さまよう刃          |  
  
2009年 日本 
サスペンス・犯罪    
  
<監督>益子昌一 
<キャスト>寺尾聰 ,   竹野内豊 ,   佐藤貴広 ,   酒井美紀 
  
<ストーリー> 
長峰重樹(寺尾聰)の中学生の娘・絵摩は、これから帰宅するという電話の後、連絡が取れなくなり、その後、無惨な死体となって発見された。悲嘆に暮れる長峰の元に、犯人を密告する電話が入る。長峰は、言われた場所に行って、犯行の証拠をつかむが・・・。
  
<感想> 
年頃の娘を持つ親にとって、なんと残酷で、なんと非道な事件でしょう。 
しかも、犯人は、罪悪感も、人間性のかけらもない少年たち。 
でも、彼らは、少年であるため、極刑を望めないどころか、驚くほどの軽い刑罰しかない・・・。 
親にとっては、やりきれず、殺意を感じてもおかしくない事件でした。
  
現実にも、ひどい事件が多い昨今。 
「目には目を」ではないですが、犯人には、せめて、同じ目以上の恐怖と、痛みと、絶望を味合わせなければ、 
遺族は、救われないでしょうし、被害者も浮かばれないです。 
そんな気持ちを抱くのは、間違っているのでしょうか。 
長峰のそんな気持ちが、痛いほど分かりました。
  
原作を読んでいたので、どんな映画になるのか、楽しみ半分、不安が半分でしたが、 
これは、少々、残念・・・でしたねぇ(^^;。
  
寺尾聰演じる長峰の心情は、痛いほど、伝わってきたのですが、 
後半の追跡劇は、説得力不足、迫力不足。 
時々見られた、あり得ないシーンが、映画の盛り上がりを妨げているように感じました。(2011,02,23)
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