門歯に切歯に前歯に奥歯に臼歯。
あれこれ言い方があるので、混乱しますね。

前歯とか奥歯というのは、普段使われる一般的にわかりやすくした言葉。
門歯や切歯や臼歯と言うのは、歯科用語。
前歯＝門歯＝切歯　　奥歯＝臼歯　です。

ウサギには上に2本、下に2本の切歯が見えます。
でも上の切歯の裏側に、支えるようにして小さな（本当に小さなものなんですよ）くさび状の歯が生えています。
これがくさび状門歯といわれるものですね。
ですからウサギの前歯（門歯＝切歯）は、上に4本、下に2本の計6本あるというわけです。

上の切歯が重なって生えているので、ねずみやリスといったげっ歯目と分けるために、重歯目と名づけて分類しましたが、そんな歯を持っているのはウサギだけなので、最近の分類学ではウサギ目となっています。

そして臼歯ですが、これは上に6本、下に5本の歯が、左右にあります。
本数が違うのは、上下で歯の大きさや面積が違うせいです。
これを上手に前後左右に動かして、すりつぶすようにして食べます。

そしてもひとつの特徴は、切歯と臼歯の間に、歯のない部分があるということです。
歯のない部分は、投薬や強制給餌などをする時には、この部分を利用すると歯をいためる心配がありませんね。

一度「うさぎ　歯の構造」で検索してみてください。
頭骨などを使って、わかりやすく解説しているのが見つかりますよ。