野生と自然掲示板過去発言No.4000-201906-32
Re3:アオサギ? |
投稿日 2011年10月26日(水)10時52分 投稿者 プロキオン
>五位鷺が夜、光って飛ぶというのは初めて聞きました。 「和漢三才図絵」には、「月夜には、最も明るく光り、もし五位鷺の大きいものが岸辺に立つと、人がたたずんでいるように見え、これと遭った人は驚いてしまい、妖怪だと思ってしまうほどだと記している。」つまり、五位鷺は妖怪ではないということだと水木さんも書いています。 この後に、この光の正体について、あれこれ触れているわけなのですが、「燐火」という言葉をもちいていますが、「これについても物を燃やす火ではなく、「うぶめ鳥」や松に取り憑いて光を放つ、霊的な光のことであろう」と記しています。 省略しすぎて、何のことか意味が通じないと思いますが、「青鷺火」のような光は、海上の龍灯(龍の神火)を運んで、自分の体に燐火としているのではないかという見解です。つまり、燐火の光こそが霊的なもので、これが鷺に憑いているという解釈のようです。 >アオサギが「ギョエ〜っ」と鳴きながら飛ぶのを聞くと思わず ギャオス(古いですね)を思い浮かべてしまいます(笑) 昔のギャオスは、人間を食べているという設定で、映画の中にもそれを思わせる場面もあって、人気はいまひとつだったように思います。これが新作のギャオスとなると、染色体が2本しかない進化の先に行きついた完全生物として描かれていました。雌雄の別がなく、餌(人間)さえあれば、ドンドン自己増殖していく生物として設定されており、ギャオスを生み出してしまった古代人も、天敵としてガメラを作り出したものの、ときすでに遅くギャオスに滅ぼされてしまったというストーリーでしたね。 私は、この染色体が2本の完全生物という設定にちょっとショックを感じました。つまり、完全生物になるのには、染色体が増えていくのではなく、無駄なものをそぎ落として減っていくのだという方向性のことです。 この方向で行き着くところは、自己の生存のみですから、餌がなくなってしまえば、共食いにいたり、その結果で滅ぶということになります。完全生物の行き着く先が、そういうものであるのなら、無駄の存在というのが、いかにも必要であろうと思わされました。
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