ザ・マスター         |  
  
2012年 アメリカ (THE MASTER) 
    
  
<監督>ポール・トーマス・アンダーソン 
<キャスト>ホアキン・フェニックス	,  	フィリップ・シーモア・ホフマン	,  	エイミー・アダムス	,  	ローラ・ダーン	,  ラミ・マレック	
  
<ストーリー> 
第二次世界大戦後、PTSD(心的外傷後ストレス障害)によって、普通の生活が難しいフレディー(ホアキン・フェニックス)は、ある日、酔っ払って、パーティーの開かれていた船に潜り込む。その船は、新興宗教の教祖ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)の船だった・・・。
  
<感想> 
この年のアカデミー賞をはじめとする各賞にノミネートされたり、受賞したりしていたので、期待して鑑賞しました。 
ただ、内容については、調べずに、もしくは、知っていたとしてもすっかり忘れていたので、”ザ・マスター”とは、新興宗教の教祖の事だったんだということも、見ながら知った次第です(^_^;。
  
戦争のPTSDによって、アルコール依存症になり、仕事も続かないフレディーの不安定な心は、この宗教の教祖ランカスター・ドッドと、話すことによって、少しずつ、変化が起こりはじめる・・・。
  
この映画は、新興宗教の話が、多くの部分を占めているので、そういうことに全く興味のない私には、正直、あまり面白くなかったのですが、 
よく耳にする新興宗教とは、どういうものなのか、それに関わる人たちや、その周りの人たちは、どういう人たちなのかなど、自分の知らない世界が垣間見れて、その点は、興味深かったです。 
ただ、見ていて、私には、彼らに対する嫌悪感だけしかありませんでした。 
このようなわけの分からない宗教にのめり込む人たちの気持ちが、全く分からない・・・(^_^;。
  
それでも、主演の二人の演技と、存在感は、さすがにすごかったです。
  
特にびっくりしたのは、ホアキン・フェニックス。
この映画のために、ダイエットしたせいなのか、すこぶる人相が悪い!(^_^;。 
目つきが鋭く、しかも暗いので、いつも、何かしでかしそうな雰囲気を漂わせて、怖かったです。
  
そして、一方の教祖役のフィリップ・シーモア・ホフマンのマスターぶりも、頼りになりそうでいながら、どこか胡散臭げで、なかなか堂に入ってました。 
ああいうのを、ある人たちにとってのカリスマっていうんでしょうかね。
  
彼らのやっていることも、よく理解出来なかったので、私にとって、この映画は、主演の二人の怪演だけが、印象的な映画となりました。(2014,11,03)
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