デザート・フラワー           |  
  
2009年 ドイツ・オーストリア・フランス (DESERT FLOWER) 
伝記    
  
<監督>シェリー・ホーマン 
<キャスト>リヤ・ケベデ,  サリー・ホーキンス,  ティモシー・スポール,  アンソニー・マッキー
  
<ストーリー> 
ソマリアの遊牧民の娘、ワリス・ディリー(リヤ・ケベデ)は、13歳の時、家を飛び出し、ロンドンへと向かう。そこで知り合ったダンサー志望の、マリリン(サリー・ホーキンス)と、一緒に生活しながらアルバイトをしていたある日、カメラマンと名乗る男に名刺を渡される・・・。
  
<感想> 
ソマリアの遊牧民の少女が、ロンドンで見いだされ、トップモデルへ成長する物語です。
  
冒頭の彼女は、民族衣装をまとった、ホームレスの娘でした。 
でも、持ち前の明るさと、人なつっこさで、マリリンという、女性と、親しくなり、 
それから、色々な未来が、彼女の前に開けてゆきます。
  
しかし、彼女は、何度も不遇に見舞われます。 
それでも、その都度、彼女の前には、誰かが救世主のように現れ、なんとかなってゆくのだから、 
きっと彼女は、強運を持っていたのでしょうね(^^)。
  
ストーリーの途中では、彼女が、どうして、家族から離れ、ロンドンにいたのかが、徐々に説明されます。
  
そして、世界的トップモデルへ。
  
そのサクセスストーリーだけでも、十分、映画の素材としてすごいことなのですが、実は、この映画は、それだけを描く作品ではありませんでした。
  
この映画を見て、数年前に、そんな風習があることを初めて知ったことを思い出しました。 
それは、今もアフリカなどで行われているという、女性器切除の風習。 
その実態が、映画の中で描かれていました。 
私も、初めて詳しく知りました。 
衝撃的でした。 
いまだに、そのために、多くの女性が苦しんでいるなんて、なんて理不尽で、悲しいことでしょう。 
この映画の趣旨は、実は、ここにあったのです。 
ワリス・ディリーが、自分の体験を赤裸々に綴った本が、この映画の原作でした。 
早くこんな無益な風習がなくなることを、私も心から祈っています。
  
ワリス・ディリーと言うモデルを私は知らなかったのですが、ネットで調べてみると、それはまあ、本当に綺麗!(^^)。 
そのワリス・ディリーを演じたのは、自身もトップモデルであるというリヤ・ケベデ。 
彼女もとても綺麗で、この役にぴったりでした。 
マリリンを演じたサリー・ホーキンスも、とてもよかったです。(2012,06,23)
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