動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-243
Re2:マジョリティーとマイノリティー |
投稿日 2015年7月9日(木)11時32分 投稿者 プロキオン
>イスラムの人がアルコールを飲まないのは知っていましたが、他の宗教の人に強要するのはいかがなものか。 同じように、動物由来の食物を食べない人が、食べる人にとやかく言うのはどうかなと思う。 それぞれの宗教においては教義があって、そこに守るべき戒律が存在しています。牛が神聖な生き物であれば、それを食べる事は許されませんし、豚が不浄な生き物であれば、遠ざけなければなりません。まして食べる事があってはなりません。 ユダヤ教から派生した宗教であれば、より原点に近い宗教の方が神の御心に近い信仰に篤い者ということになるのではないでしょうか。 カインがアベルを殺したことによって大地を血で汚してしまい、人類は兄弟殺しの罪を負ってしまいましたが、その原罪をイエスが1人で肩代わりしてくれたので、キリスト教徒も肉を食べる事ができますし、輸血も可能となっています。 が、しかし、自らもイエスに近くあろうとして、厳しい戒律を保とうとしている考えに基づけば、そうでない人間は堕落した者であって、救済の手を差し伸べて悔い改めさせなければなりません。肉を食い酒を飲んで酔っ払っている者は、これを正して救済しなくてはならないということになるのです。放置しておくことは、自らも堕落に近づくことになります。だから、終末が訪れる前に救済の輪を広げて1人でも多く救わなくてはならないのでしょうね。 ユダヤ教からキリスト教が派生して、カソリック、プロテスタントが生まれました。私達は教会が腐敗して改革運動としてプロテスタントができたように教わってきましたが、実際には教義や戒律の問題の方が大きかったのではないかと考えられます。その後もその点によって、さまざまな宗派が生まれて来ています。 イスラム教においても、教義だけでなく日常生活を送る上で、さまざまな不都合があるから、いろんな宗派が誕生しているのだと思います。 そういう宗教・宗派が自らこそが、神の御心に沿ったものだとして、他を否定し排斥すれば、それは争いとなって、戦争にまで至ります。 世界に住む人の多くは、その愚かさを承知していますから、宗教に関して他人の心の中にまで踏み込んで、その人の信じる神様を傷つけようとはしません。 ですが、自ら神様だけを信じている人間にとっては、異端の神は悪魔ということになりますから排斥しなくてはなりません。それが自らの神様の祝福を受けることに繋がるからです。 これを正そうとすると、今度はこちらが相手の神様を冒涜することになりますので、話はエスカレートしてしまいます。 私はかつてある宗教の布教活動でその辺をまわってくる団体の信者とそれこそ2〜3時間は論争したことが何度もありました。彼らも言い負かされしまうわけには行かないので、それこそ何人でも人を訪問させてきます。ものすごく不毛で無駄な時間でした。 まあ、彼らの中で最後の方に来た人が、「我々は天地創造の最後の7日目は、まだ終わっていないと考えているのです。」と言っていました。 つまり、神様の時間は人間とは異なるので、神様がお休みになる週末(終末)は今から訪れるので、何も知らない気づいていない無辜の民にそのことを知らせたいのだということなのです。教義に基づく善意ということになるようなのですよ。 まあ、そういうことなので、彼らも宗教を捨て戒律を破るということはないでしょうから、おせっかいというか迷惑な善意が止むことはないでしょう。仮にそれが無くなったとしたら、あいつは地獄へ行くしかないと諦めたということになってしまうのではないでしょうか?
|
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |