ザ・インターネット 1995年 アメリカ サスペンス |
<監督>アーウィン・ウィンクラー <出演>サンドラ・ブロック、ジェレミー・ノーサム <内容>フリープログラマー、アンジェラは知らないうちに国家的陰謀に巻込まれ、自分の全てのデータを、他人にすりかえられてしまった。 コンピューターに向かって、ぶつぶつしゃべりながら、キーをたたく姿は、自分と重ね合わせて、笑ってしまう。もちろんやってるレベルは、全然違うけど・・・(^^;。話の筋は、あんまり目新しくなくて、あ、ここは、こうだな、とか、この人は、これからどうなるとか、分かってしまうのだが(なんて、悲しい見方なの・・(T_T))、メインに、コンピューターが扱われているので、それなりに、面白かった。(2000.10) |
ザ・エージェント 1996年 アメリカ コメディー・ロマンス |
<監督>キャメロン・クロウ <出演>トム・クルーズ , キューバ・グッディング・Jr , レニー・ゼルウィガー , ケリー・プレストン , ジョナサン・リプニッキ , ルーシー・アレクシス・リュー , ジェリー・オコンネル , ボニー・ハント , レジーナ・キング , ボー・ブリッジス <内容>スポーツ・エージェント会社に勤めるジェリーは、会社一番のやり手だったが、ふと、会社の方針に疑問を持ち、提言書を提出する。しかし、その事で、彼はクビになってしまい、同僚の事務員、ドロシーと共に独立するのだが・・・。 すごくいい評判を聞いていたので、早く見たかった映画です。でも、私には、トム・クルーズの暑苦しさが、見ていて辛かった・・・(^^;。 スポーツエージェントというシステムは、日本ではあまり聞きませんねぇ。プロ野球の契約更改における代理人のような人たちのことを言うのでしょうか。歌手や、俳優のマネージャーのようなものかな? でも、ひとりで何人もの選手を抱えていたら、この映画の中のジェリーのような親身な世話は、出来るわけもなく、かといって、1〜2人の選手を顧客にしただけなら、エージェントの給料を出すために、選手の年俸が、すごく高くなってしまうし・・・。これは、アメリカのプロスポーツ界のジレンマかも知れませんね。 と言うわけで、こういう仕事を知らなかった私は、映画を理解するのに手間取ってしまいました。おかげで、138分の時間が、やたら長かったです(^^;。 ただ、恋人役のレニー・ゼルヴィガーに救われました。彼女のちょっとした表情がすごくいいです。いいにつけ、悪いにつけ、この頃から彼女の演技は、あまり変わってないんですね(^^)。 そして、彼女の子供役のジョナサン・リプニッキのかわいいこと!!!(^^)。彼、この時6歳!ちゃんと演技してます!(^^)。この後、「スチュアート・リトル」、「スチュアート・リトル2」などに出演して、日本でも人気者ですよね。この頃から、彼のあの風貌が変わってないのも、驚きです。 この二人を見れただけでも、見た甲斐がありました、この映画(^^)。 ただ、私はこの映画で、トム・クルーズをあま好きではない・・・どころか結構苦手かも、ということに、ハタと気が付きましたーーー(^^;。(2004,08,14) |
ザ・カップ 夢のアンテナ 1999年 ブータン・オーストラリア コメディー・スポーツ |
<監督>ケンツェ・ノルブ <出演>ジャムヤン・ロドゥ , ネテン・チョックリン <内容>ヒマラヤ山麓の僧院で、日々修行に励む若き僧侶達。しかし、彼らは、ここ数日、修行に身が入らない。それは、毎日深夜に僧院を抜け出して、TVのある店まで行き、W杯の試合を見ているからだった。 ブータンの映画です。しかも、僧侶達が、サッカーに熱を上げて、TVでW杯観戦をするという話。意外な組み合わせですね〜〜。しかも、この話は、事実に基づいた話らしいです。そして、そればかりでなく、映画の監督・脚本を、その名を知らぬ人がいないほど有名な高僧の方がされたのだそうです。すごい! そういうわけで、僧院の日常が、描かれていて、とても興味深かったです。 修行僧達は、まだ少年で、遊びたい盛り。日夜お勤めをして、修行しているわけですが、やはり、お勤めの最中に遊びはじめたり、居眠りしたり・・・、なかなか修行一筋というわけにはいかないようです。 そして、その中でも、サッカー熱は、止めようとしても止められず、W杯の決勝戦を見たいがために、指導僧に直訴して・・・。 こんなに辺境の地にまで浸透してるW杯って、すごいですね〜〜。 映画は、素朴な自然と、穏やかな修行僧のお勤めの声と共に、そこはかとなく眠気を誘われるのでした〜〜〜ZZzzz・・・。(2003,05,12) |
ザ・コア 2003年 アメリカ SF・パニック・サスペンス |
<監督>ジョン・アミエル <出演>アーロン・エッカート , ヒラリー・スワンク , スタンリー・トゥッチ, ブルース・グリーンウッド, DJクオールズ , リチャード・ジェンキンス <内容>ペースメーカーをつけている人が突然死亡したり、ハトがパニックになったり、帰還途中のスペースシャトルの計器が異常値を示したりと、地球上の各地で、異常現象が頻発した。その原因を探っていた大学教授ジョシュ(アーロン・エッカート)は、ある結論に達したのだった・・・。 いやぁ、久しぶりにパニック映画を観ました。この手の映画は、たくさんつっこみが出来るので大好きです(^^)。 私は、この映画が紹介されはじめた頃、地球の自転が止まったのかと思ってました(^^;。それで、あの程度の被害ですむはずがないのにーーと、一人で憤慨していたのですが、それは、大間違いで、核の回転が止まったんですね〜。と言っても、なんだか、も一つ分からないのではありますが・・・(^^;。 そんな規模の異常が起きて、1年間も、猶予があるもんなんでしょうか??? まあ、でも、専門家がそう計算したんだからそうなんでしょう(^^)。 出だしのパニックのエピソードは、相当面白かったです。あれを観て、そういえば、今の地球も、異常気象とか、カラスが増えたとか(?(^^;)、オゾンホールが開いたとか、いろんな異常現象が起こってるんだなぁと思いを馳せました。まあ、ペースメーカーをつけている人が、あの限られた場所にあんなにたくさんいるとは、思えないですが・・・。 スペースシャトルの、不時着も、見事でした。いろんな意味で(^^)。 それ以降は、ほんとにSFで、地中深く潜っていくところは、なかなか見応えもありました。あんなに宝石があるなんて、すごいね〜〜(^^)。ついでに、採掘したかったかも。 他にも色々とあって、あんな重要人物達を全員乗せてってどうするんだ。とか、もう一台ぐらい予備を作るだろう、普通!とか。「デスティニー」作戦があるならそっちを先にしたら?とか・・・・(^^)。あぁ、私って、ほんと、ひねくれ者です(^^;。 でも、ちゃんと泣かせどころもあるし、それなりに、楽しめました。映画よ、今日もありがとう〜〜(^^)。(2003,06,15) |
ザ・コンテンダー 2000年 アメリカ サスペンス |
<監督>ロッド・ルーリー <出演>ジョーン・アレン 、 ゲイリー・オールドマン、 ジェフ・ブリッジス、 クリスチャン・スレイター , マイク・バインダー <内容>任期切れ間近の大統領が、急死した副大統領の後任に、女性のハンソン上院議員を指名した。他の議員を推す人たちは、彼女のセックススキャンダルを持ち出して、彼女の就任を阻止しようと画策する。 前々から見たかった映画です。映画の中でヒロインも言ってましたが、男が、若い時に女遊びをしても何も言われないのに、女性が同じ事をすると、とたんに厳しい弾劾を受けるのですよね。言葉による暴力。若い頃の行状が、政治家として致命傷になったり、プライバシーを尊重する国のはずなのに、政治家にとっては、プライバシーはないらしい。そういえば、どこかの国の政治家も、変な趣味を持っている人がいるらしいけれど・・・(^^;。ジョーン・アレンの、信念を持ったキリッとした表情に惹かれました。華奢な体型で、ちょっと頼りなげですが、窮地にあっても、自分の政治信念を高らかに言いきるところは、ちょっと感動ものです。また、ゲーリー・オールドマン、別人かと思うほどの変貌ぶりでした。この彼を見て、素敵!と思う人は少ないのではないでしょうか。それほど、憎まれ役に徹していて見事です。でも、ラストには、少々がっかりです。ジェフ・ブリッジスが、朗々と演説していても、私が聴衆だったら「ホンマかいな?!」と、思ってしまうかも。それと、クリスチャン・スレーターの役どころが、もひとつよく分からなかったなぁ。(2002.09.09) |
ザ・スカルズ/髑髏(ドクロ)の誓い 2000年 アメリカ サスペンス |
<監督>ロブ・コーエン <出演>ジョシュア・ジャクソン , ポール・ウォーカー , レスリー・ビブ , クレイグ・T・ネルソン <内容>上流階級を主要メンバーとして構成される秘密結社「スカル」。苦学生だが、才能あるルークにも、「スカル」からの勧誘の電話があった。とまどいながらもその秘密を共有することにしたルークは、それまでの友達との関係が、ギクシャクしてしまう。そして、ある日、親友のウィルが、自殺を図った・・・。 題名から、ちょっとホラーっぽい話を想像していたら、全然違いました(^^;。 苦学生が秘密結社に関わることによって起こる事件を描いています。 青春サスペンスかな。 秘密結社というのは先日見た「王になろうとした男」のフリーメイソンを思い浮かべますが、それにしても、ほとんど馴染みがないですから実感がわきませんねぇ。 アメリカでは、本当のところ、どのぐらいの力を持っているのでしょうか。 映画を見た限りでは、あまり巨大な力には思えません。たいしたことないじゃん!ってところでしょうか(^^)。 だから、その怖さも、映画からは、伝わってきませんでした。 結局、ただの苦学生相手に苦戦するわけ出しね(^^)。 あまり盛り上がりもなくまた、現実味もなく、終わってしまいましたが、「ワイルド・スピード」のポール・ウォーカーが出ているので、彼を鑑賞しつつ、気楽に観るには、いいかもね〜(^^)。(2003,10,27) |
ザ・セル 2000年 アメリカ サスペンス |
<監督>ターセム・シン <出演>ジェニファー・ロペス、 ヴィンス・ヴォーン, ジェイク・ウェバー <内容>最新機器を使って、人の心の中に入り込み、患者の意識をコントロールする研究をしている研究所に、ある殺人事件の犯人の調査の依頼がきた。犯人は、女性を誘拐して、大きな水槽に閉じこめ、水死させるという連続殺人を重ねていた。逮捕されたときに、犯人の意識はなく、誘拐された女性を助け出すためには、犯人の潜在意識の中を探るしかないのだが・・・。 思っていたとおりの悪趣味炸裂映画でした(^^;。サスペンスの割に謎解きが、単純。ひょっとすると、やっぱり、サスペンスじゃなくって、ホラーとかオカルトとか、そんなジャンルかも。ジェニファー・ロペスファンと、映像に興味のある方にだけお奨め。思い出しても気持ち悪いーーー(泣)。(2002.03) |
ザ・ダイバー 2000年 アメリカ 伝記・アクション |
<監督>ジョージ・ティルマン・Jr <出演>ロバート・デ・ニーロ , キューバ・グッディング・Jr ,シャーリーズ・セロン, ジョシュア・レナード <内容>貧しい小作農民の子として生まれたカール・ブラシア(キューバ・グッディング・Jr)。彼は海軍に入隊して出世するのが夢だった。しかし、黒人の彼がする仕事はコックか雑用係だけ。ある日、彼の泳ぎに注目した上官は、彼にダイバーになることを勧めるのだが、ダイバーへの道は、黒人のカールには、遠い道のりだった・・・。 実話です。まずは、1950〜60年代の潜水服に驚かされます。でも、水圧があるから、今でもあんな格好なんでしょうか(無知(^^;)。陸上では、130kgもあって、介助なしで動くのは、至難の業のようです。あれでは、多少泳ぎがうまくても、関係ないですねぇ。 ストーリーは、黒人カールが、人種の壁を越えて、海軍のマスター・ダイバーに挑む話です。当時は、まだまだ人種差別が激しくて、黒人の働ける場所が、少なかったんですね。でも、その差別もだんだんとなくしてゆこうという白人たちも出てきて、カールが、黒人初のダイバーになることが出来たのでしょう。もちろん、彼の人一倍の努力もあってこそのものですが。 しかし、ダイバースクール。ちょっとした手違いで、命を落としかねないような訓練が続くのでしょうが、彼への差別は、それほどでもなかったのかなと思いました。ダイバースクールに入所するときの嫌がらせは相当なものでしたが、その後のことは、あっさりと流しています。 そこで、分からないのが、ロバート・デ・ニーロ演じるサンデー教官です。初めの方は、人種差別反対の人かと思っていたのが、一番の人種差別主義者だったし、それなのに、急に、彼への応援をし始める・・・。そこのところが、ちょっと不可解でした。それも、カールが努力する姿を見てのことなのでしょうが・・・。 映画として描くには、実話だけに、ちょっと力みすぎという感じで、ラスト以外は、ちょっと退屈・・・(^^;。(2003,05,11) |
ザ・ハッカー 1999年 アメリカ 犯罪・サスペンス |
<監督>ジョー・チャペル <出演>スキート・ウールリッチ、 トム・ベレンジャー、 ラッセル・ウォン, スコット・クーパー <原作>下村努著 「若き天才日本人学者VS超大物ハッカー テイクダウン」 <内容>仮釈放中の天才ハッカー、ミトニックは、FBI専用電話のハッキングに成功し、FBIに再び追われる身となる。また、彼は、ハッカー対策の第一人者下村のデータを、ハッキングすることに成功する。下村は、自分が作った高度なウィルスが、そのデータに含まれていたため、ミトニックを追いつめて、データを取り戻そうをする。 これは、実話だそうですね。ハッカーはともかく、日本人が、ハッカー対策の第一人者だったとは、知らなかったので、びっくりしました。しかも、今までの日本人像とは違って、すごくかっこよく描かれていて、うれしかったりして・・・(^^)。話は、善玉ハッカーと、悪玉ハッカーの対決なので、専門用語がどんどん、出てくるので、ちょっと付いてゆけない感じ。しかも、どちらも、PCに向かって仕事(対決)をしている訳で、動きが少ない映画でした。でも、この役、目で演技するスキート・ウールリッチには合ってましたね〜。(2002.09.01) |
ザ・ハリケーン 1999年 アメリカ |
<監督>ノーマン・ジュイソン <出演>デンゼル・ワシントン、ヴィセラス・レオン・シャノン、デボラ・カーラ・アンガー 、リーヴ・シュレイバー 、ジョン・ハナー <内容>実在の黒人ボクサー、ハリケーン。彼は、無実の罪によって30年間も投獄されていた。彼の自伝を読んだ少年レズラは、親代わりの仲間と共に、ハリケーンの、釈放に、奔走する。 アメリカのあらゆるシーンで、この人種差別の問題は、出てきます。その都度、重く、悲しい思いをするのですが、この映画もそうでした。ハリケーンを演じるデンゼル・ワシントンも、今まで、人種差別を描いた映画に数多く出演しています。映画は、淡々と、獄中の彼を描いています。そして、彼を支える人たちが、事実のねつ造や、偽証を次々に、暴いてゆくのです。 迫害に屈せず、調査してゆけば、いつかは必ず真実に、突き当たるのに、 それをしない、出来ない社会。 ねじ曲げられた結果によって、30年も獄につながれていた人に、どうやって、償えばいいのでしょうか・・・。 |
ザ・ビーチ 1999年 アメリカ ドラマ |
<監督>ダニー・ボイル <出演>レオナルド・ディカプリオ、ヴィルジニー・ルドワイヤン, ギョーム・カネ <内容>タイを旅する青年は、男から、楽園ビーチの地図を渡される。その地図を頼りに行ったそのビーチとは・・ ◎レオ君は、細くて、しかも熱演してるけど、私としては、レオの狂気の世界を少し短くして、もっと、コミュニティーの生活を描いて欲しかった。でも、レオ君に免じて、許しちゃう。しばらくさようならレオ君(T_T)。もっと詳しいネタバレ感想そして映画掲示板過去ログ(2000.04)(2000.05) ◎TVでやってたので、また見てしまいました(^^;。やっぱりレオは、見てるこっちが恥ずかしくなるぐらい素敵ね〜〜(^^)。 作品としては、いまひとつなんだけど、私の好きじゃないところが、ばっさりカットされてたので、少し出来がよくなった気がしました、今日の「ザ・ビーチ」(^^;。TV版用に短縮された方が良かったと思ったのは、今回が初めてかも(^^;。 それに、字幕で見たのと、吹き替えでは、やっぱり微妙にニュアンスが違っていて、あぁ、そうだったのか。と、新たな発見をしたりで、実り多い鑑賞をいたしました(^^)。 でも、落ち着いて考えてみると・・・ということで、評価をひとつ下げました(^^;。(2003,10,03) |
ザ・プロフェッショナル 2001年 アメリカ・カナダ 犯罪・スリラー |
<監督>デヴィッド・マメット <出演>ジーン・ハックマン , ダニー・デヴィート , サム・ロックウェル <内容>ジョー・ムーア(ジーン・ハックマン)は、プロの強盗団のボス。ある日、周到な計画を立てて宝石店を襲撃したのだが、アクシデントによって防犯カメラに素顔を撮られてしまう。そのことから引退を決意した彼だったが、彼の盗品をさばいてきたバーグマン(ダニー・デヴィート)はそれを許さなかった・・・。 出だしがなかなかかっこいいです。こういうスマートな強盗とか、スパイものとか好きです〜(^^)。彼らのチームワークの良さに、ちょっとうっとりしてしまいました(^^)。 ただ、故買商のバーグマンとの関係がちょっと不自然。長年強盗をしてきた仲間のような関係なはずなのに、盗品を取り上げてしまうなんてこと、信用にかかわる気がするんだけどなぁ。 脅しで、次の仕事を強制してもされても、うまくいくわけないっしょ。 後半、特にラストのドタバタは、ちょっといただけませんでした。 どうせこんなにどんでん返しを繰り返すなら、ラストのラストには、すべてをひっくり返して、死んだ人も生き返ってほしかったな。(2004,09,24) |
ザ・メキシカン 2001年 アメリカ コメディー・ロマンス・アクション |
<監督>ゴア・ヴァービンスキー <出演>ブラッド・ピット 、ジュリア・ロバーツ,ジェームズ・ガンドルフィーニ, デヴィッド・クラムホルツ , J・K・シモンズ <内容>ジュリーとサマンサは恋人同士だが、ジュリーの仕事のことで、大喧嘩をして、それぞれ別々に、ジュリーは仕事でメキシコへ、サマンサは、念願のラスベガスに向かう。しかし、ジュリーは、メキシコでの仕事がなかなかうまく行かず、かたやサマンサも、そのために、人質として誘拐されてしまう。 全編メキシコです。音楽も、人々も、乾燥した風景も。そして、ハリウッド2大俳優競演ですから、気合いを入れて見てたのですが、途中で寝てしまいました。メキシコの音楽が、心地よかったのか・・・(^^;。内容の割に、長すぎたかも。結局、伝説の銃に、振り回されて、たくさんの死者を出した、ちょっと、割り切れない話になってしまったようです。コメディーならコメディー、シリアスならシリアス、どっちかにして欲しかった。でも、さすがにブラピは、いろんな表情で、見せてくれます。こういう、ちょっとドジな役も、いいですね〜(^^)。でも、なんと言っても、一番よかったのは、ゲイの殺し屋さんでした。(2002.06) |
ザ・リング 2002年 アメリカ ホラー |
<監督>ゴア・ヴァービンスキー <出演>ナオミ・ワッツ , マーティン・ヘンダーソン , アンバー・タンブリン , アダム・ブロディ <内容>レイチェル(ナオミ・ワッツ)の姪ケイティが突然死した。死亡原因は分からず、彼女は姉に調べてくれるように頼まれる。そんな時、ケイティの友人からあるビデオテープの話を聞いた彼女は、ケイティの死がそのテープに関係するかもしれないと思い、テープのある山荘にむかう・・・。 はぁ、怖かったーー(^^;。何回見ても、どんな種類(本、TV、日本映画、ハリウッド)のものでも、怖いですねー、この話は・・・(^^;。 今回は、冷静に、日本の原作ホラーが、ハリウッドではどのようになるのかと、研究、分析、考察して見るつもりだったのに、結局、指の間から覗くように見ていました(^^;。 始まりと終わりは、日本の映画版とほとんど同じでしたね。人物設定も、日本の映画版と全く一緒(ちなみに、原作は違います)。 違うところは、ビデオの内容と、サマラの環境です。 馬を絡ませてくるところは、さすがにアメリカですね。 でも、原作の緻密な伏線が、単純化されてしまって、本当の怖さになっていないなぁとも思いました。 井戸の中を探すシーンも割とあっさりとしてました。日本版のようなおどろおどろしさを、アメリカでは、受け入れられないのかもしれませんねぇ。 そういう意味で、じめじめした怨念の怖さがちょっと希薄なので、日本版リングの方の勝ちでしょう!? ラストも、日本のものと同じなので、やはり続編を作るつもりかな。ザ・ラセン??(^^;。(2003,10,15) |
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 2001年 アメリカ コメディー |
<監督>ウェス・アンダーソン <出演>ジーン・ハックマン,アンジェリカ・ヒューストン, ベン・スティラー, グウィネス・パルトロー, ルーク・ウィルソン, オーウェン・ウィルソン, ダニー・グローヴァー , シーモア・カッセル <内容>テネンバウム家の3人の子供達は、幼い頃からそれぞれ、ビジネス界、戯曲界、テニス界において、天才的な才能を発揮していた。しかし、父親のロイヤル(ジーン・ハックマン)と、母親(アンジェリカ・ヒューストン)が別居し、20年経って、大人になった彼らは、無気力な生活を送る毎日だった。ロイヤルは、破産したことをきっかけに、再び家族の絆を取り戻そうとするが・・・。 このキャストを見てください!そして、このストーリーを読んだら、とっても期待してしまいます。・・・でも、期待しすぎたようでした(^^;。大げさなドタバタ劇というわけではなく、秘かにニヤリとするような映画。内容は、実は、すごーく、シビアだったりするのです。演じる俳優達は、彼らの持ち味を十分生かしていて、キャスティングした人はすごい!と思います。ただ、ベン・スティラーが、ちょっと地味すぎたような気もしましたが・・・。それで、一つ疑問点があるのですが、映画の内容に関することなのでここからは 長女マーゴが、「養女ということになっている」。と言う説明が映画の中であったのですが、彼女は、本当に養女なのか?それとも、ロイヤル氏特有のジョークなのか?本当に養女なら問題はないけれど、もし、本当の娘だったら、弟リッチーとの関係は、ちょっと深刻ですよね〜。(2002,11,02) |
ザ・ロック 1996年 アメリカ アクション |
<監督>マイケル・ベイ <出演>ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリス 、 マイケル・ビーン , トニー・トッド , レイモンド・クルツ <内容>軍に見切りを付けたハメル准将は、殺人ガスを盗み出し、アルカトラズ島に立て籠もる。FBIのグッドスピードはかつてこの刑務所から、逃亡したことのある元英国諜報部員メイソンとともに、島の地下に潜入した。 最初から最後までストーリーも良いし、配役も良い。マイケル・ビーン、出番は、少ないけど、いい役者(^^)。また、最後のニコラス・ケイジのシーンも、かっこいい、しびれます。(1999.01) |
ザ・ワン 2001年 アメリカ アクション・アドベンチャー・SF |
<監督>ジェームズ・ウォン <出演>ジェット・リー , カーラ・グギーノ , ジェイソン・ステイサム <内容>ユーロウ(ジェット・リー)は、宇宙に存在する125のパラレルワールドを移動し、宇宙でただ一人の全能の存在「ザ・ワン」になろうとしていた。宇宙の均衡を守るために、その行為を阻止しようと、多次元宇宙捜査局が、彼を追いつめるが、彼は、ついに、123人の自分を殺してしまい、残るのは、ただ一人、ゲイブ(ジェット・リー)だけになってしまった・・・。 アメリカでアクション俳優として大成功を収めているジェット・リー。この作品も、週間ベストテンに入っていました。 でも、ダメでしょうこれは・・・(^^;。 始まったとたんに、ダメだと感じました(^^)。 ジェット・リーに、SFは、似合いません。 マトリックスを意識して作られているのでしょうが、もう、全然ダメーーー。 ワイヤーアクションも、自分との闘いも、全然すごいと感じられません。 笑えるのは、金髪やロン毛のジェット・リー。あれは、やっぱり笑う所なんでしょうねぇ(^^)。でも、チープすぎる・・・(^^; 色々なテイストをアクションに取り入れるのは大賛成ですけれど、もうSF物は、やめた方がいいかなーー(^^;。(2003,10,25) |
サイアム・サンセット 1999年 オーストラリア コメディー |
<監督>ジョン・ポルソン <キャスト>ライナス・ローチ , ダニエル・コーマック <ストーリー>イギリスで、色彩開発をしているペリー(ライナス・ローチ)は、ある時、不慮の事故で妻を亡くしてしまう。そのショックで、仕事にも支障をきたしてしまった彼は、ビンゴ大会で当てたオーストラリアツアーに、思い切って参加することにするのだが・・・。 まるで、「ファイナル・デスティネーション」や「デッドコースター」のような、不運な男です。もちろんあれほどエグくはないですが、不幸がこうも度重なったら、何かが自分にはくっついているのかなぁと、思っちゃうでしょうねぇ。 もちろん、コメディーですので、クスッと笑うところも多いです。いろんな伏線が花開くところが面白くて、拾いものの映画でした。 主人公の仕事が、色を開発する仕事。こんな仕事ってあるんだなぁと、感心しました。こんなに色の溢れている時代に、新色を作り上げるなんて、大変でしょうねぇ。それも、作り上げても、2度と再び出来ない色も、ありそうな気がしますが、その点どうなんでしょう。でも、夢のある仕事だと言うことに、間違いはないですね。 題名の「サイアム・サンセット」は、彼が、追い求める色の名前なのですが、これを題名に持ってくるところとか、ラストとか、なかなかおしゃれに仕上がっています。 その他の登場人物の個性が、ちょっと薄いのが物足りない気もしたけど、十分面白くて、満足できた映画でした。(2005,05,19) |
再会の時 1983年 アメリカ |
<監督>ローレンス・カスダン <出演>トム・ベレンジャー, グレン・クローズ, ウィリアム・ハート, ケヴィン・クライン, ジェフ・ゴールドブラム <内容>ミシガン大学時代の仲間達が、10年ぶりに、その一人の死によって再会する。学生の時とは違うそれぞれの人生を歩んでいる彼らは、ある時は反発し、ある時は、共感しながら、週末を共に過ごす・・・。 今や熟練俳優の域に達した、そうそうたる顔ぶれの揃った、20年前の作品です。当時彼らは30代の割には、みんな老けてるように見えるのは、私だけでしょうか? 学生時代の友達というのは、社会人になってからの友達とは大きく違いますね〜。何も隠さない、素の自分が出せるような気がします。社会に出ると、やっぱり、いろんな鎧を付けなくちゃならないですからね。きっかけは、友人の死でも、こんな機会に恵まれた彼らが、ちょっとうらやましくなりました。でも、ラストの「種馬」の部分は、納得できないけど・・・。(2003,01,09) |
最高のルームメイト 1994年 アメリカ コメディー |
<監督>ピーター・イエーツ <出演>ピーター・フォーク , D・B・スウィーニー , ジュリアン・ムーア , エレン・バースティン , ウィリアム・H・メイシー <内容>8歳で、父に続き、母まで亡くしてしまったマイケル(D・B・スウィーニー)。彼を引き取ったのが頑固一徹な祖父ロッキー(ピーター・フォーク)だった。十数年後、マイケルは、心臓外科医になって、独立していたのだが、祖父の住むアパートが取り壊されることになり、祖父を引き取ることになる・・・。 ピーター・フォークの老け役にびっくりしました。もうこんな歳なんでしょうか。最初、彼だとは、思いませんでした。 頑固で、時には、一緒に生活するのがいやになるような祖父ロッキー。でも、思いやりがあり、優しく、温かで、チャーミング。そんな老人を、とってもうまく演じています。名優ですね〜。 こんなに愛嬌のある暖かい老人がそばにいたら、それだけで、一つの幸せです。 ストーリーには、そこかしこに、ふふっと微笑んでしまうようなエピソードがちりばめられています。 孫役のD・B・スウィーニーも、その妻役のジュリアン・ムーアもみんな適役で、すばらしいです。 後半は、涙が止まりませんでした・・・(T_T)。(2003,05,03) |
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最終絶叫計画 2000年 アメリカ |
<監督>キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ <出演>アンナ・ファリス , ショーン・ウェイアンズ ,マーロン・ウェイアンズ, ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク <内容>ただ今公開中の「スクリーム」「ラストサマー」など有名映画の低俗パロディー。30もの映画をパロってるそうです。 スクリーム、ブレアウィッチプロジェクト、シックスセンス、マトリックス、タイタニック、アミスタッド、ユージュアルサスペクツ(?)ぐらいしかわからなかったよ〜。途中つまらなくって、ちょっと寝た。マスクマンのマスクに、表情があって、笑えたけど、映画の日に見て、正解だったかも。この手の映画は、1000円で、十分でしょう。公開後初の水曜しかも、映画の日だったので、満席、高校生の女の子が、多かった。 エンドロールの最後に、まだ、何か映像が、あるので、見逃さないようにね、かくいう私は、見逃したので・・・(T_T)(2000.09) |
最’新’絶叫計画 2001年 アメリカ コメディー・ホラー |
<監督>キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ <出演>アンナ・ファリス , マーロン・ウェイアンズ, ジェームズ・ウッズ , ティム・カリー , ナターシャ・リオン <内容>有名映画の低俗パロディー映画第二弾。 一作目はなんと映画館で見たんですよね、このシリーズ(^^;。当時、すごく話題になってたし、怖い物見たさもあったからですね〜。でも、さすがに二作目は映画館では見る気になりませんでした。まあ、それは、大正解だったでしょう。日本での、劇場公開も一時中止になったと記憶しています。 何しろ、前作同様、下ネタのオンパレードで、ちょっと頭が痛くなりました(^^;。 そして、ウリになっている映画のパロディーが、今回は、ちょっと少ない気がしました。 でも、よくもまあという感じで、作られていて、思わず笑ってしまいますねぇ(^^)。 しかも、びっくりしたのは、ジェームズ・ウッズが、出演していたことです。誰か、出演を止める人はいなかったのでしょうか。奥さんとか、マネージャーとか・・・。 しかも、ほんとにジェームズ・ウッズ?って思うぐらいのこともしちゃってますし・・・(^^;。 この映画の唯一のお楽しみ、「私の見つけたパロディー対象作品発表!」です。前作鑑賞時よりも、格段に映画を見ている私ですが、この程度しか分かりませんでした。 エクソシスト スクリーム セイブ・ザ・ラスト・ダンス ファイナル・デスティネーション TATARI タタリ ターミネーター タイタニック ジョン・ウー監督作品 ハンニバル チャーリーズ・エンジェル ヘルハウス(二日後に鑑賞してパロディー部分を確認しました(^^))(2004,07,07) |
サイダーハウス・ルール 1999年 アメリカ |
<監督>ラッセ・ハルストレム <出演>トビー・マグワイア , シャーリーズ・セロン , マイケル・ケイン , キーラン・カルキン , キャシー・ベイカー , スカイ・マッコール=バートシアク , ポール・ラッド , ケイト・ネリガン , J・K・シモンズ <賞>アカデミー助演男優賞(マイケル・ケイン)、脚色賞 <内容>孤児のホーマー(トビー・マグワイア)は、産婦人科医ラーチ(マイケル・ケイン)に医学の手ほどきを受けながら、孤児院で立派な青年に成長した。しかし、自分の後継者にと期待を抱くラーチを残し、ホーマーは、外の世界へと旅立っていった・・・。 いつもながらこの監督の目は温かいですね〜。この優しさにあふれた孤児院を見てください。 孤児院というと、悲惨なイメージがあるのですが、ここは、愛情あふれる別世界でした。それでも、孤児達は、新しい家族を待ちこがれるのです。 子供を求める夫婦がやってきて、引き取られて行く子、残される子・・・。この幼い子供達にとって、それはなんと残酷なことでしょう。 でも、そんな残酷さを丸ごとすっぽり包み込んで、愛情を与える院長役を、この映画でアカデミー助演男優賞を受賞したマイケル・ケインが演じています。 ラーチは、違法な堕胎手術をしたり、ホーマーのために偽の証明書を作ったり、エーテルにおぼれたりと、決して清く正しいわけではないのですが、彼なりの正義、優しさがとても温かいです。 この映画の題名でもあるサイダーハウス(リンゴ労働者小屋)のルールのように、現状に合わないルールは、破り捨てるのも、愛情なのです。 トビー・マグワイアの演技もすばらしいです。彼の演技の中でも一番でしょう。繊細な彼の心の痛みが伝わってくるようでした。 ところで、最初に引き取られていった女の子、ダコタ・ファニングによく似ていたけど、どうでしょうか。どこにもそんなこと書いてないから、違うかな。(2003,10,20) |
サイドウォーク・オブ・ニューヨーク 2001年 アメリカ コメディー・ロマンス |
<監督>エドワード・バーンズ <出演>エドワード・バーンズ , ヘザー・グレアム , デニス・ファリナ , ブリタニー・マーフィ , スタンリー・トゥッチ , デヴィッド・クラムホルツ <内容>ニューヨークに住む男女6人の恋模様を、彼らのインタビューをはさんで描く、ドキュメンタリー風ロマンティックコメディー。 先日見たエドワード・バーンズの主演監督作品「彼女は最高」は、男視線の映画で、全然面白くなかったのですが、この映画は、男の本音がよく見えて面白かったです。 男女6人の街頭インタビューから始まるこの映画。ドラマと、インタビューのサンドイッチ映画でした。インタビューの量が結構多いので、下手な役者を使っていたら、きっと途中で飽きてしまうと思いますが、この映画に出演している俳優さんが皆さん、お上手で、退屈せずに見ることができました。 この映画、何がテーマかというと、それはずばり、愛とセックス。 男たちの本音は、ああ、やっぱりなぁというものなので、笑えます。 とくに、歯科医のグリフィン。あんなきれいな奥さんがいながら、女子大生と不倫をしていて、両方に対して、もっともらしい嘘をついているんだから、本当に鼻持ちなりません。まったく絵に描いたような不倫男の実態ですよね〜(^^)。 それに引き替え、女性たちは、愛やセックスに対して自分に素直でいようとしている姿がけなげです。さすがにエドワード・バーンズ、女心を分かっていらっしゃる!と思ってしまいました(^^)。 バーンズとビデオレンタル店で出会うマリア役のロザリオ・ドーソンも存在感があるし、女子大生役のブリタニー・マーフィも、とってもキュートでした。それに例の歯科医役のスタンリー・トゥッチが、もう、絶妙なうまさを発揮しています(^^)。 ドラマ部分が、細切れなので、ちょっと物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、なかなかおしゃれな映画だと思いました。(2004,09,19) |
サイモン・バーチ 1998年 アメリカ ドラマ |
<監督>マーク・スティーヴン・ジョンソン <出演>イアン・マイケル・スミス、ジョセフ・マッゼロ、アシュレイ・ジャッド、ジム・キャリー <内容>ジョン・アーヴィング原作「オーエンのために祈りを」の映画化。サイモン・バーチは生まれたときからとても小さく、そのために、両親にも、愛されていないが、12歳になった彼は、親友のジョーと野山を駆けめぐったり、野球をしたりと、明るい毎日を送っていた。 久々に、嗚咽してしまった(T_T)。子供の出てくる映画は、これが、辛い(T_T)。でも、公開時から、見たかった映画をやっとビデオで見ることが出来て、よかった。ジョセフ・マッゼロは、「マイフレンドフォーエバー」の頃より、ずいぶんと、大きくなって、これからが、楽しみ。(2000.12) |
最高の恋人 1993年 アメリカ ドラマ |
<監督>アンソニー・ミンゲラ <出演>マット・ディロン、アナベラ・シオラ <内容>一度離婚した男女が、もう一度お互いのことを思い合う、ラブロマンス。 (2000.02) |
催眠 1999年 日本 サイコホラー |
<監督>落合正幸 <出演>稲垣吾郎 、菅野美穂、宇津井健 , 藤竜也 <内容>謎の変死事件が続発し、捜査を続けていくうちに、被害者が、「緑のサル」という言葉を残して、死んでいったことがわかった。事件を追うベテラン刑事桜井と、心理カウンセラー嵯峨は、事件に催眠が関与していると気づく。 結構、怖かったです(^^;。これは、原作も、読んでいるはずなのに、すっかり忘れてしまっていて、映画を見ても、結末を思い出せない・・・(^^;。稲垣吾郎と、菅野美穂は、熱演で、特に、「冨江」で、ホラー女優の名をほしいままにした、菅野は、何になるかわからない怖さがありました。でも、題材は、面白いのに、映画のつくりが、もひとつでした。(2000.12) |
サイン 2002年 アメリカ サスペンス |
<監督>M・ナイト・シャマラン <出演>メル・ギブソン、 ホアキン・フェニックス、ロリー・カルキン , M・ナイト・シャマラン , アビゲイル・ブレスリン <内容>かつて牧師だったグラハムは、妻を自動車事故で失ったことから、信仰心をなくし、農夫になって、子供二人と、元野球選手の弟と4人で暮らしていた。ある朝、起きてみると、トウモロコシ畑に巨大なミステリーサークルが出現していた。それ以来、彼らの周りに奇妙な現象が起こり始める。 面白かったです。割と、周りの反応がよくなかったので、あまり期待しないようにしたのがよかったのかもしれません。今頃ミステリーサークル??と、いう感じでしたが、あれはああで、その結果こうで、そうなるのね〜、と、何の感想にもならないですね〜。なにせ、映画の概容を喋るなとシャマラン監督に言われているので、何にも言えません(^^;。でも、見終わって、面白かった〜!と、思ったのは事実です。ちなみに、私は、過去2回、この映画を見に行こうとしていけなくて、やっと3回目の今日に見に行けたのも、ひょっとして、何かのサイン?・・・な、わけないわよね〜〜(笑)。 このままじゃ、ちょっと消化不良なのでここから 予告編の感じから、もっとミステリーサークル自体の謎に迫るのかと思ったら、あっさりと、宇宙人の仕業だとわかってしまいました。それは、それで、いいでしょう。だって、それ以外考えられないです、私にも。次に、どんな宇宙人がどんな風に出てくるのかには、結構どきどきさせられました。見えない敵がこれから押し寄せてくるときの恐怖感は、たまりません。その正体がTVで映し出されたときの、ホアキンの驚き方!。面白かったですね〜(^^)。でも、はっきりとは見せてほしくなかったです。何でも、正体がはっきりわかってしまうと、な〜んだってことになってしまいますから。また、宇宙人が、ちょっとおばかなのは、否(いな)めませんね。高性能(?)な、UFOでやってくる割には、自分たちに致命的打撃を及ぼす水の対策なしで乗り込んでくるし、ほとんど素手で乗り込んできて、椅子で固定された物置から脱出できないで、困ってるし・・・(^^;。あまりにも、地球人を甘く見すぎましたね〜。おかげで、最後の毒ガス噴射を、私は、一瞬、ぜんそくの薬をかけてやってるのかと思ってしまいました(^^;。この映画は、結局、信仰心を持っているかどうかという話なのでその点でも、日本人には、ちょっと受け入れにくかったのかもしれません。でも、私は、普段、宗教とは関わりなく生きているので、なにごとも奇跡とは考えずに、偶然だと思う人ですが、面白かったです・・・(^^;。監督さん今回は、思いっきり出てましたね(^^)。(2002,10,06) |
サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方 1991年 アメリカ |
<監督>バーブラ・ストライサンド <出演>ニック・ノルティ , バーブラ・ストライサンド , メリンダ・ディロン, ジェローン・クラッベ , ケイト・ネリガン <内容>自殺未遂をした姉、サヴァンナ(メリンダ・ディロン)を見舞いにニューヨークに行ったトム(ニック・ノルティ)は、姉の精神科医スーザン(バーブラ・ストライサンド)と会う。姉を立ち直させるためにスーザンと協力することにしたトムは、次第にスーザンにひかれてゆく・・・。 トムが幼かった頃の複雑な家庭環境、これが、ストーリーの進行と共に徐々に分かってきます。なかなか良くできたストーリー展開です。 はじめは、仲の良さそうな一家なのに、どうして、サヴァンナが自殺未遂をするまで追いつめられてしまったのか、トムの幼い頃の母への思いは、どうして変化してしまったのか。 そんな過去の出来事が、現在のトムの日常に挿入されます。 現在のトムも、又、悩みがあり、スーザンとの出会いによって、それも、癒されてゆくのです。 ニック・ノルティー、彼は、顔だけ見てると、ハンサムでもないし(^^;、むしろ、怖い顔をしているのですが、役を演じはじめると、とたんに、魅力あふれる男性に変化するのが不思議ですね〜。これは、ハンサムなスター俳優には、決して出せない味わいなのかもしれないですね。 監督もしているバーブラ・ストライサンド。彼女も素敵でした。自分で監督しているだけあって、ラブシーンも美しいです(^^)。 この作品は、彼女が49歳の時の作品です!うそ〜!信じられない!!30代にも見えます(^^; ただ難を言うと、トム夫婦の感覚が私には、分からなかったです。家族の形態としては、父母がちゃんと揃っているにこしたことはないだろうけれど、一度離れた心が元に戻るものなのでしょうか。優しすぎるぞ、ニック・ノルティー!(^^)。まあ、夫婦の機微は、他人には分からないものだけどねーーー。(2003,09,21) |
サウンド・オブ・サイレンス 2001年 アメリカ サスペンス |
<監督>ゲイリー・フレダー <出演>マイケル・ダグラス , ショーン・ビーン , ブリタニー・マーフィ , スカイ・マッコール=バートシアク, ファムケ・ヤンセン , ジェニファー・エスポジート <内容>感謝祭前日、精神科医のネイサン(マイケル・ダグラス)は同僚のサックス医師から一人の患者エリザベス(ブリタニー・マーフィ)を診察するように頼まれる。翌朝、一人娘のジェシーを連れて、パレードを見に行こうとしたネイサンは、娘が何者かによって誘拐されたことを知る。そして、犯人から電話がかかってきた・・・。 なかなかスピード感あふれる展開で面白く観れました。 ブリタニー・マーフィは、こういう役をやると、すっぽりはまって、少し怖いぐらいです。 ただ、文句がない訳じゃないんです。この原作は、全米探偵作家協会賞(MWA賞)を2度受賞したアンドリュー・クラヴァンという作家さんなんだそうですが、おそらく、原作を読んだ方が、もっとずっと面白いのではないでしょうか。あの女刑事さんの背景とかも何かあったはずですし、他の殺人事件の顛末も省略されていましたね。。 それに、彼女がそれまでずっと隠してきた秘密が、あっさり解明しすぎた気もしますねぇ。時間の関係なんでしょうが、もっと、精神科医とエリザベスの鬼気迫るやりとりを期待してたので、少々肩すかしでした。 でも、時間が経つのも忘れて、画面に釘付けにしてくれたのは、評価出来ます(^^)。(2003,10,14) |
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誘う女 1995年 アメリカ ドラマ |
<監督>ガス・ヴァン・サント <出演>ニコール・キッドマン、マッド・ディロン、ホアキン・フェニックス <内容>キャスターのスーザンは、出世のため、夫が邪魔になり、高校生をそそのかして、夫の殺害を計画する。 カメラ目線のニコール・キッドマンがとにかくきれい!!彼女の個性に、ぴったり合った、彼女のベスト1作品だと思う。(1999.04) |
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座頭市 2003年 日本 時代劇・アクション |
<監督>北野武 <出演>ビートたけし , 浅野忠信 , 夏川結衣 , 大楠道代 , 岸部一徳 , 柄本明 <賞>ベネチア国際映画、銀獅子賞(監督賞) <内容>三組の旅人が同じ宿場町にやってきた。一人は盲目の居合いの達人、座頭市(ビートたけし)。もう一組は仕官先を探している浪人の服部源之助(浅野忠信)と妻おしの(夏川結衣)。そして、訳ありの旅芸者、おきぬとおせい。この3組の旅人がどんな運命によって引き寄せられたのか・・・。 ベネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)受賞という朗報と共に公開された、日本が世界に誇る映画監督、北野武の新作です。 さすがに映画館は、平日昼間というのに、満席。年齢層も幅広く、バンダナを頭に巻いた青年もいれば、杖をついたおばあさんもいるという風。いやが上にも期待が高まります。 まず、一番の印象は、殺陣がすごいということでした。たけしの殺陣は、素早く、美しく、情け容赦がありません。これが一番の見所でしょう。すごく満足しました。 それと共に、ビートたけし的なギャグも、そこかしこに散在していて、楽しませてもくれます。 また、売りのひとつのタップダンス。ラストのダンスは、主な出演者総出で、壮観で楽しかったです。これぞエンターテイメント!的な感じですね。また、それだけでなく、話の途中に出てくるリズミカルな動きも、楽しめました(^^)。 たけしの金髪座頭市は、さんざん宣伝で観ていたので、全然気になりませんでした。目もちょっと青かったから、彼って、ひょっとすると、ハーフなのかも?!(^^)。 ただ、話は、少々陳腐で、昔、TVの時代劇で観たような話でしたね。これなら、勝新みたいに、シリーズ化も簡単でしょう。・・・しないでしょうけど(^^)。 うまいなぁと、感嘆したのは、大楠道代さんの演技。とても自然で、女優の年輪を感じました。ラストも、タップダンスしてたし、凄いお方です(^^)。 ただ、私は、実は、この映画、寝てしまいましたのです(^^;。あぁ、もったいないと思いつつ、ちょっとこのところ忙しかったので、疲れが・・・(^^;。これで、映画館で寝たのは、3連チャン・・・ひょっとすると、私って、睡眠障害持ちかも・・・(^^;。 最後に、勝新の座頭市に慣れ親しんだご高齢の方々は、この座頭市を観て、どうお感じになられたのでしょう。是非、感想が聞きたいですね。(2003,09,11) |
サトラレ 2000年 日本 コメディー・ファンタジー |
<監督>本広克行 <出演>安藤政信 、 鈴木京香 、 内山理名, 松重豊 <内容>サトラレとは、考えていることが、周りの人に思念として、聞こえてしまう人々のことで、彼らは例外なく天才であることから、国家で手厚く保護されている。しかし、それを本人に知らせることは、厳禁とされているのだった。そして、里見健一も、そんなサトラレの一人であった。 おもしろかったですね〜。なにしろ、発想が面白いです。どう考えても、本人にとっては、悲劇なんだけど、彼らが類い希なる天才だって事で、VIP並(以上?)の扱いを受けている。その様子が、とっても、大げさで、笑えました。サトラレを受け入れる地方自治体が、いろいろな恩恵を受けるのも、その迷惑度を考えたらよく分かるし、よくできた話だなあと思います。でも、やっぱり、本人は、かわいそうですね〜〜(T_T) 。後半は、泣きました。(2002.05) |
サハラに舞う羽根 2002年 アメリカ・イギリス アドベンチャー・戦争 |
<監督>シェカール・カプール <出演>ヒース・レジャー , ケイト・ハドソン , ジャイモン・フンスー , マイケル・シーン , ウェス・ベントリー <内容>19世紀末の英国は、世界の1/4を支配下に置き、なお進軍を続けていた。将軍を父に持つハリー(ヒース・レジャー)は、周りから期待された士官だった。しかし、スーダンにおける反乱軍の鎮圧任務を命じられたハリーは、闘うことに意義を見いだせず、除隊してしまう。戦闘を前に離脱した彼に、父も、友人も、そして恋人エスネ(ケイト・ハドソン)さえも失望を隠さない・・・。 19世紀末のイギリスを背景に、ひとりの青年の愛と苦悩を描いた歴史大作です。 見ているうちにどんどん話が大きくなるのでびっくりしました。 あの名作「アラビアのロレンス」を彷彿とさせます(^^)。 原作は、英国文学の古典的名作だそうで、この映画自体も、リメイクです。 ひとりの青年の挫折と勇気の物語。いかにも、イギリスの古典ですね〜(^^)。 スケールは大きくて、見応えはあったのですが、主人公のハリーに共感できなかったのでちょっと残念。 あれほど信頼されていた仲間を裏切るような形で除隊してしまったのは、やはりまずいでしょう。出陣前に除隊することも、それはそれなりに勇気がいることだとは分かりますが、その理由を周囲にもこちらにも納得させて欲しかったです。 また、臆病者に白い羽根を送るという風習も初めて知ったので、主人公がそれを送られても、私はあまり衝撃を感じませんでした。白い羽根って、綺麗だから、そんな意味があるような気がしなかったんですねーー。文化、習慣の違いだから、しょうがないですけど。 で、結局ハリーは、戦争に行くのが怖くて逃げたけれど、周囲の予想以上の白い目に耐えられず、居場所がなくなって、しかたなく?砂漠へと向かったわけで、だから、彼が半死半生の目にあっても、自業自得という気がするし、情けないヤツだという印象は、いつまでたってもぬぐえませんでした。 原作は、一度失った名誉や信頼は、その何倍も苦労してやっと回復できるもんだという教訓書なんでしょうか。 でも、一生、その汚名は、ついて回るような気がします。 砂漠での戦いのシーンは、迫力満点でした。目線が低い時は気が付かなかった形勢不利を、上から見ると、多勢に無勢なのがよく分かり、多数の敵に囲まれた時の絶望感で胸が痛みました(T_T)。 エリート士官達も、死ぬ時は、こんな風に死んでゆくんですよね。 ただ、先頭を切って味方になだれ込んでゆくハリーは、これまた、いったいどういう作戦だったのか、理解に苦しみました(^^;。あんな状態の時は、どうしようもないですよ。君はいったい何をしたいんだ?!と思ってしまいました。 敵の捕虜になった時も、そんな感じです。わざわざ捕まりに行って、どうしようもなくなって、アブーに助けてもらうんですから、他力本願ですよねーーー(^^;。 そんなわけで、スケール的には、十分以上に満足しましたが、内容的には、もひとつな映画でした。 ハリーを演じたヒース・レジャーは、短髪よりも、長髪が似合いますね。でも、「ROCK YOU!〔ロック・ユー!〕」の方が何倍も素敵でした。見てない方は、是非どうぞ!(2004,07,31) |
サブウェイ 1984年 フランス |
<監督>リュック・ベッソン <出演>クリストフ・ランベール,イザベル・アジャーニ 、リシャール・ボーランジェ、ジャン・レノ <内容>パーティーに招待された行きずりの男が、重要書類を盗んで、消えた。男は、パリの地下鉄に逃げ込むが、そこには、いろいろな男達が集まる不思議な空間があった。男は、そこに住みついて、追っ手から逃げようとする。 ちょっと不思議なお話しでした。男も、女も、謎めいていて、はっきりしたことは、分かりません。パリの地下鉄、地下道の複雑さは、前に見た、「ディーバ」でも、感じていたので、なるほどーと、改めて思いました。「パリ空港の人々」も、思い出します。フランスって、こうゆう得体の知れない人々が、多いのでしょうか?クリストフ・ランベールの、無機質な表情が、とってもこの映画にあっていて、よかったです。イザベル・アジャーニも、この映画で初めて見たけれど、かわいいですねぇ〜〜。そして、ジャン・レノも、出ています。(2001.05) |
サブリナ 1995年 アメリカ ロマンス |
<監督>シドニー・ポラック <出演>ハリソン・フォード , ジュリア・オーモンド , グレッグ・キニア , ポール・ジアマッティ <内容>大富豪のララビー家の次男デヴィット(グレッグ・キニア)に恋するサブリナ(ジュリア・オーモンド)は、ララビー家専属運転手の娘。時折開かれる豪華なパーティーの時にはいつも木に登って彼を見つめていた。成長した彼女は、フランスに旅立ち、ファッションの勉強をして、また、ララビー家に戻ってくると・・・。 オートリー・ヘップバーン主演の「麗しのサブリナ」のリメイクなのですが、その元の映画を見ないで、こちらの方を先に見てしまいました(^^;。まあ、先入観なく見れたので、素直な感想を持てたと思います(^^)。 男にとって、やっぱり女性は、外観なのかな。というのが、一番の印象ですね。プレイボーイのデヴィットならではなのかもしれないけれど、ああも、態度をコロッと変えられたら、ああ、やっぱりなと思ってしまいます。 それと、運転手の娘だからといって、小さくなることなく、堂々としているのがいかにもアメリカ的です。 使用人の娘とはいえ、パーティーに招待されたら、ドレスアップして、御曹司とダンスまでしてしまうなんて、すごい! 他の使用人たちも、みんないい人で、まるでおとぎ話のようでした。 途中から、結末は何となく分かってしまいましたが、ハリソン・フォードの好演で、どっちになるのか、最後までハラハラしてしまいました。 それにしても、この二人、これからどうやって生きていくのか、人ごとながら気になりましたね〜(^^)。 この頃のハリソン・フォードは、まだ若さも残っていて、ぎりぎりセーフって感じかな。(2004,02,22) |
サベイランス −監視− 2001年 アメリカ サスペンス・SF |
<監督>ピーター・ハウイット <出演>ライアン・フィリップ , レイチェル・リー・クック , クレア・フォーラニ , ティム・ロビンス <内容>マイロ(ライアン・フィリップ)は、天才的なプログラマーで、仲間と共に、ガレージ企業を起こし、プログラム作りに没頭していた。ある日、マイロに、世界一のシェアを誇るソフト会社ナーブの社長ゲーリーから、ナーブに入社しないかとの勧誘があった。ゲーリーの説得と、自分の野心のために入社したマイロだったが・・・ 熾烈な開発競争を続けるコンピューター業界を舞台にしたサスペンスです。出だしは、あまりパッとしないのですが、途中から俄然面白くなりました。 コンピューターソフト会社は、開発者の頭脳が命。その組織の中に入り、才能さえあれば、どんな野心も可能になる。しかし、そこからはみ出し、反旗を翻すと、どんなことが起こってもおかしくない・・・。 コンピューター社会は、それを操る人の良心によって、節度が保たれているようです。私たちの身近にも、コンピューターウィルスとか、ハッキングとか、悪意に満ちた罠がありますからねぇ。コンピューターは、人が命令したことを善悪の区別なく忠実に実行してしまうから、頭のいい人が悪用しようとしたら、それを押さえることは、至難の業なんでしょう。怖ろしいことですーー。もう私たちは、見えない情報網にがんじがらめになっているかもしれないのです。こんな事を考えると、どこか山の中にでも引っ込みたくなる・・・うーーん、それでも、逃げられそうにないか・・・(^^;。 誰が味方なのか、敵なのか、分からなくなって、後半は、映画に釘付けでした。アレルギーを持つ人は、ほんと、命がけ・・・(^^;。皆さん、気をつけましょう・・・。(2003,05,06) |
サマー・オブ・サム 1999年 アメリカ |
<監督>スパイク・リー <出演>ジョン・レグイザモ、 エイドリアン・ブロディ 、ミラ・ソルヴィノ <内容>1977年夏、猛暑によって狂い始めたニューヨークで実際に起こった連続殺人事件を基にしたクライムサスペンス。44口径の銃によって、無差別殺人を繰り返す「サムの息子」によって、人々は次第にパニックに陥ってゆく。 サスペンスとしてみると、焦点がぼけてて、ちょっとがっかりです。ちゃんとした、サスペンス物にしようと思ったら出来るのに、監督の意図は、違うところにあったらしい。無差別殺人事件への恐怖心から来る集団ヒステリー。それには、ニューヨーク、ブロンクス地区という、閉鎖的な地域における、排他的な人々、という背景も大いに関係しているみたいです。警察を頼りにせずに、その地域のボス(マフィアか?)を中心としての防犯と、若者達による犯人探し。しかも、電力の過剰消費による停電など、人々が、パニックに陥ってしまう状況が重なります。また、主人公の女性に対する考え方が、奥さんと微妙にずれているところが、ちょっと滑稽で、でも深刻で、面白かったです。(2002.03) |
さらば冬のかもめ 1973年 アメリカ コメディー |
<監督>ハル・アシュビー <出演>ジャック・ニコルソン , ランディ・クエイド <内容>アメリカ海軍の将校、バダスキー(ジャック・ニコルソン)とマルホール(オーティス・ヤング )の二人は、ノーフォーク海軍基地から、ポーツマスの海軍刑務所までメドウズ(ランディ・クエイド)を護送することになった。メドウズは募金箱から40ドルを盗んだ罪によって、禁固8年と、不名誉除隊が決定していた・・・。 31年も前の映画ですが、すでに、ジャック・ニコルソンはおじさんでした。まあ、実際この時36才ですからね、しょうがないですけど(^^)。 今よりも、顔も小さくて、痩せていましたね。そして、この頃からもうすでに、異彩を放っていて、一癖もふた癖もありそうなバダスキー(名前も、すごい!(^^))を好演しています。 たった40ドルを盗んだだけで、禁固8年の刑を言い渡されてしまった、まだ10代の水兵メドウズ。彼の、兄、はたまた父のように、彼に残された時間を悔いのないように過ごさせてやろうとするバダスキーの優しさに、うれしさ半分、心配半分。バダスキーと共に任務を果たすマルホールの心配もよ〜く分かって、見ていても、複雑でした(^^)。悪ガキがそのまま大人になったっていう感じですね、バダスキーは・・・(^^)。 また、メドウズのキャラも、なかなか笑わせてくれます。手癖は悪いけど、憎めない、大男だけど、可愛いメドウズ(^^)。なんと彼を演じたランディ・クエイドは、デニス・クエイドのお兄さんなんです。ちょっと口元あたりが似ているかな。 色々なエピソードがあって、思い出すだけで、ちょっとニヤリとしてしまいます。 掘り出し物のお薦め映画です(^^)。(2004,07,19) |
さらば、わが愛/覇王別姫 1993年 香港 |
<監督>チェン・カイコー <出演>レスリー・チャン , チャン・フォンイー , コン・リー <内容>子供の頃、娼婦の母に京劇の養成所に預けられた程蝶衣(レスリー・チャン)は、厳しい訓練に耐え、「覇王別姫」の虞姫を演じるようになっていた。そして、幼い頃から兄と慕う段小樓(チャン・フォンイー)と共に京劇を支えるスターとなってゆく。しかし、時代は変わり、若手の団員は、新しい京劇を作ろうとして、蝶衣と反目するのだった・・・。 京劇は、たま〜にTVに映るのを観たことがあるぐらいで、きらびやかな異文化とだけの認識でしたが、この美しい世界の裏には、やはりたくさんの人間ドラマがあるのでしょう。172分の長い映画ですので、考えさせられることがたくさんありました・・・。 前半は、京劇の世界に入った蝶衣が過酷な訓練を受ける物語です。 子供の頃から必死に覚え込んだ京劇。覚えられなかったら、たたかれて、たたかれて、死んでしまうかもしれないような境遇。あんな超人的な芸の裏に、こんな血のにじむ訓練があるのは、当たり前なのでしょう。特に線の細そうな蝶衣が、何回もセリフを間違えるところは、観てるのが辛かったです(T_T)。 京劇の起源は、諸説あるようですが、中国の伝統的な文化であることは間違いありません。ちょうどこの蝶衣が活躍する時代は、彼のような女形がもてはやされた時代で、時代の寵児だったのでしょうね。 後半は、恋と、時代の波に飲み込まれる蝶衣です。 大戦中には日本軍の前で踊ったからと逮捕され、また、その後の文化大革命では、迫害されるなんて、時代の大波に翻弄される不運な蝶衣。 また、私生活の面でも、幼い頃から思いを寄せているのに、蝶衣のことなど何の理解もしていないような小樓に、すげなくされてしまうのだから、本当に薄幸の人です(T_T)。 熱い思いを胸に、小樓とその妻、菊仙の様子を窓の外からそっと伺う蝶衣の姿が哀れでした。 大人になった蝶衣を演じるレスリー・チャンのなんと美しい事よ。この役は、彼のためにあったのでしょう。彼のその後の自殺なども鑑みると、美しい故のはかなさを感じてしまいます。(2003,09,14) |
サラマンダー 2002年 アメリカ・イギリス アクション・ファンタジー・SF・スリラー |
<監督>ロブ・ボウマン <出演>クリスチャン・ベイル , マシュー・マコノヒー , ジェラード・バトラー <内容>母親の働く地下鉄工事現場に行ったクイン(クリスチャン・ベイル)は、偶然、巨大竜サラマンダーの復活を目撃する。20年後、全世界はサラマンダーに焼き尽くされ、人々は、ほんのわずかしか生き残っていなかった・・・。 予告編を見た段階でつまらなそうだなぁと思った映画です。で、実際に見てみると、やっぱりつまらなかったですねぇ(^^;。 まず第一に、私が、ファンタジーっぽいものが嫌いということが大きい理由です。ドラゴンと戦うなんて、嘘っぽくて、ほんとだめです。これが、宇宙人やエイリアンだったら、そうでもないのが、不思議なのですが・・・(^^;。 そして、マシュー・マコノヒーがだめでした。元々あまり好きでない俳優さんですが、あの頭、あの筋肉、あの声、だめですねーーー。 映画があまりにもつまらないので、どうしてこんなにつまらないのかと分析しつつ見ていました。だいたい、今の技術で、あんな大きな空洞が分からないまま地下鉄工事をしているのが謎です。そして、ドラゴンが出てきてから以降の20年間をすっ飛ばしているから感情的にもついていけない。ラストがあまりにも、都合よすぎ。あのたくさんいたドラゴンたちはどこに? そんなこんなで、いっこうに感情移入できないまま終わってしまった映画です。いっそのこと、もっとバリバリの子供向け映画にした方がよかったのではないでしょうか。 特撮はなかなか見応えありました。(2004,09,28) |
サルサ! 1999年 フランス・スペイン 音楽 |
<監督>ジョイス・シャルマン・ブニュエル <出演>ヴァンサン・ルクール , エステバン・ソクラテス・コバス・プエンテ , クリスティアンヌ・グー <内容>若き天才ピアニスト、レミ(ヴァンサン・ルクール)は、クラシックを捨て、キューバの音楽、サルサの世界に飛び込んでいった。しかし、白人の彼を受け入れてくれるバンドはなく、彼は、肌を黒く塗り、キューバ人として生きてゆこうとするのだが・・・。 いやぁ、驚きでした。ヴァンサン・ルクールの変身。しばらくは、ピアニストの時の彼とは信じられないほどの変身ぶりでした。すばらしい〜〜(^^)。 こうしてみると、白い肌よりも、小麦色の肌の方が、断然素敵ですね〜。しかも、演技もあるのでしょうが、眼光鋭く、ワイルドな感じ。素敵です〜(^^)。 また、音楽もいいし、ダンスも素敵!思わず踊りだしたくなる映画です。 ダンスをしているナタリーのおばあちゃんも素敵!(^^) ストーリー的には、所々引っかかるところもあるけど、楽しく見れれば、それでいいんです!(^^)。(2003,07,07) |
猿の惑星 1968年 アメリカ SF |
<監督>フランクリン・J・シャフナー <出演>チャールトン・ヘストン、キム・ハンター , ロディ・マクドウォール <内容>地球への帰還途中に、ある惑星に不時着したテイラー達、3人の宇宙飛行士達は、その星が、猿が人間を支配する星だと言うことを知って愕然とする。彼らが他の人間達と違うことに気が付いた猿のジーラ博士などの協力によって、テイラーは逃亡しようとするのだが・・・。 やっぱり、ティム・バートンの、「「PLANET OF THE APES 猿の惑星」を見るには、これを見ておかないとダメでしょう、ということで、見てみました。33年前の映画なんですよね。やはり、この、メイクアップの技術と、ラストの衝撃は、見事です。この原作を書いた人は、本当に、すごいですね〜〜!!映画としては、やはり、今のハリウッドの大作映画と比べてしまうと、少々物足りなくて、途中退屈しました。私は、ラストを知っていたので、ちょっと、冷めた目で見てしまったので、なんで、テイラーは、ラストまでそのことに気が付かなかったのか、ちょっと不思議でした(^^;。(2001.11) |
三銃士 1993年 アメリカ アクション・アドベンチャー・コメディー・ロマンス・ファミリー |
<監督>スティーヴン・ヘレク <キャスト>クリス・オドネル , チャーリー・シーン , キーファー・サザーランド , ティム・カリー , マイケル・ウィンコット , ジュリー・デルピー , レベッカ・デモーネイ <ストーリー>17世紀。若きダルタニアン(クリス・オドネル)は、国王の近衛銃士隊になろうとパリに向かうが、国王の失脚を狙う枢機卿が、銃士隊を解散してしまっていた。国王の危機を察した銃士のアトス(キーファー・サザーランド)、アラミス(チャーリー・シーン)、ポルトス(オリヴァー・プラット)は、ダルタニアンとともに、枢機卿らの悪巧みを暴こうと奔走する・・・。 「三銃士」の話は、「仮面の男」以来で、なんだか懐かしかったです。出演は、たぶん、当時の人気者であったであろう、クリス・オドネル、チャーリー・シーン、キーファー・サザーランド。彼らも、今では、いいおじさんなのに、この当時は、若くて、溌剌としてますね〜(^^)。 映画としては、前半は、全然面白くありません。なんで、こんなに面白くないのかと思ったら、ディズニー映画なんですね。なんだか、アクがないというか、面白味が全くありませんでした。 唯一、クリス・オドネルのかわいらしさが光っていたぐらい。 さすがに、後半になると、面白味も出てきましたが、まあ、「普通」でした。 この4人の中で、一番目立っていたのは、もちろん、クリス・オドネルですが、私が好きだったのは、アトス役のキーファー・サザーランド。彼だけには、過去のしがらみも出てくるし、実質の主役は、彼のようでした。一人だけ、一線を画している風で、なにやらかっこよかったです(^^)。逆に、チャーリー・シーンの方は、全然華がなく、銃士の中に埋没してしまっていました。なんだか、冴えがありませんでした〜〜。(2005,05,16) |
サンドラ・ブロックの恋する泥棒 1996年 アメリカ コメディー |
<監督>ビル・ベネット <出演>サンドラ・ブロック、デニス・リアリー , ジョナサン・タッカー <内容>絵を盗み出したロズと恋人のフランクは、美しいリゾート地にやって来た。彼女は、幸せな結婚に憧れているのだが・・・ 今まで食わず嫌いだったサンドラ・ブロックだったけれど、とってもキュートで、これを見て、彼女のファンになりました(^^) |