動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-193
自分のしたいことをする。 |
投稿日 2015年5月9日(土)16時38分 投稿者 ムクムク
私の個人サイト獣医師広報板の動物譲渡会掲示板は、現在全国各地の譲渡会のお知らせをしており、その利用者(巡回者)数は月10万ヒット。 つまり、延べ10万人近い方が保健所やシェルターの動物を引き取ることに興味を持ってくれています。 主催者から送られてくる譲渡会情報は転載するだけでいいのですが、実は時間を作ってネットサーフィンしながら譲渡会を捜し、記載しています。 結構大変ですが、私は少しでも不幸な動物を減らすというコンセプトでサイトを運営していますので、あまり苦になりません。 だからといって、他者を何もしていないとか、現場苦労を知らないとかはもうしません。 実は、私は自分のしたいことをしているだけで、別にしたくも無いことをやっているわけでは無いのですから。 獣医学を学んだ先輩に三浦雄一郎氏がいます。 年齢を重ねてもヒマラヤ登頂をされたりされていますが、彼になぜ山に登るかと質問しても、やはり登りたいからと返事が返ってくると思います。 つまり、彼も自分のやりたいことをやっていられるわけです。 三浦先生が山に登らない人を見下げたなどという話を聞いたことがありません。 また、多くの獣医師たちが小学校や幼稚園に出向いて命の授業をして、生命の大事さを教えています。 彼らも、自分に出来ること、そして自分のやりたいことをしているんだと思います。 彼らも参加しない先生を見下げたりしていません。 自分のやりたいことをやるって、すばらしいことだと私は考えています。 私は、一部の動物愛護の世界を心配しています。 彼らは、自分たちこそ絶対的な正義で有り、他者は間違っているひと、あるいは何もしない人間であると見下げています。 場合によっては、平気で法律違反も行います。 自分たちは絶対的な正義なのですから。 でもこれって、他者から見れば滑稽に見える。 しかし本人たちは大まじめ。 もうこれは動物愛護の世界では無く、宗教の世界、それもカルトの世界になっていると思います。 私は人間と他の動物の命は同じでは無いと考えていますが、彼らは建前では同じないしは動物は天使と位置づけたりするものさえいます。 実際は、ぞんざいに扱ったりしているのですが。 教祖はそれでいいでしょうが、信者はかわいそうなものです。 その都度、精神をゆさぶられ、限界まで寄進を行う。 下着の購入まで控えていると書かれている信者のブログを読んだことがあります。 そこまですればすべて解決するのでしょうか? 不幸な動物は山ほどいて、自分たちが関わっているのはその一部。 それでも、手一杯の状態になっている。 動物愛護は宗教ではありません。 自分で出来る範囲、つまり身の丈のうちで行うものです。 破滅するほどやることがすばらしいことではありません。 破滅されれば、動物どころかご本人が他人に迷惑をかけるのですから。
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