獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-202101-83

Re:ソアホックの床材
投稿日 2013年8月22日(木)11時39分 投稿者 プロキオン

SUSUとシープスキンですね、了解しました。

SUSUの方は、やはり以前にチーママさんの会話から寝たきりの犬に用いた事があります。私の感覚では、他のバスマットよりも乾きにくいという感触でしたので、通常のバスマット2枚重ねと交互に使ったりしましたが、軽さというか扱いやすさでは、こちらに軍配があがります。
中型犬でしたので、尿の量ということになりますと、ペットシーツが不可欠で、本当に患者自身にどういう組み合わせが良いのか尋ねてみたかったです。

>私に関しては、他の獣医さん方がどのように指導対処しているかがわかりませんが、大方は「体重を減らす」と言うような事をおっしゃっているようにも思います。床にクッション性を持たせるために、牧草を敷くと言うことも指導しているかもしれません。

やはり、このあたりが一般的なことのように私も思っています。件のモルモットは、敷料がチップでしたので、これでは足裏の傷は免れないだろうとところでした。このチップはそのままではまずかろうと思いました。

>飼育環境に問題がある、世話の仕方が悪いと指摘すると、飼い主さんの心が落ち込む場合が多いかと思います。

私の感覚ですと「世話の仕方が悪い」と直接口にしてしまうということは、あまり無いように思うのですが、「この点はこのように変更してください」はかなり明確に伝えないと改善してもらえないことはあるようです。
その時の双方のやり取りこそが、相性というか、コミュニケーション能力というか悩ましい点ですよね。
落ち込まれてしまった場合、その場では気づかずに終わってしまうということが困るのですが、だからと言って、あいまいな指導でも患者がよくならないわけですし…。


>病気にならない動物はいません。病気になったら治せばいい。これから一緒に治していきましょうと、寄り添っていただければ大変うれしく思います。

この点は、同意ですね。よく開業医志望の中学生なんかには、動物が好きだけでは駄目ですよ。飼い主さんの方も見ていないと動物もよくなりませんよとは言うのですが、その意味がピンと来るまでには、実体験を伴う必要があるかもしれません。

テレビドラマでは、獣医さんものというのはあまり見かけませんが、医療ドラマでは、相変わらず「凄腕の名医」というのが大前提のように感じます。自らの無力さに泣いてばかりいる医者というと、「ブラックジャックによろしく」くらいじゃあないでしょうか?
医者が泣いてばかりでは困りますが、切った貼ったばかりを医者だとしていたら、患者に寄り添う医者は描けないようにも思います。
ドラマでは許されるけれども、現実では認めてもらえないお医者さんですよね。

>獣医師が動物のことを思うあまりに、飼い主を責める結果になるのは、よく見聞きします。

物言わぬ動物の代弁者たらんとして、飼い主さんが泣くまで責めたという自覚をお持ちの先生がいらして、ある獣医学雑誌でその点を回顧されておられました。
獣医師広報板においても、その先生に叱られて泣いた小鳥の飼い主さんが投稿されてきたきたこともありました。
昨今であれば、動物病院も数ありますから、相性があわない動物病院にわざわざ行く必要はないのですが、この病院ならと選んできたはずの病院で、「ああしろ、こうしろ」を口にする人もいるわけでして、「何しにきたの?」と不可解な思いをすることもあります。

個々の動物病院に 自らの頭の中にあるイメージをそのまま押し付けてくる飼い主さんもおられまして、そういうケースですと不毛なやり取りの為に治療にならないこともあります。
獣医師が飼い主さんを知る努力は必要ですが、飼い主さんがそれぞれの動物病院を知る努力もまた必要なのだと思います。双方の歩み寄りがないと患者である動物にしわ寄せが行きかねません。

# このちょっと迷惑な飼い主さんと言うのは、件のモルモットとは別の話で、犬の心臓病の話しになります。

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