海にかかる霧          |  
  
2014年 韓国 (SEA FOG) 
サスペンス    
  
<監督>シム・ソンボ  
<キャスト>キム・ユンソク,  パク・ユチョン,  キム・サンホ,  ユン・ジェムン ,  ハン・イェリ 
  
<ストーリー> 
漁船の船長、カン・チョルジュ(キム・ユンソク)は、不漁続きで苦しんでいた。そんな時、密航者を運ぶ仕事を紹介されて、その仕事を乗組員に相談せずに受けてしまうが・・・。
  
<感想> 
2001年に韓国で実際に起きた“テチャン号事件”を基にした海洋サスペンスです。 
製作・脚本は、「パラサイト 半地下の家族」を監督したポン・ジュノ。
  
冒頭は、漁師のドキュメンタリーのような様相で、淡々と漁師たちの生活が描かれるので、正直言って、少々退屈なのですが、船長が独断で密航者を扱うことに決めてからは、どんどん不穏な様相を呈してきて、引き込まれてゆきました。
  
ひとつつまずくと、ドミノ倒しのように、悪い方向へとひたすら進んでしまう典型のような話でした。 
元はと言えば、不漁と船の老朽化と貧困が原因なのですが、普通の人間が極限状態では、鬼と化してしまう恐ろしさがありました。 
これが、事実を元にした話と思うと悲惨ですが、映画としては、ラストまで気の抜けない面白さがありました。(2021,01,25)
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