シークレット・サンシャイン　　　　　　 ２００７年　韓国　（SECRET SUNSHINE） ロマンス　　　 ＜監督＞イ・チャンドン ＜キャスト＞ チョン・ドヨン, ソン・ガンホ ＜ストーリー＞ 夫を事故で亡くしたシネ（チョン・ドヨン）は、一人息子を連れて夫の故郷・密陽に向かう。初めての土地になじもうとする彼女に、新たな試練が待ち受けていた・・・。 ＜感想＞ 夫の故郷で、新しい生活を始めたシネは、個性の強い、そして、意志の強い女性だった。 だからこそ、新しい土地で、いろいろな噂になったりしながらも、一人息子と二人だけでの生活が送れたのだと思います。 そんな彼女を襲った悲劇。 悲しみの底で、彼女は必死に生きようとする。 そして、たどり着いたのがキリスト教。 そこにのめり込む彼女だったが、ある出来事で、神への疑問が生まれ、再び孤独に陥るのだった。 "シークレット・サンシャイン"とは、彼女が生活する韓国の町「密陽」の英語訳。 そのため、”光”がテーマだったように思います。 映像の中にも、いろいろな光が存在していましたが、 その中でも、ソン・ガンホの存在が、彼女にとっても、サンシャインだったのだなと私には思えました。 彼のように、何があっても彼女を陰日向で、支えてくれる人は、貴重だし、実際、そういない存在でしょう。 彼女に、それが分かっていたのか、どうなのか。 結構邪険に扱われていましたが・・・(^▽^)。 ラスト、彼女に、救いは訪れたのか・・・？ よく分からないままで終わってしまいましたが、最後に移ったのは、庭先の優しい日の光と、彼でした。 主演のチョン・ドヨンが、なにしろ素晴らしかったです。 渾身の演技でした。 カンヌ映画祭の主演女優賞を受賞したそうです。(2025,05,26)