ハムスター・リスなど齧歯類掲示板過去発言No.1300-202005-9
Re:モルモットについて |
投稿日 2010年8月31日(火)17時05分 投稿者 プロキオン
すでにsutemaru先生からレスがついておりますので、屋上屋を重ねることになってしまいそうですが、私からも。 sutemaru先生は、臭腺と呼んでおられますが、モルモットの場合臀部の部分に皮脂を分泌する腺があります。(小鳥とか水鳥なんかでも尾の付け根の部位に同じようなものがありますが。) sutemaru先生の説明のとおりにこの腺から分泌される脂の臭いを移動する際に壁面につけたり、自分の行動範囲の印としたりしています。 そして、モルモットの場合ですと、この皮脂の分泌が盛んになる時期とか分泌の多い個体がおりまして、しばしばお尻の上の方で被毛がべっとりと濡れたような状態でいることが見られることがあります。つまり、ベトッとした状態でも正常である場合もありますし、逆にベトッとしすぎてしまって「脂漏症」と呼ばれる病的な状態にまで至ってしまっているケースもあります。 文面からでは、お書きになられている状態というのが、どこまでの状態であるのかが、判断できませんので、一度は動物病院において診ていただいておく方がよろしいでしょう。 今の状態を基準にして、今後の参考にしていただくという意味もあります。 実際、犬なんかでも脂漏症は多く見られ、細菌や酵母様真菌による皮膚炎を継発してしまうことが多いものです。モルモットは体内でビタミンCを作り出すことができない動物として知られていますが、この点も皮膚炎となってしまった場合、治療に時間がかかりやすくなるという傾向があります。こちらの意味からもできれば早期に受診されたらと思います。 相手が皮脂であれば、水やお湯で洗うよりは、脂漏症用の脂を溶かしてくれるシャンプーを処方していただいた方が早道ではないかと考えます。(全身摘要ではなく、お尻の部分だけで充分です。) なお、皮脂の分泌はホルモンであるテストステロンの動向に影響されるというお話もありますが、そのあたりのこととなると私もよく理解できておりません。
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