ウサギ掲示板過去発言No.1500-201011-24
Re:健康診断の時期 |
投稿日 2010年11月13日(土)23時16分 投稿者 チーママ
大体に夏の暑さより冬の寒さのほうが耐えやすいのがウサギさんです。 とはいえ、野山を駆け回っている野うさぎとペットウサギである穴ウサギでは、温度に対する耐性が違うと思います。 野うさぎは冬であろうとも茂みの陰などで雪をしのいでしまいますが、穴ウサギは元来が穴の中が生活の場。穴の中は「夏は涼しく、冬は暖かい」という、年間通じて外より温度変化が少ない環境になっています。ですから野うさぎより温度変化に弱い。 ということで、夏の暑さは苦手ですし、真夏や厳冬期でなくとも冷えや気温の急激な変化に弱いものです。 次にウサギの体温は、ほかの動物に比べると高い「39度前後」です。 ということは、体温調節が苦手な幼少期や高齢期は、要注意ということですね。 そして肝心の適正温度は、20〜24度といわれているようです。 でも冬場の玄関ではそうはいきませんね。若いうちなら徐々に気候変化で温度が下がるので慣れてしまいますが、底冷えだけは何とか工夫してあげてください。 暖房をするときの注意点は、人間の感覚は当てはまらないということです。 というのは、人間が暖かく感じていても、それは床面から1m以上は上の話。 ウサギのいるのは大体が床から30cmくらい(ケージを下においている場合)で、お分かりのように床近くは下からの冷気もあるし、隙間風も通りやすい、おまけに暖かい空気は上にたまるのですから、人間は暖かく感じていてもウサギは冷えていることがあります。 一番良いのは、ケージのところに温度計をつけてチェックすることです。 雪が降る地方の方が、雪が降らないところより暖房をきかせている分暖かいのではないかと思いますが、さすがに玄関の床部分からの冷えをカバーできるほどではないでしょう。 毛布をかけて隙間風を防ぐのはもちろん、下にダンボールを何層かに積んでその上にケージを置く。ケージの中にねぐらを用意してあげるとか、何らかの対処が必要かと思います。 何しろ時々ウサギさんのおなかの下に手を入れて、冷えていないかチェックしてあげてください。ウサギより体温が低い人間が「冷えている」と感じるなら、低体温の恐れがあります。じんわりと暖かく感じてくるようなら大丈夫でしょう。 これはあくまでも個人的な経験と感想ですが、暖房は下から暖めるほうが良い気がします。我が家のウサギたちは、冬はホットカーペットの上で、他の暖房はなしです。 まぁ、マンション住まいなのでそれですんでいるともいえます。 下から暖める時の注意点は、必ず何もしかない部分を作るということ。 厚いときの逃げ場がないと、脱水症状になることがありますから。 またペットヒーターの上に座り続けて、低温やけどをした話も聞いております。 ちょっと肥満気味で、じっとしてばかりいる子だったせいもあるようです。 オシッコでぬれることもありますから、その点もカバーできる工夫が必要ですね。 コードもウサギさんの大好物(?)ですから、要注意。 もっと積極的に暖める必要がある時は、遠赤外線ヒーターの出番になります。 これはあたっている部分が芯から温まりますので、効率的ではありますが、ウサギさんが動いて照射範囲を出てしまうと何も役に立たないという…(^^;; いろいろ工夫して、食欲を目安に寒さ対策をしてくださいね。 もうひとつの病院の検診ですが。 我が家は、つれてくるとすぐに検診です。 それでストレスがかかる子なら、まぁ1ヶ月たっても同じではないかと思います。 ショップにいた環境(24時間適正温度管理)から、それぞれの家庭につれてきて環境変化のストレスがかかるのを落ち着くのを待って、次の病院へ行くストレスを与える。 これも一方法。 どうせ環境変化しているんだから、ついでに一気に済ませてしまう。 これも一方法。 どれがその子にとって一番負担がないかは、それぞれの性格によるでしょう。 お迎えしてケージの中で固まっている、食事も減っている、という子ならしばらく待って普通に食べるようになってから。 お迎えしてもどうという変化もなく、元気いっぱい跳ね回っている子なら、次の日に検診しても大丈夫ではないかしら? もっともびくびくウサギは、1週間たとうが1ヶ月だろうが、検診自体がストレスになるでしょう。 わがやのこゆきがまさにそうで、最初連れて行った時は数日食べなくなりました。 何とかしのいで、次の検診時は、やはり1日位ハンスト。(我が家は2ヶ月に一度検診です) それ以降もだいぶ不機嫌になっておりましたが、病院には慣れてもらわなくては困りますので、かまわず検診しました。 1歳過ぎから「ここしってるもん」と納得するお味噌ができたようで、ハンストすることはなくなりました。 病院に検診にいくのは、何も飼い主が安心するためだけでなく、ウサギになれてもらうこともあるのです。 具合が悪い時に、なれない場所や人(獣医さん)でストレスを倍増しにするより、慣れてもらって病院がストレスにならないようにするのも大事。 獣医さんに、普段のうちの子を知ってもらうことも大事。 健康時のカルテがあるから、病気の時に普段と比べて診断をすることができます。 ということで、うさぎさんの性格しだいで、すぐに連れて行ってもいいし、しばらく環境に慣れてもらってから行ってもいいし、ということになると思います。 そのあたりは飼い主さんの判断で、その為にも日々のウサギさんの様子を暇さえあれば(なくとも:笑)観察してくださいね。 必要なことは、ウサギさんが教えてくれると思っている私です。
|
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |