動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-146
ノーキル |
投稿日 2015年2月24日(火)10時26分 投稿者 ムクムク
先週は、殺処分0運動について多くの貴重なコメントをいただき、感謝しております。 今日は、ノーキルについて書かせていただきます。 ノーキルというのは、いろんな解釈があると思いますが、私は動物を殺さないという方針と解釈しています。 動物の範囲は犬猫だけの方もいらっしゃいますし、それ以外の多くの動物を含む方もいらっしゃいます。 私は獣医師ですが、安楽死は家族の方と話し合って必要に応じて行っていますが、されない獣医師もいらっしゃいます。 このように、ノーキルというのは個人や団体の信念や方針と私はとらえているのですが、最近はノーキルが絶対的真理で、他者や他の団体を批判する道具になっている場面によく遭遇します。 例えば、あの愛護団体は過去殺処分をしたとか、あの獣医師は安楽死をやっていると非難するわけです。 本来、個人や組織の方針であったものが、今や一部の人ですが絶対守らなければいけない真理となり、違うものは排除攻撃する。 しかし、ご自身の真理は他人にとっても真理ではない。 それを押しつけられても、あっそうですかとなる。 ノーキルを売り物にしているある動物愛護団体を知っていますが、猛烈に他の団体をそれをネタに糾弾する。 このことによって、信者を離れないようにする。 で、自分自身がノーキルに縛られて、後は苦しむしかない動物の安楽死もしない。 そんな風潮が広まっているせいか、あまりノーキルにこだわっていなかった団体まで、処分した数を公表したりしている例も見ています。 私はノーキル原理主義は嫌いです。 自分自身、いつか来る自分の死については、積極的な延命は拒否していますし、あまりに苦しむようなら安楽死も願うだろうと考えているからです。 このあたりは、自分はどう考えるかが大事で、他者を縛るものではない。 自分がノーキルを実践されるのは結構ですが、だからあいつはとか、あの団体はどうのというのは、まるでカルト教団のようで非常にうさんくさいものを感じています。
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