つきこさんの投稿は１ヶ月以上も前になりますから、レスが届くかどうかわかりませんが。
こみさんもナタリアさんも、どうもその犬の飼い主さんを虐待をしている悪い人間ときめつけているように感じます。私は、まずそういう捉え方そのものをしないで欲しいと考えています。

私の実家の近隣に草茫々の庭に繋留されている犬がおります。その家は実質上無人に近い状態と言ってもよいと思います。なぜ、そうなっているかと申しますと、その家の御主人が海外旅行中に病気で亡くなっているからです。この御主人はたいそう働き者で、本業以外でもアパートも持っていたりして、資産もありました。ところが頼まれて知人の保証人にもなっていたようで、そちらに不都合があり、債権者がどっと押しかけてくるようになりました。それも御主人が亡くなるのを待っていたかのように。
奥さんの方は、おっとりした方でまるっきり、債権者と渡り合えるような方ではく、言われるままに権利書を渡してしまったようです。けれども、それでも治まらず、家に押しかけるものが続出し、結局、娘さんといっしょに姿を隠さねばならなくなってしまいました。おそらくどこかのアパートにでも身を潜めているのではないかと言われており、犬まで連れて行くことはできなかったのでしょう。
その犬は現在息子さんが人目を避けて餌や水を与えに通っています。でも、債権者も犬が生きているという理由で家を見張っており、給餌も容易ではないようです。近所のものが少しでも手助けしようとしても、敷地に入ってくる人間を尋問します。犬を連れ出す事も拒みます。（犬をどうにかしようとする者が潜伏場所を知っていると見なされているということですね。）
かなり大きな家で土地を始めとする資産もあり、亡くなった御主人も堅実な方でしたので
近所でも驚きでしたし、御家族の行方そのものが不明ですので、連絡のとりようもありませんし、犬の行く末も相談できかねているようです。

都合のよい例を持ち出していると受け取られるだけかもしれませんが、これは創作ではなく実話です。最初から飼い主を悪人と決めてかかると、実際に話しをする段になって揉める原因にしかなりません。
また、私は保健所勤務の経験がありますので、犬の問題にかぎらず、飲食店等においても嫌がらせを目的としたクレーム電話も多くあり、電話口でできるかぎり詳細な事情を尋ねるようになっております。この聞き取りで、あやふやな事しか言わない電話は嫌がらせのための電話と受けとらることも多々あります。まるっきり無視するということもありませんが、「一応現地確認しておくか」というレベルと「日をおかず対応しなくてはならない」というレベルでは違いが生じますよ。投稿の内容からでは、まるっきり事情が把握できませんので、前者のケースになりかねないと思います。

御近所の方に話しを聞くというのは、よいことだと思いますが、つきこさんがその犬とであったのが、そもそもお友達の家を訪ねたことが始まりですし、お友達の家というのは隣といってもよいくらい近いのではないでしょうか？　おそらく御近所も事情を把握されていないのかもしれません。少なくともお友達の家では知らないのかもしれませんね。

つきこさんの文章では、
＞周りの方も怪しんで見ていたし、その家の住人に見つかるのが怖くなったので餌だけあげてそそくさと逃げました。
とありますので、つきこさん自身が周辺の方から怪しまれてみられてしまったということのようですし、飼い主さん本人には会っていないのですから、飼い主さんの人間性は分かっていないということになります。この文章では、目撃していた方や飼い主さんに「犬に何かしようとしている不審な人間と見なされる事」を恐れたと受け取れます。
私は、それは良識のある一般的な感覚であると思います。

私は、このような問題というのは、愛護団体や保健所にヘルプコールをするにしても　まず当事者が動かないと事が進まないと考えています。事情がわかって給餌状態が改善されればそれで良いですし、犬をいらないというような事にでもなれば誰かが引き取らなくてはなりません。仮にそうなりそうな予感があるのであれば、なおのこと当事者が牽引していく必要があります。
であれば、闇雲に敵対することを考えるのよりも　まずは飼い主さんの人となりや事情を知るところから始めた方がよいと思うのです。