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幸福な食卓           |  
  
2006年 日本 青春・ロマンス    
  
<監督>小松隆志  
<原作>瀬尾まいこ 
<キャスト>北乃きい  ,   勝地涼  ,   石田ゆり子 
  
<ストーリー> 
中学3年生の中原佐和子(北乃きい)が、家族と朝食を食べていると、父親(羽場裕一)が急に、「今日から父さんをやめようと思う」と言いだした。過去にも、2度、家族から衝撃の宣言を聞いたことがある佐和子は、淡々としながらも心穏やかではない。そんなある日、佐和子のクラスに転校生(勝地涼)がやってきた・・・。
  
<感想> 
「父さんをやめる」・・・??それって、いったいどうゆう事なの??
  
タダ券があったので、たまたま見ることにした映画です。 
原作が瀬尾まいこさんということしか知らず、題名さえも「理想の食卓」?とか「優しい食卓」?とか思っていたほどです。 
それなのに、こんなに大泣きしてしまうとは・・・(^^;。映画が終わって、トイレの鏡に映った私の顔は、泣きすぎのため、見事に目が腫れて、いつもよりちょっと・・・いや、ずっと!不細工になってました(T_T)。
  
映画は、奇妙な設定の家族がメインです。父さんをやめた父さん。別居はしているけれど、家族の世話を焼く母さん。成績優秀だったのに、突然農業を始めた兄さん。いったいこの家族は何??
  
そんなちょっと変わった家族のことも、映画が進んでいくうちに、だんだんと分かるような気がしてきます。 
あぁ、この家族は、空気抜きをしたんだな〜、と。 
あまりいっぱいいっぱい頑張って生きていると、いつか破裂してしまうことを知ってしまった人たちなんですね。
  
家族間の事件が頻発する今、こんな風に、ちょっとだけ自分を甘やかして、空気抜きしてみると、意外と楽に生きられるのかもしれません。この映画を見て、そんなことを感じました。私のように、空気を抜きっぱなしっていうのもちょっと考えものですが、少し、ゆったりすることも、人生には、必要ですよね〜。
  
主演の北乃きいは、初めて見る女の子で、取り立てて美人ではないですが、ちょっとムッとした時とか、ちょっとうれしい時とか、ポロッと涙を流すときとか、そんなちょっとした表情がとてもいい感じでした。 
そして、転校生大浦を演じた勝地涼。なんと中学生の役?!と、ちょっと驚きましたが、そう思うと、そう見えてくるのが不思議ですねぇ。彼、とってもよかったです(^^)。
  
原作者の瀬尾まいこさんは、ある新聞のコラムを読んだときから、彼女の優しい視線がとても好きな作家さんです。本は、まだ「優しい音楽」しか読んでなくて、この映画の原作も未読ですが、ますます気になる作家さんです。(2007,02,01)
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