＞まなみさんへ

きちんとお礼の返事ができることは、とても良い事だと思います。人を雇用するときに人事担当者は、大企業や中小企業はもとより、個人商店においても、いっしょに仕事していて気持ちの良い人間を採用したいと考えています。
いくら教えても覚えようとしないとか、上司の話しを上の空ので聞いているとかでは、言うまでもありませんが、挨拶や世間一般のマナーができていないというのも、違和感をもたれてしまう始まりです。

まなみさんの質問とは、正反対の意見となりますが、専門校卒業生よりも大学卒業生を採用しようという病院の場合ですと、多くの場合、そのような当たり前のことを身に着けている人物という観点からの採用したいという意図があります。
動物病院といえども接客業の側面はありますから、礼儀やマナーを知らない者を前面に出すわけには行きません。それを一から教えるのは、病院の仕事とは考えておりません。
そこができていない者に動物病院の仕事を教えても無駄になるのではないかとつい考えてしまうことになります。
職場では、同じ空間と時間を共有することになるわけですから、他人を不快にしてしまうような者は最初から敬遠されますし、付け焼刃ではいずればれてしまいます。
どのような就職活動であれ、一番の武器は「人間性」だと私は考えています。これは別段、綺麗ごとを言っているわけではなく、学校を卒業したての人間にベテランと同じ仕事ができるとは考えておりませんし、雇用する側からすれば、最も大切な着眼点だからだと思っているからです。

専門学校や大学のどちらが、有利であるとは私は考えておりません。まなみさんがご自身で考えて選択される進路でよいと思います。学歴や資格以上に重要視されるものがあるのだということを頭の片隅にでもとどめておいていただけたらと思います。まなみさんは、どうやらそれをお持ちのようですので、良い方向に伸ばして行ってください。