度が不明なまま広がる危険性がある。
 また、所有者のあるペットを黙って連れてきたら、元の飼い主には返せなくなるのも心配だ。そして、これは、当初避難する時に、犬猫は置いていけの指示があったからで…( 以下省略 )」

というようなお話があったそうです。
これは日小獣の会報に掲載されている内容ですし、お話された先生の実名も記載された先生も分かっています。
被災地の先生方も、やはり同じ事を危惧し、同じように心配されていたのだということが確認できました。

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