動物看護師については、統一された国家試験がなく、各種の団体がそれぞれに資格を発行しています。ということは、その資格が看護師さんの知識や技量を保証してくれているわけでもなく、どこまで資格を信用してよいのかが雇う方の動物病院ではわかりません。
そのために、社会的な認知度や信用性ということで、どうしても不利になりがちということになりますね。雇用者である動物病院でも、水準が一定でないから、どうせこちらで一から教育しなおさなければならないということで、どうせなら、再教育しやすい若い人間の方がよいという考え方も出てきます。
そのために、４年生大学を卒業している人間よりも、専門学校を卒業している人間の方が動物病院に雇用されやすいのではないかと塾の先生は、現実的に考えてそのように話されたのではないでしょうか？

動物看護師の資格については、今、日本獣医師会・日本小動物獣医師会・ＪＡＨＡ（日本動物病院福祉協会）・全日本獣医師協同組合・ヤマザキ学園・日本動物看護学会等の大手の団体が資格の統一について協議しようということで話し合いが始まっています。
御相談の４年生大学というのは、この競技に参加している団体が設立・運営している大学ということになりますので、資格そのものについては信用なさってもよろしいかと思います。
同じ資格なので、４年通うことが損か得かという話にもどるのですが、時間を余計にかける分だけ、豊富なカリキュラムが組んであるのであれば、無駄とはいえませんし、教育内容とか授業料の問題だけが学園生活でもありません。相談に応じてくれる先生に巡り会うとか、信頼できる友人に出会うとか、学園生活は、１つの基準だけで測る事はできません。専門学校とか４年生大学のどちらでなければならないということはないように思います。
近年は、あちこちの大学でも看護師資格を４年かけて取得するというコースを設立しており、御相談の大学以外にも４年かけて勉強してもらうというところが出てきております。
どのようなことを教えてくれているのか、先生達はどのような方達なのかというようなこと、学校の雰囲気をオープンキャンパスでつかんでくるのも良い考えだと私も思います。
同様に専門学校についても、見学させていただいて、それらの中から、自分にあった空気の学校を選べば良いのではないでしょうか。