北のカナリアたち         |  
  
2012年 日本 
ミステリー     
  
<監督>阪本順治 
<キャスト>吉永小百合,  柴田恭兵,  仲村トオル,  森山未來,  満島ひかり,  勝地涼,  宮崎あおい,  小池栄子,  松田龍平
  
<ストーリー> 
図書館を定年退職した川島はる(吉永小百合)の元に、刑事がやってきた。彼女が小学校の教師だった頃の教え子が、殺人事件を起こしたというのだ。彼女は、急遽、当時の赴任先の北海道の離島へと向かう・・・・。
  
<感想> 
湊かなえさん著「往復書簡」の中の「二十年後の宿題」が原案だそうです。 
私は、去年読んだばかりなのに、例によって、すっかり内容を忘れていて、新鮮な思いで見ることが出来ました(^^)。
  
小学校の教師として、子どもたちに慕われていた、はる。 
それなのに、何故か、彼女は、その地を逃げるように、去っていった。 
その謎が、当時の教え子たちの口から、徐々に明らかにされてゆきます。
  
生徒たちを演じる若手俳優たちが、皆個性的かつ、演技もうまくて、それぞれの話に引き込まれました。 
特に、最後に登場する森山未來。 
彼のうまさは、やはり、ただ者じゃないですね〜。 
ラストの教室でのシーンは、彼がいったい何を見たのか、何があったのか、鳥肌が立ちました。
  
ただ、先生役が、吉永小百合なので、たとえどんなことがあったとしても、真からの悪人という設定ではあり得ないという先入観があり、その点、結末の道筋が見えてしまって、ちょっと残念のような気がしました。
  
あと、仲村トオルが演じた警官の描き方が、物足りなくて、何故、そういうことになったのか、納得しにくく、したがって、彼女の苦悩があまり伝わってきませんでした。
  
途中は、ちょっと中だるみ感がありましたが、ラストは、湊かなえさんらしい、物語の集約があって、ぴりっとしてよかったです。(2012,11,29)
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