動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-362
動物を譲渡することがゴールなのか? |
投稿日 2016年9月4日(日)09時11分 投稿者 ただのおばちゃん
最近、とても思うのですが、動物愛護ってなんなのでしょうか?ペットの犬や猫が生きてさえいればいいのでしょうか?幸せでなくていいのでしょうか?飼い主はペットを生きさせるために苦痛にたえなければいけないのでしょうか?周りの人も、どんなに迷惑をかけられても我慢しなくてはいけないのでしょうか? 確かに、人間の勝手な都合で愛護センターに持ち込む人、簡単に海や公園に遺棄したり、世話をせず放置して死なせる人は確かにいます。ペットの知識がないとかいう以前に、そもそもなぜペットを迎えたのか、なぜペットを飼おうと思ったのか、バックや靴のようにファッションの一部のような考えで生きている動物を飼う方がいるのも事実であると思います。 だからといって、愛護センターに持ち込まれた問題がある犬を、他人に危害を及ぼす可能性がある犬を聞こえはいいですが「命を繋ぐ」とか「命のバトン」とかきれいな言葉を使って安易に譲渡する人が増えているような気がします。 こちらでは問題がなかった、といっていますが、 「譲渡した方の家族環境を把握した上で、この子の咬む可能性や攻撃性を何度とお伝えし、終生飼育を約束して頂き、家族として迎えたいとのお返事があったため空輸しました。」 攻撃性が高い犬を、一般家庭に譲渡することはどうなのでしょうか?たしかにどんな犬でも、ひとなつこい犬でも噛むことはあります。犬を飼っている以上、自分の犬がほかの犬や人を噛む加害者になるリスクはだれもがおっています。だからこそ、ハイリスクな犬を素人判断で譲渡することに反対します。 「この子は火曜に殺処分になります。この子の咬む可能性や攻撃性を理解した上で里親になっても良いという方は連絡下さい。私が一時預かりをした時も保健所にいたときも咬むことはなかったです。威嚇もありませんでした。警察や保健所総動員で捕獲なんてこの子にとってどれだけ怖かったことか…。ただ、三度目の不幸は避けたいです。この子まだ青年犬です。どうかこの子のこと、柴犬の特性をきちんと理解し、迎えたいという方、団体様がおられましたら連絡下さい。命の期限は月曜までです。この子に一度でも家族と過ごす幸せを知って欲しいです。」 確かに譲り受けた人にも問題があるかもしれませんが、ここで、犬がかわいそうとそこだけを書いていることが気になります。警察や保健所や近所に大迷惑をかけ、譲り受けた人がどれほどのストレスを受けたのか。自分の管理している犬がほかの人を噛むかもしれないとどれほど心配したでしょうか。 こんな事件をおこしたのは譲り受けた飼い主だけの責任なのでしょうか。 命のバトンを繋いだ人に責任はないのでしょうか?そもそも犬の攻撃性についてきちんとした知識があった方なのでしょうか?この譲渡のマッチングは正しかったのでしょうか?愛護センターはなぜ引き出しを許可したのでしょうか? そもそも、命に責任を持たない人の行為が動物愛護なのでしょうか? この人だけが悪いと言っているわけではありません。こういう問題がある動物ばかりにスポットをあてて、「命のバトン」を繋ぐと仲介業のようなことをすることを動物愛護と思っている人がいて、それをまるで神のようにはやしたてる今の風潮がおかしいと思います。 殺処分数にこだわるあまり、問題がある犬を一般のボランティアに引き出しさせることを許可している県の犬が、そうでない県で殺処分されることを、譲渡を決めた保健所は問題と考えないのでしょうか。 私は保健所からの引き出しに反対しているのではありません。真面目に真摯に命と向き合い動物を譲渡している団体がたくさんあります。ご苦労され、とても私にはできないようなすばらしい活動をしている団体がたくさんあるからこそ、こういう「責任はとりません、でも処分はかわいそうだからだれか飼ってください」というSNS拡散型の問いかけに疑問を感じます。
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