ネコ掲示板過去発言No.1200-201110-14
Re7:仔猫の誤嚥性肺炎について |
投稿日 2011年5月21日(土)12時24分 投稿者 プロキオン
そうでしたか、子猫はなくなられてしまったのですね。それは残念なことです、ご冥福をお祈りいたします。 最初に「本で」とありましたので、今から離乳を考えていて、そのときに誤嚥性肺炎になるのではないかと心配されているものと受け取ってしまいました。 りんママさんからの問いかけにも、気がかりなことはなかったとありましたので、てっきり健康な状態なのかと思っていました。 実際には、具合が悪くて動物病院に罹っておられて、その先生はレントゲンで肺野が白く写っていたので、肺炎と診断していた。その肺炎の原因がどうも誤嚥によるものではないかと推察されていた。 そこで、あさとさんは、生後1ヶ月齢くらいの子猫に誤嚥性肺炎が起きるのか、起きるのであればどのようなことが原因であるのかということを知りたかったということになりそうですね。 原因というのは、記載内容からは、特定できないと思います。 りんママさんのフォローレスにありますように「口蓋裂」というのも考えうることです。私も生後40日くらいで生まれてきてしまったマルチーズで遭遇していますが、口蓋裂だけでなく、兎唇状態もあり、哺乳に大変苦労したことがあります。親につけておいても、親が子犬を舐めて縫合した糸を切ってしまうのです。結局自力ではいくらも乳汁を飲むことができずに落ちていきました。 また、このような理由がなくても、吸引力や発咳力の弱い子は落ちていく事があります。これは、その子猫側に原因があることが多いと先に申しましたが、母猫が感染症に不顕性感染していて、その胎児に感染が及んだりしますと、子宮内で育つことなく死滅していたり、流産してしまったり、生まれてきても虚弱であったりということがあります。1頭しか生まれてこなかったとありますので、このような可能性も考えることができるのかもしれません。 このようなケースですと、母猫について各種の抗体検査を実施して、有意な抗体上昇が確認されるようであれば、その病原体が犯人ということになります。
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