動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-142
殺処分0運動 |
投稿日 2015年2月18日(水)11時12分 投稿者 ムクムク
今日は、私のように動物愛護家でないものから見た殺処分ゼロ運動を書いてみます。 私の個人ウェブサイト獣医師広報板では犬猫の譲渡会を紹介しています。 その閲覧者、パソコン版+モバイル版毎月のべ5万人弱です。 獣医師広報板としては人気コンテンツと言えると思います。 つまり、犬猫を譲渡して欲しい人は少なくない。 では、保健所やシェルターからの譲渡がうまくいっているかと言えば、私は限界に近づいているように感じています。 つまり、ミスマッチが起こっているようです。 欲しい人が結局ペットショップで入手するのは、可愛い子犬がいるから。 これに勝つことは難しいですが、せめて心がけることがあると思います。 癌などで余命が想定されるような動物は譲渡しない。 口内炎などで今後かなりの治療費がかかるような動物は譲渡しないか、十分な説明をする。 つまり、家庭動物として適さない動物の譲渡には注意すべきだと思うのです。 人は、出会いがよければ、あそこでもらってよかったよと評価します。 しかし、出会いがよくなければ、二度ともらうかという気になり、いい評判は上がりません。 譲渡する側は、これは崇高な行為なんだ。 なんと言っても殺処分0運動なんだ。 文句なんてもってのほかと思われるのかもしれませんが、それでは運動が長続きしない。 獣医師広報板では、犬猫の譲渡会を紹介したりしていますが、その理念は「少しでも不幸な動物を減らす」です。 ゼロではありません。 ゼロを目指せば、むしろ不幸な動物が増えるように考えています。 崇高な理念も結構ですが、社会は崇高な理念を必ずしも受け入れるわけではないのです。 現実的に、ペットショップやブリーダーに向かっている需要を、保健所やシェルターに向かわせるためにはどうすればいいか。 ペットショップやブリーダーをなくせという前に、動物愛護側ももう少し工夫が必要だと、私は考えています。
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