アーチスト           |  
  
2011年 フランス (THE ARTIST) 
コメディー・ロマンス    
  
<監督>ミシェル・アザナヴィシウス 
<キャスト>ジャン・デュジャルダン,  ベレニス・ベジョ,  ジョン・グッドマン,  ジェームズ・クロムウェル,  ペネロープ・アン・ミラー,  エド・ローター,  ケン・ダヴィティアン,  マルコム・マクダウェル
  
<ストーリー> 
1927年の、ハリウッドで、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、サイレント映画の大スターだった。ひょんな事から、女優の卵のペピー(ベレニス・ベジョ)と出会い、女優になるためのアドバイスを送る。しかし、その後、時代は、サイレントからトーキーへと移り変わってゆく・・・。
  
<感想> 
ご存じ、第84回アカデミー賞受賞作です。 
モノクロで、しかもサイレントという、今となっては、ある意味、斬新な映画です。
  
イヤと言うほど、アカデミー賞関係で、予告編や作品紹介を見てきましたが、 
さすがオスカー5部門獲得の作品、本編も、とても面白く見ることができました。
  
実は私、サイレント映画は初めて見たのです。 
チャップリンも、見た事がないんですよねーーー。 
今回初めて見てみて、台詞がないと、一生懸命映画を見てしまう、ということに気がつきました。 
もちろん普段も一生懸命見ているのですが、 
いつも洋画は、字幕で見るので、映像もそこそこに字幕を読んでいて、なんだかじっくり見ているヒマがないような感じでした。 
でも、今回は、字幕がないので、ずっと映像を観ていられて、しかも、台詞がないから、登場人物の表情をじっくり観察して、何を言っているのか、想像したりしてました。 
そして、その助けになるのが、劇中に流れる音楽。 
音楽も、映画の内容を表現する、とても重要な要素だということが、改めてよく分かりました。
  
映画で描かれているのは、サイレントからトーキーへといった、映画の過渡期に、翻弄される男女の物語。 
新しい時代の波に乗れたスターと、乗れなかったスターの物語です。
  
ストーリーは、シンプルですが、面白く、かつ、感動的な作品でした。
  
主演のジャン・デュジャルダンは、表情豊かで、いたずらっぽくニヤッと笑うところが、とても魅力的で、 
往年の大スター役がぴったりでした。 
ペピー役のベレニス・ベジョとのダンスシーンもお見事! 
そして、彼の愛犬アギーの、聞きしに勝る名演技にも、思わず、涙してしまいました〜〜(^^)。
  
心を豊かにしてくれる・・・そんな映画でしたね〜。(2012,04,12)
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