動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-138
ペットショップ&ブリーダー悪者論。 |
投稿日 2015年2月12日(木)11時43分 投稿者 ムクムク
何度も言うようだが、私はいわゆる動物愛護ではない。 しかし、FB友達の中には動物愛護家の方も少なくないので、そのような方のご意見を自然に読むことになる。 最近に気になるものがある。 ペットショップやブリーダーがなければいいのにとか、ペットショップやブリーダーがなくなればずいぶんよくなるとかいうものである。 どのような文脈で使われるかというわけでなく、絶対的な信念でいきなり飛び出してくるという印象を受けている。 ですので、どういう意味かよくわからないというのが本当のところであるが、ペットショップやブリーダーの中には管理の悪いところもあるというわけでもないようである。 絶対的にペットショップやブリーダーの存在が許せないという印象を書き込みから私は受けている。 その理由がよく理解していないで意見を書くのもどうかと思うが、考えるところを書いてみます。 私は開業獣医師である。 犬の飼い主さんの7-8割はペットショップやブリーダーからの入手していると感じています。 いやそれ以上かもしれない。 猫の飼い主さんは、1割以下の人がペットショップやブリーダーから入手していると感じています。 もし、ペットショップやブリーダーが動物愛護家に問題になるような存在であるのなら、動物愛護の問題は犬に偏り、猫は少ないはずであるが、そんなことはない。 猫でも問題は多発している。 また、ペットショップやブリーダーの営業を禁止しても、動物を欲しい人は闇で動物を入手したり、海外まで行って動物を入手してくるだろうから、私は何も変わるようにも思えない。 歴史的にはアメリカの禁酒法案で、表向き酒屋がなくなったが、ギャングが酒の流通で大もうけをしたのと同様で、欲しい人(需要)があるのに供給を禁止しても、何の意味も無い。 極端な話、犬が欲しい人が、保健所やシェルターからすべて入手するようになったとしても、問題は起こり続けるだろうと私は考えている。 動物を欲しい人の入手先が変わっただけである。 そんなこと、気にしなくていいじゃないかと思われかもしれないが、私は気にかかる。 だれかを悪者にして、信者を増やすのが実はカルトの手口だからである。 実際、オウムは日本にも支部がある秘密結社を諸悪の根源のように言っていた。 ある動物愛護団体の代表は何かというとペットショップやブリーダーを諸悪の根源のように言い、信者を納得させている例を知っている。 考えすぎかもしれないが、ペットショップやブリーダーを絶対的な悪者に仕立てる陰には、怖いものが潜んでいるようで、最近気になって仕方が無い。
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