ネコ掲示板 2003年3月21日(金)21時15分

この種の耳介軟骨の特徴的な折れ曲がりは優性遺伝であるためヘテロ結合であって
も遺伝します。これがホモ結合になると多発性の軟骨と骨の奇形が遺伝形質として
発現するとされています。(このことから、交配はスコティッシュフォールドどおし
ではなく片方はアメリカンショートヘアにしておこなうようにされているはずです)

この骨病変は、四肢の末端部に発生することが多く、疼痛も伴うことがあります。
疼痛がひどいときはステロイドや消炎鎮痛剤の投与を断続的におこないます。

骨の変形は発育中にのみ進行し、通常は発育の完了と共に変形も止まります。
残念ながら発育期を過ぎた後も、変形した骨が正常なものへと戻ることはあり
ません。また、腫瘍病変ではないため断脚はおこなわないのが普通です。

もし主治医が腫瘍病変を疑っているのであれば、断脚を考える前に、まずバイ
オプシーをおこなって腫瘍細胞が認められるかどうかを確認してもらうように
依頼してみてはどうでしょうか。

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