高校の不履修問題について
いろいろな事情があるのは承知してますがあえて私見をお届けさせて頂きます
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子どもには責任がないのは確かですが 学習指導要領は教育に関わる法律とも言えるものです。
感性がとぎすまされている青少年に対して、まず教育者が何を発信するかを考える必要があると思います。
この問題には
1 国として 基本的な教養を身につけている国民を世界に送り出すかどうか。
2 ルールつまり法律を守ることを、青少年に示せるかどうか。
が 関わっていると思います。
また、文部科学大臣のおっしゃるように、ルールを守ってきた学校や保護者、そして生徒が結果として、
ルール違反をしてきた方々の犠牲になるのは 不正義だと思います。
いじめもそうですが、最近は 子どもや老人などの弱者がターゲットになり、ストレス発散につかわれ、お金を
巻き上げられ、かつ殺されています。
ルールを守って、弱いものを庇い、思いやりのある世の中になるよう、原則を大事にしていただけたらと思います、
上の言葉は この何年も「命の教育」とともに「道徳の目標」として、学校に掲げられています。でも高校でこの
ような真逆のことが起きたらなにもならないでしょう。
感性のとぎすまされた青少年には、「ごまかし」「偽善」が直ぐに伝わる筈です。
本来 青少年はまっすぐで不正を嫌います。
なお、補習について
「先生は講義してるから、君たちは、受験勉強をしていて良い」などの方法ではなく、嘘を教えることなしに
きちんと世界の方と話が通じるように、日本人として基本的な教養を身につけ、法律を守るという方法になる
ように願っております。
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生徒さんの将来のことを考えれば
18才で人生を逡巡することも ためになると考えます。
(高校卒業後、一年間世の中を見てから次ぎに進み、社会もそれを認めて支援して
いる、という国も見られます。充実した人生を選ばせるためのようです。)
もともと日本では、一年浪人するお子さんは多く、一浪を「ひと並み」と呼ぶ言い方もあります。
また、今年、普通の勉強をしてきた普通の高校生がたくさん大学に入学できたら、例年にない人材が育つ
かも知れません。
愉しみではないですか?
中川 美穂子
お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター研究協力員
社)日本獣医師会 学校飼育動物委員会 副委員長
(202−0023 西東京市新町5−16−29)
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2 無藤隆先生のご意見
「指導要領の改訂は遅れる見込み」
グループのメインページ 過去のメッセージ
学習指導要領の改訂は早ければ年度終わりの3月ということでした。
しかし、教育基本法の改定とそれに伴う学校教育法の改定(後者は来年の1月
からの通常国会での審議となるだろう)、教育再生会議、さらに今問題の高校の
未履修問題が絡み、あるいは来年度の6月くらいに延びるかもしれません。その
前のどこかで中間まとめを出すはずですが、それも12月の予定が延びて、3月
くらいになるかもしれません。
ちなみに、新聞報道によると、高校の必修科目をさらに減らすという提案が出
ているそうです。
ただ、既に必修はかなり少ないこと。世界史を止めて、日本史に変えると問題
は大きく減ること。家庭科や情報科を必修からはずすと、それらの科目が全滅す
る危険があること、などから疑問はあります。さらに、これ以上、必修を減らす
と、高校教育は共通のものとは言い難くなり、それに対しての公費補助の根拠が
薄くなります。また、高校卒を職業資格の要件にすることも困難になります。
高校教育はいよいよ正念場を迎えることになるでしょう。受験のためという論
理をどこまで通用させるか。あるいは授業時間の自由な増加を認めるか。
共通の高校教育の学力とは何か。 (白梅学園大学学長)
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3 中川の意見に対する反応
@おっしゃるとおり!中川さんのご意見、全面的に賛成です。(主婦)
@まったくその通りです。ルールを守るしくみを作るのが大人の役目と考えます。
飲酒運転等も最近騒がれていますネ。
仕事づけの上司が仕事しか教えられないように学校の先生がたも受験だけの勉強ではなく
今の時期に何を教えるべきか、次の世代をどう育てていくかのしくみを作る必要があると考えます。
(中川・それが学習指導要領だったはずです)(会社員)
@お茶大で幼児教育を専門にしております。
不正をしている教師の姿を子どもに目の当たりにさせたその部分を もっとも重大な問題としてみておられ
る先生のご意見に まったく共通のものを、大きな危機感をもってみております。
いつも、先生のメールを、敬服しつつかげながら読ませていただいておりましたが、やはり、動物を含めて
いのちの問題を深く考え実践しておられる方の、教育現場への参加は貴重だと思いました。
TVニュースに映るさまざまな校長の姿をみるにつけ、ほんとうにやりきれないおもいです。
自殺した校長の問題も、取り上げ方に報道の危険性を感じます。
@(宗教関係者)
今回の教育問題は 教育関係者だけの責任ではなく 個人・社会・企業が求める方向に教育が進んだ結果
このような問題が生まれてしまった部分もあるように思います。
先生のお言葉通り 教育の基本・ルールを守ること そして正義が勝利する世の中であってほしいものと願っ
ております。
@(市議会議員)
私も先生のご意見に賛成です。
気に入らないルールは守らなくていいということを、
大人自らが示していることが、今の日本の病巣の大きな要因だと思っています。
@ (獣医大学教官)
今回の高校の不履修問題については,私も社会人として,高校生(と中学生)の父親として,
そして大学教員として,様々な疑問・憤りが入り交じった複雑な感情を持っております.
第一に,世界史や倫理と言った科目の授業が,蔑ろにされたということ.倫理は生きる上での背骨
であり,高校生であれば当然のこと,常識として持っているべき知識だと思います.また,世界史に問
わず歴史は,我々人間の「失敗マニュアル」だと思います.ですから,過去に学ぶ上で格好の生きた
教材が歴史だと思います.このような人間として独り立ちする上で不可欠な知識の伝授が,事実上,
堂々と削除されていたことを非常に危惧しています.
第二に,「受験最優先」の高校教育を経て大学生になった若者には,自ら疑問点を見つけたり,何事
にも捕らわれずに自由に発想する能力が劣っている傾向が強いように私個人は思っています(あくま
でも個人的見解です).高校の教育理念は「とにかく良い大学へ入ろう」ということらしいですが,このよ
うな環境で育つ若者は,暗記だけが得意で,日本語すら満足に使いこなせない,偏った知識をもった優
等生というのが実情ではないでしょうか.
第三に,これはこれまでと矛盾することですが,進学校にこのような「大学受験優先」という路線を強
く期待したのは,誰かというと高校生の保護者ではないでしょうか? 少子化の中で,高校も選ばれる時
代になり,より特色を出す必要があります.打ち出す特色は本来は人間性とか,個性と言ったキーワード
が存在すべきなのに,保護者の「より良い大学に合格」という期待に高校が屈してしまったという構図も
現実には存在するように思います.
第四に,今回の当事者である現役の高校生は,今回の騒動に対する「大人達の落とし前の付け方」を
冷静に観察していると思います.「不履修,みんなでやれば怖くない」,「ばれても,卒業できない高校生
が多ければ,国も甘く見てくれるはず」と言った,非常識とも言える大人の常識に妥協を上塗りして事を解
決しようとするのであれば,まさしくこれが高校生に対する「倫理教育」になりはしないかと思います.
北野大先生がこの件に関してある新聞で,「履修しなかったのは事実なんだから,受験が終わってから
高校でしっかり単位を取るべきだ」という旨の発言をされていましたが,私もその通りだと思います.
「ルールは守るためにある,だからルールは守るべきだ」ということを毅然と高校生に行動で示すべき
だと思います.高校生に罪はないと私も思います.しかし,単位をとれなければ留年するのがルールです.
該当する高校はよく生徒と話し合うべきです.適当に,なあなあで済ませるべきではないと思います.ただ,
大学受験が目前に迫っていて,受験と無関係な科目の補習は確かに重荷だとは思います.その意味で
は,先に述べた北野案が私は最も現実的であり,最も理想に近い案だと思います.
(中川
獣医大学は偏差値が高くなり、平均点97点以下だと合格しないそうです。メンタルが弱い学生が
多いと聞いています。また引きこもりや精神不安定な学生が増えているとのことです。
受験者がおおく、面接ができず成績ではいるのが、問題だと聞いています。
暗記勉強の成績が良いからといって、卒業後 社会に役立つ人間になるかどうかは 別問題です。)
(教育大学教官)
どのご意見も納得するものばかりなのですが、私は、日本の受験の在り方も問われているように思います。
日本の受験問題は、暗記をしていなければ解けないような問題が多く、受験を突破するには暗記に多くの時
間を費やさなければなりません。そのため、生徒も教師も保護者も受験に関係の無い授業を必要の無いも
のと捉えてしまうのではないでしょうか。本当の学力とは何なのか、今までの受験学力とはということを考え
直すときが来ているのではないかと思っています。
@(大学外国史担当教授)
私はこのメイルの中の「経営者」さんのご意見におおむね賛成です。一言お伝えしておきたいのは今度の件で
「世界史」の未履修が一番多いということですが、これは実はすでに「世界史」が高校カリキュラムの必修科目に
加えられたときから関係者の間ではこういう事態が生じるだろうということが囁かれていたのです。私自身は高校
教員の養成に携わっているある大学の教員から聞いたことですが、地方には「世界史」の教員資格を持つ教員が
十分に配置されておらず、そもそも「世界史」を教える体制が地方の高等学校にはない、ということでした。私自身
東京の大学を停年退職して、地方で勤務するようになってから、私の演習に入ってくる学生に「世界史」を履修した
か、尋ねることがあるのですが、「世界史」は教科書の配布を受けただけで、授業時間には「日本史」を教えられて
いた、という答えはすでに何年も前から聞いていました。今回の事態は日本の公教育体制の崩壊がすでに始まって
いることを示しています。何に付けよくあることですが、政治家や文部科学省は現場の状況をよく知らず、ただ命令さ
えすればことはその命令通りに運ぶと思っているように見えます。ここで教育基本法を変えて、「愛国心」ばかりを強
調し、東京都がやっているように、形式上は「愛国心」に欠けるように見える教師を処分して行けば、教育現場ではた
だ「愛国心」だけが強調され、日本語を旨く使えず、世界の歴史とその中での日本の位置を知らず、片言の英語を振
り回し、ただ偏狭な「愛国心」だけに捕えられた若者を世に送り出し、世界に通用しない日本人が作られていくことにな
るのではないか、と危惧します。学校に十分な教育予算を配分し、十分な数の教員を配置しなければ、現在行われよ
うとしているような、小手先の対策では公教育の崩壊の進行を防ぐことは出来ないでしょう。
@ (教育大学教官)
「教科書は配布するが使わない」と高校時代に教師に言われたとのことで,不履修問題は大学生にも不安を
与えています。しかし,本人が故意にしたのでなければ責任は問わず,また卒業取り消しにもしないとの伊吹
文科省大臣の発言があたので,社会問題にはならないことが期待できます。
この教員は確信犯ですね。教育公務員の信用失墜行為ですから懲戒免職など,なんらかの罰則が適用され
てしかるべき。でもそうすると学校で教える教師が当面不足する事態にもなりかねない。日本全国一億総犯罪
者ということです。
国立大附高は当たり前に学習をしてきたとのこと。世間的には時間数の苦しい中,国立大附高の生徒も同様
です。やはり日本の教育を検証していたのは国立大学附属学校。これを廃止する論が他出したのはほおかむ
りした公立校,私学校が平均ととらえた議員諸侯の無知の表れでしょうか。
それとも,公立から附属校へ出向き,数年間やると再び公立校の幹部に転出するかなりの国立大学附属学校
は別の問題を醸成していると,議員諸侯がしっかり評価をしておられた結果だったのでしょうか。
> 伊吹文部科学大臣のおっしゃるように、ルールを守ってきた学校や保護者、そして生徒が結果として、ルール
違反をしてきた方々の犠牲になるのは 不正義だと思います。
異論無しです! 思いやりは必要 甘やかしは危険
>
感性のとぎすまされた青少年には、「ごまかし」「偽善」が直ぐに伝わる筈です。
>
本来 青少年はまっすぐで不正を嫌います。
それが,公の学校教育で「ごまかし」「偽善」が入試を乗り切るために必要。
手段を選ばずは正義と教師が身をもって教え込んできたところもあります。またその教師は県教委として
教育行政をしているのもあるでしょう。
その人たちの世代に教えられた人間が親になっている現在は,親が子を殺し,子が親を殺めて不思議は無い・・・。
>
なお、補習について
> 「先生は講義してるから、君たちは、受験勉強をしていて良い」
>
などの方法ではなく、嘘を教えることなしに・・・・・・。
これは考えなかったですが,起きるかもしれません。そうなったら本来まっすぐで不正を嫌うと中川さんが話された
青少年はどうするでしょう。それはおかしいとその教師を弾劾するでしょうか。否です。重ねての教師の不正を人間
不信の教材にしても,ヒトは楽に流れるのだと思います。そして運良く合格した生徒は,「ごまかし」「偽善」をやはり
よいことだとの概念を定着させる。でも是非阻止したいです。
>
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> 生徒さんの将来のことを考えれば、浪人も良いではないか> また、今年、普通の勉強をしてきた普通の高校生が
たくさん大学に入学できたら、例年にない人材が育つかも知れません。>
>
愉しみではないですか?
中川さまのお考えに 異論無しです!
@(野生動物研究者)
受験を間近に控えた高校3年生にとって、補習の70時間はとてつもない障害となるだろう。
生徒は喜ばず、先生も喜ばず、生徒に得はなく、先生にも益はなく、つまり誰もが嫌で、誰もが無駄だと知っている
授業が、これから延々と行われることになるのだ。
建前はともかく実際には、そこで学んだ成果が残る可能性はゼロに近いんだから、誰が見たって時間と労力の浪費
というほかない。
受験には何の役にも立たない科目なのだから、補習をしてもらっても感謝するヤツなどひとりもいない。
おそらくサボる者が続出するし、ちゃんと出席する生徒だって、いわゆる内職に精を出すだけだろう。
そんな授業を担当する先生も、これまた面白いはずがない。
文科省の体面を守るためだけに、こんなことが起きている。
問題は、必要な学力教養を身につけさせなかったことでなく、お上の指示を軽んじた点が問題視されているのだ。
先生がおっしゃるように「普通の勉強を、ちゃんと受ける生徒がいれば」愉しみなんですが・・・
(会社経営者)
遠まわしかもしれませんが、関係者が、真の教育を考えずに数字的評価を狙って、逃げ回ってい
る感がします。子供たちには何が必要なのでしょうか。
英語教育の問題
小学校から英語教育が必要か否か
どうも根本を論ぜずに、表面的に実務時間を入れるか入れないかが論じられています。
国際人には英語が必要である。は間違いではないが、英語をしゃべれば、国際人か?
日本の文化を正しく理解し、他の国々の方に自国の文化を伝えられなければ対等の会話は
出来ず、祖国愛は育成されない。
日本史、特に明治以降の近代史を中心に、世界史を絡ませて、今日本が世界の中でどのよう
な立場にあるかを理解させなければ、国際人にはなりえない。
海外に嫁いだ娘は、子供をバイリンガルにするために、幼児期は日本で育てるといっています。
英語は就学後からでも間に合うが、日本語は幼児期に感覚を植えないと正しい日本語は学べな
い。と
自転車の歩道暴走の件
「自転車は、歩道を走ってはいけない」この簡単明瞭な規則を、子供達に教えていないのが元凶
だ。自転車は車両であって、車道の左端を走行することが義務付けられている。但し一部許可され
た歩道を歩行者優先に通行しても良い条例はある。また歩道上で歩行者をベル等で威嚇したら2万
円の罰金と言う法令も存在します。
信号を無視し、車道の右側を逆走するに於いては開いた口がふさがらない。
法令を教えない教育機関、これを取り締まらない警察関係、兎も角皆さん責任を取らずに頬かむり
をしている。
世界史の不履修問題
大学に入学することが目的となっている今の教育制度の中では、当然起こりうる問題ではあった。
英語問題でも記したが、真の人間形成を機軸にしなければ、どんな策を持っても、場当たり的な表面
繕いでしかない。今回は学生には全く責任の無いことは明確でありある程度の救済は必要であろう。
文部科学省なのか、教育委員会はわからないが、関係者の責任を明確にし、真の人間形成が出来
る環境が整備されなければ、解決はないと思われる。
いじめ
教育委員会の隠す、保身、結果的な数字合わせの弊害意外なにものでもない。
真の教育を論じる指導者は居ないのか?
実務社会に入(はい)れず、教師にしかなれない「でもしか教師」を排除し、5年程度の社会的実務経験
を条件にすれば、社会構造から外れた思考回路は排除できるのではないのだろうか。
議員、裁判官、教師、その他行政官等、総ての公務員は社会的実務経験を条件に採用すれば、少しは
改善されるのか。年に数日の出勤でも給与を払うシステムを疑問に思わないのが公務員だ。「公務員に
は経営がない」とのたまった偉い企業経営者がいた。
日本の行政はどこか狂っている。これを検知できない人材を排除しなければ、改善は見込めない。
@
(出版関係者)世界史は面白いのに、触れないなんて残念
中川先生へメールを返信された方々の、ご意見にありますように、私も、きちんと補修なりを受ける必
要があるように思います。
それにつけても、残念に思うのは、世界史などの授業を、こうした帳尻あわせとしか思えない形で高校
生たちが受けることです。
私自身、高校生時代に世界史を履修し、世界の国々の歴史や文化を学ぶことが純粋に面白く、とても
楽しんで授業を受けた経験があるからです。
受験という、短期的な目標で見たら、選択科目でないものに時間を割かれることは、マイナスかもしれま
せんが、長い人生の中では、いつか役に立つ日が来るように思われます。
現在高校三年生の生徒たちには、大変でしょうけれど、履修が不足しているものについては、公平に補
修を受けるとともに、今後の高校教育について、カリキュラムなどに一層の工夫を求めたいものだと
思います。
@
(獣医師)
受験のためならルールを破ってもいいとなれば、金儲けのためなら粉飾決算をしてもいい、構造偽装をし
てもいいにつながるように思います。
結局今の社会を悪くしているのは、モラルの低下。
大人も生徒もモラル・ルールを軽く見る社会となれば、そのつけは社会に回ってくると考えます。
@(離島観光関係者)
世界史を履修しない、もしくは知らないで過した子が多く世に出ていいのでしょうか。
受験のための勉強は勉強といえるのでしょうか。
履修していない人は、1年遅れて入学したらどうでしょうなどと乱暴なことを考えてしまいます。
その1年間は他の学年よりすばらしく多くの勉強ができるし自分の希望の大学をランクアップできるし、受験
勉強以外のことも学べる時間も持てるしいいことずくめです。
これこそ天から降ってきたゆとり教育、追いまくられて勉強するよりずっと身につきます。そういう経験をした子
は受験の際も有利にするシステムを作り、親の経済的負担は国が補助し、などと考えてしまうのは、子供が育
ってしまった人間の外野の声でしかないでしょうか。
物事を深く考える習慣をもたない子供達が多いように感じられます。人間としての教養やマナーの欠落もそのよ
うなところから始まっているのではないでしょうか。
@(小学校教諭)
高校で習った歴史を確実に見につけているひとなんて、少ないでしょう。まして、まとめて50,70とやってなんになるんで
しょうね。現役の高校生はやらされて、卒業生は免除というのはおかしいです。
本当に実力をつけさせたければ、高校必修全科目で、センター試験のようなことをやって、合格点とれなければ、高校卒業
できないようにすれば良いだけです。
教育基本法改悪よりずっと教育改革になります。
入試制度がおかしいからこんな問題があり続けているのです。私立の高校生は、始めからスタートラインが前のほうにあるようなものです。
中高一貫校も5年で全部終わるのは、当たり前、あと一年は受験勉強一本です。
この不公平感をそのままにして、問題が出てきたから、目の前の高校生だけ懲罰的な授業を受けさせるというのは、
一般的にみてもおかしいです。
今のところ責任者は何のお咎めはないのです。
運悪く見つかったから、お前達は急遽履修しなさい。というのが正しいのでしょうか。
1年間の契約として今年度のカリキュラムが組まれているとしたら、途中解約、債務不履行したのは、行政・学校側で
あるのです。
そこは処分があってしかるべきなはずです。
文科省から、当事者の校長は、何の叱責がない、処分がないというのは、責任はないというに等しいのです。
こんな片手落ちなことが許されていいのでしょうか?
憤慨すると共に呆れ果ててしまいます。しかも、誰もそのことには触れていないようなのです。
大体、何かを声高に叫ぶときは、誰かの何かの思惑があります。
建前でなく、いまの、高校生にプラスになるように教育行政の担当者は考えて欲しいです。
きっと、このままやらせられたら、一生怨念を持ち続けますよ。
学校飼育動物を考えるページ
同 掲示板
全国学校飼育動物研究会