ジョン・F・ドノヴァンの死と生          |  
  
2018年 カナダ・イギリス (THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN) 
      
  
<監督>グザヴィエ・ドラン 
<キャスト>キット・ハリントン,  ナタリー・ポートマン,  ジェイコブ・トレンブレイ,  スーザン・サランドン,  キャシー・ベイツ,  タンディ・ニュートン,  サラ・ガドン,  マイケル・ガンボン
  
<ストーリー> 
2006年のある日、29才の人気俳優ジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が亡くなった。11才の少年、ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)は、ジョンと秘密の文通をしていたことを、10年後、本にまとめて出版する・・・。
  
<感想> 
ドラン監督が当時(今も)大人気だったレオナルド・ディカプリオに手紙を送った実体験を元に描かれた作品だそうです。 
あの頃のレオは、人気者であると同時に、危うさも感じられて、どうかこの騒ぎを乗り越えて!と祈ったものですが、彼もドノヴァンとはまた違う苦悩を多く抱えながら狂気的な青春時代を過ごしていたのかもしれません。
  
映画は、スターであるドノヴァンと、彼に憧れる少年ルパートの二人の立場から描かれています。 
ルパートは、少年の時と大人になった時との両方が描かれていて、誰?とちょっと混乱したところもありました(^_^;。
  
ドノヴァンは、人気者だけれど、それ故の孤独があり、本当の自分をさらけ出すことが出来ず、辛そうで、
無理矢理笑っているようなシーンもあり、胸が痛みました。
  
一方、ルパートの方にも問題があり、母親との関係や、学校でのいじめなど、辛いことが多いのに、よく頑張っているように見えました。
  
二人に共通するのは、母親の存在感。 
すれ違ったり、ケンカしたりしながらも、結局は、母親の愛が一番であるということでしょうか。
  
ドノヴァン役は、キット・ハリントン。悩める貴公子という感じでかっこいいです。 
映画のジャケットも素敵(^_^)。 
ルパート役は、「ルーム」での演技が素晴らしかったジェイコブ・トレンブレイ君。 
あれから3年経ったこの作品でも、相変わらず素晴らしい名演技でした。 
その他、脇役にも名優を揃えた贅沢な作品です。(2021,10,23)
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