獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-266

獣医師として
投稿日 2015年8月7日(金)10時30分 投稿者 ムクムク 

私は獣医師である。
噂によると、獣医師があんなこと言っているとか評判が悪いそうである。
でも、私は「いいね」をもらうために意見を書いているわけではない。
このままでは、社会が危ういと考えて書いている。
社会とは人間社会である。
今とても、人間社会がおかしくなっている気がしています。
私が獣医科大学に入学したのは昭和48年。
入学して忘れられないのは、公衆衛生関係の先生の言葉。
君たちは、獣医師を志した。
獣医師は獣医の技術を持って社会に貢献する仕事。
毎日飲む牛乳や肉は、獣医師の衛生技術によって安全に食することが出来る。
医師は、病気になったときにお世話になるが、獣医師は食生活や公衆衛生を通じて毎日の健康な生活に関わっている。
社会を守るためならば、必要とされることをやらなければならない。
それが獣医師である。
心しろ。
その言葉が、60を過ぎた今でも忘れることが出来ない。
獣医師は、口蹄疫が流行すれば、何万頭の牛や豚を殺処分する。
鳥インフルエンザが流行すれば何十万羽のニワトリを殺処分する。
すべては、伝染病の流行を食い止め、社会を守るため。
それが、獣医師の仕事である。
かつて、日本にも狂犬病が流行していた。
獣医師がワクチンをうち、野外犬を捕獲し、流行を食い止めた。
私の記憶では、最後の患者さんは、幼い少女だったと思う。
先人たちの、活躍は見事なもので、日本は安心安全な社会になった。
私は、先人たちへの感謝は忘れてはいけないと思う。
そして、今でも子どもたちが安心して通学路を歩ける社会を維持していかなければならないと考えている。
そのような業務に就いている人たちには誇りを持って仕事をしてもらいたいし、社会も感謝すべきだろう。
動物管理の施設は、社会を守るための施設である。
その為に税金が投入され、公務員が従事している。
動物管理の施設は、基本的に動物愛護のための施設ではない。
もし、動物愛護をしたければ、動物管理施設から引き出して、動物愛護をしたい人で運営費を持ってやればいい。
公共の動物管理施設は社会を守る砦の一つであり、他の目的は持つべきではないと私は考えています。

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