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第9地区            |  
  
2009年 
アメリカ・ニュージーランド(DISTRICT 9) 
アクション・SF・スリラー 
 
  
<監督>ニール・ブロンカンプ 
<キャスト>シャールト・コプリー ,   デヴィッド・ジェームズ 
  
<ストーリー> 
南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。しかし、宇宙船は、上空にとどまったまま、動こうとしない。宇宙船の中に踏み込んだ人間は、その中で、宇宙人たちが困窮していることを知り、宇宙船の下に彼らの居住区を提供することにするが・・・。
  
<感想> 
アメリカで公開された時から、異色の宇宙人映画として、注目してました。 
まさか、アカデミー賞の、しかも作品賞にノミネートされるとは!!(^^)
  
私は、この映画、てっきりコメディー映画だと思っていたら、ジャンル的には、アクション・SF・スリラーなんですね。 
でも、冒頭から、シュールで、皮肉たっぷりな進展に、ニヤニヤ笑いが、抑えられませんでした(^^;。
  
前半は、主に、エイリアンたちが、前代未聞の、宇宙難民となってしまった経緯と、地元民との軋轢、 
それに対処するための主人公、ヴィカスの奮闘が描かれます。
  
宇宙船が、アメリカではなく、南アフリカ上空に現れたこととか、 
何百万ものエイリアンを”難民”キャンプに押し込めたり、 
彼らが、英語名の名前を持っていたり、 
立ち退きの際のサインを求められたり・・・。 
笑いのツボは、あちこちに散らばっています。
  
エイリアンたちが、ゴミあさりをしたり、ルールを守らなかったりするのは、情けなく、困りものですが、 
自分たちと、違うものに対する、人間の、拒絶反応の強さや、力で押さえつけようとする姿は、決して綺麗なものではありませんでした。 
こういう事は、今現在、世界中にいる実際の難民問題と置き換えて考えることも、簡単にできそうです・・・。
  
そして、中盤以降は、怖くはないけど、ホラーのように怖ろしいことに・・・(^^)。 
一気に緊張感が高まりました。
  
なんだか変に面白く、また、強烈な映画でしたねぇ。 
終盤は、ちょっとウルウルしたりして(^^)。
  
監督は、南アフリカの新鋭、ニール・ブロンカンプ。 
映画化には、ピーター・ジャクソンが、全面的にバックアップしたそうです。
  
低予算映画と聞いていましたが、 
結構お金、かかってますよね。 
映画のアイディアも、ストーリーも、映像的にも、見事な出来の映画でした。(2010,04,13)
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