イヌ掲示板過去発言No.1100-201012-36
Re:糖尿病と症状の進行について |
投稿日 2009年12月15日(火)10時28分 投稿者 プロキオン
白内障を手術されるのであれば、早すぎても遅すぎても手術はやりにくくなります。白内障手術を手がけられている先生によれば、まず、ホームドクターでこまめに経過を観察しておいて適切な時期に来院して欲しいと言われます。これは、なにも手術前のことだけでなく、術後についても同じ事が求められます。 せっかく手術した犬が、完全に治ったものと受け取られてしまい、術後の検診に来なくなってしまった。久しぶりに検診にきたら、目はきれいなのだけれどもどうも様子がおかしい、診察してみたら網膜剥離を起こしていて、すでに失明していたそうです。そして、残念ながら、飼い主さんは犬が失明していたことに気がついていなかったのだそうです。もう少し、早い受診であれば、レーザーで網膜を焼き付ける事もできたのにと話されていました。 その話を持ち出された主旨というのは、ホームドクターと専門医との連携が重要だということなのです。遠くの専門医に頻繁に通うというのは大変ですから、ホームドクターで可能な検診と専門医でなくてはならない検診とをわけて考え、継発症を見逃さないような体制にもっていかなくてはならないということなのです。 この症例の犬では、白内障も糖尿病に由来しているようでありますし、手術なさるにしても、まずは、そちらのコントロールは重要かと思います。また、例にありますように網膜剥離が発生する可能性もあります。 目のことは分からないから仕方ないというのであれば、目の診察もされている別の病院を受診されるか、思い切って専門医の門を叩くかした方がよいのかもしれません。目のためには、糖尿病のコントロールはかかせませんし、糖尿病とつきあっていくうえでも、この病気をおろそかにしていてよいということではありません。食事というのも重要なファクターであると思います。
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