動物の愛護掲示板過去発言No.6000-201106-26
犬に乗っ取られた町 |
投稿日 2010年3月15日(月)11時48分 投稿者 プロキオン
昨日、某テレビ局で放映していた内容の番組内でのサブタイトルです。 見れば街中を犬が徘徊していて、車が来てもどいてくれない、夏には海水浴に観光客がおとずれるであろう海岸に多数の野良犬がおり、人の姿を見るとどこからともなく現れて、その数が増えていく。犬達の後を追っていくと、防風林の奥の廃屋に行き着きます。そして、そこには何頭もの子犬の姿が。 街中の犬達は、飼育者がいる犬もまじっており、野良犬達とも交流があるらしい。近くに工場地帯があって、住人の転勤も多く、どうやら転勤に際してそのまま犬を置いていってしまう人たちがいることが野良犬が増えた原因のひとつであり、方や、犬を飼育している人たちも番犬という概念が強くて、繋留ということを実施してくれないとのこと。 県や市は、犬が特定できないので飼い主の指導もむずかしいとの理由で、積極的な対応はとられていませんでした。犬を放し飼いにしている飼い主にしてみれば、お互い様と考えている節がありますが、飼育していないものにとっては、迷惑以外のなにものでもありません。 いついつから、野犬をの捕獲を実施するので飼い犬なら繋留しておくようにという予定通告をして、犬の捕獲に乗り出すのがもっとも早くて確かな解決方法だと思います。 あの様子ならそれでも繋留してくれそうにない飼い主さんもいると考えられますが、そういう飼い主さんからは遠慮なく罰金を徴収すればよいと思います。 ただ、それが解決方法だと分かっていても容易には実行されないことでしょう。1つには、野犬であれば捕獲しようという動きを敏感に察知して姿を隠してしまうからですし、箱罠ではめったなことでは入ってくれません。追跡して捕獲するというかつての技術が伝えられてこなかったので、捕獲できるのは、警戒心の薄い飼い犬になってしまうこと。 もう一つが、犬の処分に反対する人たちが集まってきてしまうことです。もともと危険でやりたくない業務のところへ反対意見が押し寄せるのですから、なおのこと実行されにくくなります。 そうして、迷惑を受け続けるという構図が継続されて、問題がエスカレートしていくように思います。 かつて、千葉県で野良犬を捕獲要請があった際に、ある保健所職員がその犬を捕獲して、マスコミのインタビューで、「誰の責任で罠を仕掛けたのか?」と尋ねられ、「私の責任で仕掛けた」と答えていました。 担当であっても一職員が直接マスコミに答えるというのも異例でしたが、責任の所在をあいまいにすることなく、自分の責任と言い切ったのはあっぱれでした。どういうことが問題の解決であって、そのためには自分は何を為すべきなのかが分かっていて、その上で腹が据わっているということになります。そのような職員が居てくれないとなかなか改善への道は進まないようです。 その職員の氏名、いまでもよく憶えています。
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