新聞記事のある欄に「記録的大雪」ではなく、「歴史的な大雪」とするべきではないかという意見が記載されていました。観測を始めて以来の大雪であれば、確かに記録に残すべきではあるが、１００年を超える記録の中において、それだけの記録がないのであれば、これはすでに「記録的」という表現を超えているという主旨でした。

そのような中、２月２２日までに、孤立集落の解消を目指して自治体が自衛隊に救援を要請しています。雪掻きということではなく、住民の集落からの脱出です。
ヘリコプターから空中をワイヤーで１人ずつ収容しての集落からの脱出というものです。
避難要請を受け入れた集落では、住民７人が脱出をはかりましたが、集落への林道の除雪は見通しがなく、いつ帰還できるのかは未定だそうです。飼育していた犬にありったけのドッグフードの袋を開いてきたとのことでした。
別の自治体の孤立集落では、避難要請を断ったそうです。こちらの集落は１５人ほどの住民が暮らしており、毎年冬になると住民だけでひっそり過ごすことが恒例となっている地区です。こちらでは、犬を残していくわけにもいかないからと要請を断ったとつたえられています。集落への道にはゴールデンウィークの頃まで雪が残っている土地柄ですので、日頃から食料の保存は心がけていたのかもしれません。

若者がおらず、老人達だけの集落となっている現況において、犬達がどれだけ話し相手となって慰めてくれているのだろうかとの想いがはせます。